ロゼ
ロゼ
ロゼ
ロゼ
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けたたましいアラームの音が響く
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僕は即座にアプリを起動する 答えはほぼわかっていた
起動したゲームには血のように赤い 『YOU DEAD』 の文字で塗りつぶされていた
まだここは、ゲームの世界だ
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思わずスマホをベッドから投げそうになったがこのスマホが壊れたらどうなるか分からない
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その直後
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窓の外から声が聞こえた
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もう一度スマホを確認する
日付はあの世界に行った日と同じ
このゲームの延長なら同じ日が繰り返される
この朝に誰かが来るなんて有り得ないはず…
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ベッドのそばの窓を開け放つと♥️くんがいた
ボロボロになった制服は綺麗に戻っていた
赤いアミュレットもつけていない
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繰り返されるはずの一日の中で♥️くんが違う動きをしている
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家に入れると安堵した顔で笑っている♥️くんがいた
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しっかりとした会話ができている
なら目の前の♥️くんは本物。
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そこまで言って言葉をとめた
♥️くんがうつむかせたから
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♥️くんは驚いた顔で僕を見つめてきた
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♥️くんは強い
あんな世界を何度も繰り返して、たった1人で全てを背負ってくれた
今回だって自分達を身体的にも精神的にもダメージがないように守ってくれた
でも傷つかないはずがない
これまでも守れず、取りこぼしてきたものがそこにあったから
少なくとも僕の前で強がる必要なんてない 僕が♥️くんに守られたように、今度は僕が♥️くんを支えて
守りたかった
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あの剣は💛くんの名残だった
それを失ってしまったが、♥️くんは毅然としていた
悲しさはあるだろう。それでも♥️くんは前を見据えている
とはいえ💖くんを元に戻して帰れるというのも確かな方法はない
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僕が思いつくものはもう考え尽くしていて試していた
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冗談めかして言う♥️くんの言葉に僕は引っかかった
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僕は自分の身をゲームの世界に投じている
手のひらに収まりきらないその世界の規模に圧倒されていた
だけどあの世界はこのゲームの通じている
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それなら……
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僕の気持ちが伝染したのか♥️くんは1度微笑みを浮かべた
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希望の目で見つめた
その輝きを見て、僕は決意する
ずっと絶望していた♥️くんの瞳にやっと希望が宿った
やるしかない。
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呼びかけられた声は厳しかった
それだけじゃなく、感情がないように聞こえた
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また感情を無理やり押し殺しているのかと
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♥️くんの瞳がじっと僕を見つめ、心を見透かそうとしていた
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何を言えばいいのか分からない
嘘もつきたくなくて唇を閉じる
この裏技が成功して💖くんが魔王かられ元に戻ったとして…
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この裏技は敵を弱体化させるだけじゃない
でも他に方法がない。
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♥️くんは痛いほど強く腕を握ってくる
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止められない衝動を♥️くんは知っている
誰かを好きになるっていう感情を
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♥️くんもわかっているはず
でも納得できない
♥️くんの葛藤も痛いほどわかる
今までもこれからも♥️くんは唯一無二の存在
だから僕はこう言った
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目元が赤くなっていたが♥️くんは真っ直ぐ僕を見つめていた
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あまりに強い視線に僕は思わず身を引きそうになったが少しでも引き下がってしまったら負ける気がした
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最初はぎこちなくても、 長期間ロクに口も利いてくれなくても 関係ない
時間やわだかまりなんて一瞬でなくなって、僕と♥️くんの距離はすぐにもどる
2人ならできると
根拠も無い気持ちを信じ込む
コメント
10件
これぞ本当の親友…
裏技。メリット、デメリットがあるのでは?💙ちゃん❤️くんを裏切らないでね?