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歌織
3月
あっという間に高校2年生が終わる頃
一人でベットに横たわっていた
季節の巡りは早い
6月に病気が発覚してからそろそろ一年が経つ
つまり私がここにいられるのもあと少しということ
毎日毎日、悪夢を見て、起きて、ぼーっとして1日が終わる
最近は味がとても薄くなった
耳が以前より聞こえにくくなった
目がよく霞むようになった
とてもじゃないけど屋上に行く気力はない
ずっとベットにいると、なんでこんなことになったんだろうと考えてしまう
何か悪いことでもしたのかな
今までを振り返る
歌織
楽しい思い出だけが蘇る
楽しかったな、またやりたかったなと
そう思う
あぁ、そうか
今までが楽しすぎたんだ
一生分の運を使ってしまうぐらい楽しかったんだ
だからこんなことになったのかな
歌織
奏達
歌織
奏達
歌織
入院してから暇な時間は必ず来てくれる
奏達はそのことを当たり前のように思っているけれど
私はそれがとても嬉しい
歌織
奏達が来ると、退屈な時間が楽しい時間に変わる
その時だけは病気のことを忘れられるから
奏達
奏達
奏達
歌織
歌織
楽しい
嬉しい
暖かい
寒いはずなのに
冬なのに
今だけは春の穏やかな日みたいだよ
歌織
朝
今日も1日が始まる
歌織
歌織
定期検査を終えたら先生と少し話す時間
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織
医者
歌織の母
歌織
歌織の母
歌織
歌織
歌織の母
歌織の母
歌織
歌織
奏達
奏達
友達
奏達
歌織
奏達
歌織
奏達
歌織
奏達
奏達
奏達
歌織
歌織
奏達
歌織
歌織
奏達
奏達
奏達
歌織
奏達
歌織
生徒D
奏達
奏達
生徒D
生徒D
奏達
奏達
生徒D
奏達
生徒D
生徒D
奏達
奏達
奏達
看護師A
奏達
看護師A
看護師A
看護師A
看護師A
奏達
ガラッ
歌織
歌織
奏達
歌織
歌織
奏達
奏達
歌織
歌織
奏達
歌織
奏達
歌織
・ ・ ・
歌織
奏達
歌織
奏達
奏達
歌織
奏達
歌織
歌織
奏達
奏達
歌織
歌織はさっきまでの笑顔とは反対に真剣な顔になった
歌織
歌織
奏達
歌織
今朝
歌織の母
歌織の母
歌織
歌織
歌織の母
歌織の母
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織
歌織の母
歌織
歌織の母
歌織
歌織
歌織の母
歌織
歌織の母
歌織の母
歌織
歌織
奏達
歌織
奏達
歌織
歌織
奏達
歌織
歌織
奏達
歌織
歌織
歌織
歌織
奏達
奏達
奏達
奏達
奏達
歌織
奏達
歌織
奏達
想いを伝えよう