自分のキモチ

次の日

クラスに入ったら、皆んながいつになく騒ついていた。

興奮気味に中谷さんが近寄ってきた。

中谷さんがスマホ画面を私に見せてくる。

そこには…

不安になり、近藤くんのクラスへ急ぐ。

近藤のクラス

近藤くんは拳をブルブル震わせたまま黙ったままでいる。

ぎゃははははは！！！

ガシャン、と大きな音が響く。

誰かが缶製の筆箱を黒板に投げた様だ。

クラス中の全員が筆箱が飛んできた方向に目をやると…

ぎゃははははは！！！

場が静まり返って全員がこちらを見る。

怒り慣れていないせいで声が震え、涙が止まらない。

かっこよく怒る、というのもなかなか難しいものだ。

気まずい雰囲気の中、誰も中谷さんに食ってかからない。

私は中谷さんに連れられて帰っていった。

その道中…

手をひらひらさせながら自分の席に帰っていった。

私も涙を拭き、大人しく席に座る。

それから…

近藤くんのヤンキーキャラは少し薄まり、少しずつ言葉で言い返すことができるようになったようだ。

松島くんは新たに「正義漢キャラ」を確立し…

なんとかうまく立ち回っている様だ。

私は…

あれからきっかけで自分の気持ちを伝える機会は増えたが、まだみんなの反応が怖い。

今日も屋上で3人たむろしている。

自分のキモチ

一旦完結