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文ストBL短編集!

1 - 中太 アイスバース(約250タップ)

♥

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2022年01月07日

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主だよ

今回は、

中太で

アイスバースをやるううう!

(最近アイスバースにハマってます)

却説。

イラストの時はググろうとかいったけど、小説となるとそうは行かないよなぁって

てことでコピペしやす((

アイスバースとは、ジュースと結ばれると溶けてしまうアイスと、アイスを溶かしてしまうジュースという二つの種族の特殊設定のことを指す。

恋が叶うと同時に命を落としてしまう姿を氷がジュースの中で溶けていく様子に例えこの名がついた。

アイス…ジュースと呼ばれる人種と結ばれると身体が溶けて死んでしまうという特殊体質を持つ人種。
見た目は一般の人間だが、普通の人間より体温が低く、一般人との見分け方も分かっている。
前述の通りジュースと結ばれると三分以内に溶けて水になってしまうが、痛みは伴わないらしい。

この体質故に「あの人がもしジュースだったら」と恋に臆病かつ慎重になることが多い。
だが、その葛藤を乗り越え「死んでもいいから結ばれたい」「愛する人に看取られたい」という思いから結ばれる結末を選ぶ者がほとんど。
オメガバースなどとは違い、遺伝体質ではないため、種が絶滅する心配はない。

ジュース…前述のアイスと結ばれると相手のアイスを死なせてしまう力を持つ人種。
それ以外は普通の人間と変わらず、アイスが死んでから始めて自身がジュースであることを知る。
自分がジュースである事を知らずに死ぬこともあるが、アイスとジュースは惹かれ合う運命にあるため、アイスを殺してしまった罪の意識にさいなまれる事になる。

という感じです。(長くてごめんね)

BL

死ネタ

中太

これらが苦手な人はUターン

それではhere we go!

中也視点

太宰、好きだ と伝えた

太宰はそれに肯定で答えた

その後、少しずつ、水に変わって行く

中原 中也

っ!!

躰が跳ねて目が覚めた。

夢…

だったらしい

躰にシャツが張り付いて気持ち悪い。 枕が濡れて居る。

中原 中也

(最悪な夢だ…)

ソファを見るとすやすやと眠る太宰が見えた。

酒を飲もうなんて云って勝手に泊まられたのだ。

太宰 治

ん…中也、どうかしたかい?

中原 中也

いや、何でもねぇ。布団が暑くて汗かいたからシャワー浴びてくる。起こして悪かったな

そうやってはぐらかし、風呂場に向かう

太宰 治

…そう

太宰が少し心配したような目を向ける

ザアザアとシャワーから水の出る音がする。

それを浴びながら俺は昔の事を思い出して居た。

厭な記憶だ。

〝羊〟構成員

中也くん

ある日、まだ俺が〝羊〟にいた頃

〝羊〟構成員

あたしね、中也くんのことが…好き、なんだ

なんて途切れ途切れに伝えてきた。

その時、俺もその女子を気に入っていたから良いよ、と応えたのだ。

中原 中也

!?

その後、俺は瞠目する。

そいつの躰が、溶け始めたから。

〝羊〟構成員

あ…

〝羊〟構成員

中也くん、〝ジュース〟だったんだ

そいつは微笑ってそう云ったが、俺の混乱は収まらない。

〝羊〟構成員

ごめんね。でも、中也くんは悪くな___

パンッ

と音がしてそいつが消えた。

中原 中也

…っ

本当に、最低な記憶だ。

その時俺は、自分がジュースだと気付いた。

太宰がもしも___

パンッ

ああなったら…

だから、この想いは伝えられない。 伝えてはいけない。

だけど伝えたい。 伝えなきゃ結ばれない。

相反する感情が俺の心を染め上げる。

どうしたらいいのか

どうすべきなのか

分からない。

否、まず第一太宰がアイスだなんて証拠ないじゃ無いか…

そうだ、一ヶ月程前に聞いた時だって、違うと云った。

そもそも、俺のことが好きかどうかすらも…。

太宰 治

中也?大丈夫?随分長いけど

太宰の声がすぐ近くに聞こえて思わず飛び上がりそうになる。

中原 中也

あ…嗚呼、もう上がる

太宰 治

死んでたら面白かったのに

中原 中也

手前殺すぞ

なんて何時もの他愛無い会話。

もやっとした感情を抱えたまま服を着替えた。

太宰視点

太宰 治

…そう

なるべく無関心を装って云ったつもりだったけど、少し心配な感情が出てしまっていた。

太宰 治

(本当はもう少し前から起きてたんだけど)

