ロゼ
ロゼ
ロゼ
💖(魔王)
淡々と響く声
その顔にも感情はなく、ただじっと先輩を見つめている
宙に舞っている羽根は光の矢となり、襲いかかった
♥️
ピンクの矢は先輩の背中から胸を貫きそして正確にアミュレットの石を射貫いていた
ボロボロになった魔王の翼が動き、再び宙に舞い上がった
先輩の身体は抵抗することも無く地面に倒れた
♥️
♥️くんが先輩の元に駆け寄るがもう助からない
♥️
💜
💜
♥️
♥️くんにとって先輩は恩人だ
裏切られてもその恩がなくなるわけではない
♥️くんが答えられない代わりに僕が問に答えた
それが優しさか、悔しさや恨みからくるものなのかは自分でもよくわからなかった
💙
💜
💜
先輩の姿は跡形もなく忽然と消えた
玖亜
シナモさき
♥️
♥️くんの疑問はどこからだろう
先輩の様子が変わってしまったことか
裏切ったことか
魔王を倒そうとしたことか
そして、返り討ちにされたことか?
僕は消える直前の先輩の表情に複雑な気分になる
信頼していた🧡くんと♥️くんを裏切り、
銃を向けた
その行為は許せるものではない
だけどそれでも、消えていいはずがない
しかも、最後の満足そうな笑顔なんてわけがわからなかった
💙
ヒュッ
💙
風を着る音に僕はハッとして上空を見上げると矢が放物線を描いてこちらへ向かってきた
💙
💖(魔王)
💙
玖亜
魔王は僕の言葉には反応せず、指先にピンクの光を灯す
光が大きくなって、無数の矢が飛んでくる直前
魔王は何かをこちらに呟いていた
だけど、距離も開いていて小声で上手く聞こえない
💖(魔王)
その言葉を言い終わったのが合図かのように、光が大きくなった
玖亜
シナモさき
💙
玖亜は僕の背中を押した
💙
💙
玖亜
シナモさき
シナモさき
玖亜
また大切な仲間を消してしまった…
💙
♥️
♥️
💙
💙
僕らは建物に向かって走った
だけど、背後から次々に矢が放たれる
行く道を阻まれ、元来た道を戻ろうとした瞬間
♥️
♥️くんが僕に向かって飛びかかってきた。
僕は受け身を取れず、背中から倒れ、その上から♥️くんの身体がのしかかったきた
💙
♥️
弱々しい♥️くんの声に僕は目を開けた
倒れた僕の上で♥️くんが起き上がろうとした時左手を着いた
右手はぎゅっと胸元で握られていたが その手は真っ赤に染まっていた
💙
♥️
♥️くんの目の焦点が合っていない
それでも僕に向かって言った
♥️
💙
僕の上に力なく倒れ込んでくる
受け止めようとした僕の身体から一切の重さが無くなった
💙
視界が晴れ、暗い空に舞う魔王が見えた
逆光で顔は見えない
その姿を睨みながら僕は立ち上がった
💙
💙
喉が痛くなるほど大声で叫ぶと、落ちるように地上に下りてきた
僕から少し距離を開けたところでふわりと止まる
💙
僕は警戒したが、魔王派その場を動かず、感情のない声で淡々と言った
💖(魔王)
僕の声は届かないかもしれない
もう…
💖くんの心は無いかもしれない
それを証明するように魔王はその場で僕を指し、ピンクの光を指先に灯す
「逃げるしかない」
僕は魔王に背を向けた
♥️
💙
僕は♥️くんの言葉を思い出して、胸元をぎゅっと握りしめる
1歩足を踏み出したところで、何かが背中にのしかかっているような重い衝撃があった
あとから思えばそれは無数の矢が勢いよく僕の背中に刺さったんだろう
衝撃のまま僕の身体は前方に飛び、地面に叩きつけられるようにして倒れた
💙
痛みを感じることなく僕の意識が暗転する
『勇者、💙。体力ゲージが0になったため強制ログアウトとなります。なお、コンテニューする場合はスマホから石をタップしてください』
コメント
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ひぁ… 💙ちゃん頑張れぇ、??
💙くん……… 絶対辛いでしょ頑張ってぇ…