……俺とお前の逃避行が始まったあの日から
随分と時が経ち、夏も終盤に差し掛かった。
食料も底をついて、水は1滴もなくて。
ふらふらと…薄暗い道を歩いていれば、目の前もぼやけ始めてきた。
LAN
いるま
と、その時
後ろから誰かが俺たちに叫ぶ声が聞こえた。
サイレンの音と共に。
警察
警察
あー、くそ…黙れよ、偽善者
徐々に迫る足音。
俺は残ってる力を振り絞り、らんの手を引いて路地裏へと逃げ込む。
ここなら直ぐに見つかる事はないだろう。
LAN
いるま
馬鹿みたいにはしゃぎ合って、笑い合う。
お前は、最初の頃とは見違えるくらい清々しい顔をしていた。
…けど、その顔もどんどんと曇っていった。
そして、ふと…お前は
LAN
いるま
ナイフを取り出し、自分の首に当てて…お前は。
突然謝った。
いるま
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
いるま
らんは俺言葉を遮って、
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
そしてらんは、ゆっくりと口を開く。
LAN
LAN
いるま
頬を伝う何かがあった。
それは、止まることを知らない。
その時、まるで俺の心情を表しているかのような
……そんな、涙雨がこの地に振り注いだ。
いるま
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
そう言うとお前は……静かに、その綺麗な桜色の瞳から水滴を落として
LAN
いるま
LAN
LAN
いるま
赤い鮮血が辺りに飛び散って
そして
……そして、
──お前は、首を切った。
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らんらん‼️?ヽ(;▽;)ノ
メンヘランランん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"