腐っても元ポートマフィア最年少幹部だ。異常な気配に気付くなんて呼吸よりも極めて居る。

目が覚めたとき、中也は魘されて居た。

中也、と何度か呼びかけても目が覚めるような気配が無かったから、耳を澄ましながら寝たふりをしていたのだ。

ふと、〝アイス〟という言葉が聞こえた気がして肩が跳ねる。

しかし別に私に向かって云ったわけでは無いと気付き、ほっと溜息を吐く。

太宰 治

(バレたかと思った…)

私は中也に自分がアイスだということを打ち明けて居ない。

打ち明けたら絶対に中也は私と結ばれようとしないだろうから。

だから極力躰には触らないようにして居た。

体温が低いとバレてしまう為だ。

…中也の事が、好きだ。

悔しいけれど。

だから、結ばれたい。

恋人に、なりたい。

だけど。

結ばれれば『一緒』が終わって仕舞う。

初めて

『死にたく無い』

と思った。

どうしようも無い気持ちを持て余す。

太宰 治

(中也、遅いな…)

逆上せて倒れて居ないだろうかと心配になり見に行った。

太宰 治

中也?大丈夫?随分長いけど

中原 中也

あ…嗚呼、もう上がる

太宰 治

死んでたら面白かったのに

内心良かったと思い乍ら何時もの軽口を叩く。

中原 中也

手前殺すぞ

何時も調子の中也の声が聞こえて安心した。

少しはっきりしない気持ちを吐き出せない儘、中也の家の物を借り_怒られたけど_何時も通り出社した。

神の声視点

太宰 治

はーぁ…

デスクに向かい乍ら太宰は今日何度目かわからない溜息を吐いた。

中島 敦

どうしたんですか?太宰さん。今日はいつも以上に遣る気が無いみたいですけど…

太宰の後輩社員である敦が聞く。

太宰 治

んー…恋の病と云った処かなぁ…

中島 敦

えっ…太宰さん好きな人できたんですか…!?

太宰 治

うん

太宰は目線を少しだけ敦に向けた。

敦は心なしか頬を染め、微笑った。

中島 敦

頑張ってくださいね

太宰 治

んー…うん…

歯切れ悪い太宰の言葉に違和感を感じたのか、敦が頸を傾げる。

中島 敦

何か問題があるんですか?

太宰 治

まぁ…ね

中島 敦

…僕はその理由、分からないですけど

敦は続ける。

中島 敦

太宰さんがその人のことが好きだってちゃんと伝えられれば充分じゃないですか?

太宰 治

敦の言葉に太宰は微かに瞠目する。

それから口元に弧を描き、

太宰 治

敦くんらしいね

と云った。

退社時刻

太宰 治

(伝えれば良い…か)

太宰 治

(たしかに)

太宰 治

(こんな曖昧な関係がずっと続くのは厭だなぁ…)

太宰 治

(たとえ、消えたとしても…)

太宰 治

(一瞬だけでも)

君と本当に『一緒』になれたなら、と太宰は思う。

太宰 治

只今ー

中原 中也

おい待て此処は手前の家じゃあねぇぞ

太宰 治

知ってるよ

中原 中也

なら入って来んな

太宰 治

良いじゃない一寸位

中原 中也

ったく…

中也視点

中原 中也

で、太宰。何しにきたんだよ

太宰 治

別に…

太宰は少し歯切れ悪く答えた。

中原 中也

飯はねぇぞ

太宰 治

うん

中原 中也

…どうかしたか?

太宰 治

中原 中也

体調でも悪いの___

太宰 治

っ!

バシッ

体温を確かめようと額に手を出すと、太宰に思いっ切り叩き落とされた。

中原 中也

い"っだ…

太宰 治

!! ごめ…

中原 中也

手前何しやがる!

中原 中也

…人が心配してやってんのに…

少し赤くなった手の甲から目を上げると、太宰の目がこれ迄見た事がないくらい揺れて居た。

中原 中也

太宰…?

太宰 治

中也、

意を決したように声を出す太宰。

太宰 治

私…ね

太宰 治

中也の事が、

太宰 治

好き…なんだ

『好き』

その意味が一瞬理解できなかった。

中原 中也

好き…って手前、

太宰 治

冗談なんかじゃないよ

中原 中也

太宰 治

中也の事が、好きなんだ

太宰 治

恋愛的な意味で…

中原 中也

でも…っ

太宰 治

応えて

太宰 治

中也は如何?

パンッ

あの時の記憶が蘇る。

太宰がアイスだったら

前に聞いた時は違うと云ったけれど

嘘を吐いて居たなら。

中原 中也

太宰…

太宰 治

…善いよ

太宰 治

云って

太宰 治

区切りをつけたい

中原 中也

俺は___

太宰視点

太宰 治

云って

太宰 治

区切りをつけたい

中原 中也

俺は___

吃る姿に、中也が怖がって居る事を直感する。

さっきから、すごく怖い。

死ぬのはそれ程ではないけれど、

中也が如何云うのか

罪の意識を持たないか

恐怖が渦巻いてくらくらしてくる。

思わず、だった。

太宰 治

私は___

太宰 治

私はアイスでは無いよ

そんな嘘を吐いた。

嗚呼、こんな事したら余計に中也にショックを与えて仕舞うだろうに。

中原 中也

意を決したような、空色の眼。

中原 中也

俺…もだ

中原 中也

俺も、太宰の事が…好きだ

やっと

云ってくれた…

中原 中也

手前っ、それ…!

太宰 治

ぁ…

自分の手を見ると、既に溶け出して居た。

中原 中也

太宰、今…!

太宰 治

御免。嘘、吐いた…

中原 中也

太宰…っ!

焦ったような中也。

太宰 治

御免。時間、無いから

そう云って中也の事を抱き締める。

中也視点

太宰 治

御免。時間、無いから…

そう云って中也を抱き締めた太宰の体温は、俺が想像して居た以上に冷たかった。

太宰 治

君に罪の意識を持たせようとは思って無かったんだ

太宰 治

只、今迄の関係は本当の一緒じゃ無いような気がして居て…

中原 中也

太、宰…

やっと絞り出した声は、涙と共に出てきた。

太宰 治

中也

俺の方を見る太宰。

その顔は濡れて居た。

それが、涙なのか太宰が解けて居たのかは分からないけれど。

中原 中也

なんで…っ!

太宰 治

最期に、君と恋人になれて本当に良かった。

中原 中也

止めろ太宰!

太宰 治

最期に

中原 中也

太宰!

太宰 治

一個だけ我儘聞いて

中原 中也

っ…!

じっと此方を見る眼は、あまりに綺麗で

赤みがかった茶が何もかも飲み込んでしまいそうで。

太宰 治

キス、してくれない?

中原 中也

…っ

それに応える声は出なかった。

だから代わりに、その唇へ優しく、優しくキスを落とす。

顔を離すと太宰が心底幸せそうな笑みを浮かべて居た。

太宰 治

ありがとう、こんな最期が送れるなんて思わなかった…

太宰 治

愛してるよ…

中原 中也

俺も…愛してる…

太宰 治

・・・
またね

パシャリ

微かな音を立てて、太宰が消えた。

目の前に舞う、白い包帯を慌てて掴む。

跡形もなく、消え去った。

中原 中也

っ…太宰…!!

その包帯を掴んだ儘、俺は何時迄も泣き続けた。

はい

かなり長かったですね…

タップお疲れ様でした!

主もめちゃくちゃ頑張りました。

♡、コメント、フォロー貰えたら跳び上がって喜びます。

それでは、ボクが感動をぶち壊しては困るのでこの辺で!

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コメント

17

ユーザー

天才が居るウウウ!こんなに上手なBL見たこと無い!

ユーザー

うああああぁ最高ですもう泣くホントに😭😭😭 主様言葉の選び方のセンス良すぎですほんと天才ですか?🥺

ユーザー

やべぇ、、、身体中の細胞という細胞が泣いてる(´;ω;`) 心臓がいてぇよぉ(/ _ ; )

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