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某日火曜日

美世の娘・天音の部屋

美世

もう、あの子ったら

美世

またこんなに散らかして

美世

やっぱり部屋を持たせるのはまだ早かったのかしら…

美世

帰って来たら片付けさせよ

 

パキ

美世

痛っ

美世

美世

何、これ

美世

人形…?

美世

美世

(ああ、そうだ)

美世

(確かクリスマスかなんかで買ったやつだ)

美世

(3年ぐらい経ったっけ)

美世

(うわぁ、人形踏んじゃったわ…)

美世

(体すごい折れてるし)

美世

(自分で踏んどいて難だけど不気味だわ…)

美世

美世

あ、今日ゴミの日だ!

美世

すっかり忘れてた

美世

ちょうどいいわ、この人形も一緒に捨てちゃお

美世

天音には悪いけど

美世

(まあこんな床に転がってたくらいだし)

美世

(天音ももう飽きたんでしょ)

天音

なんで!

天音

なんでミキちゃん捨てちゃったの!

美世

何度も言ってるでしょ

美世

あれはもう壊れちゃったの

天音

天音の大切な友だちだったのに!

美世

床にほっぽってあったけど?

天音

ベッドから落ちちゃってただけ!

美世

で、散らかってて見つけられなかったのね

天音

ゔぅう〜〜

天音

天音

またミキちゃんと遊びたい!

天音

ミキちゃんじゃなきゃイヤッ!!

美世

分かった分かった

美世

分かったわよ

美世

パパにちょっと頼んでみるから

美世

またミキちゃん買ってきてもらいましょう

天音

やったぁーー!!

美世

ねえ充さん

美世

今どこにいる?

今会社出たとこ

どうしたんだ?

美世

ちょうどよかった

美世

あのさ、電車乗る前に

美世

おもちゃ屋に行ってくれない?

おもちゃ屋?

美世

西高近くの

いやそれは分かるけど

本当にどうしたんだ急に

美世

3年前のクリスマスに

美世

天音に買ってあげた着せかえ人形

美世

覚えてる?

人形?

ああ、思い出した

赤髪で白のドレス着たやつ?

美世

それ買ってきてほしいの

美世

確かそこで買ったよね?

うん

美世

今朝私が壊しちゃって

わお😯

気をつけろよ

じゃあ今から買ってくるわ

美世

m(_ _)m

ただいま〜

ほら、買ってきたぞ

美世

天音、パパがミキちゃん買ってくれたよ

天音

わーいっ!

天音

ありがとパパー!

はは、大事にしろよ

天音

はーい!

美世

これからは失くしてもすぐ見つけられるように

美世

部屋はちゃんときれいにしないとね?

天音

はぁ〜い…

美世

あっ、何よその返事は!

美世

じゃあおやすみ

ん、おやすみ〜

 

 

 

ズズっ…

美世

美世

ん?

美世

(なんか…聞こえる?)

美世

今は……

美世

2時半か

美世

(いやな時間に起きちゃったな…)

ズズっ…

ズズっ…

美世

(もう、何この音…)

美世

(床をこすってるみたいな…?)

ズズっ…

ズズっ…

ズズっ…

美世

美世

どんどん近づいてきてる…!?

美世

やだ、まさか泥棒とか?

美世

美世

(でも、なんだろう)

美世

(こんなに近づいてきてるのに)

美世

(気配を)

美世

(全然感じない)

美世

(気配…というよりかは)

美世

(すごく嫌な何かを感じる)

美世

(近づかれるほどに息が詰まりそうな)

美世

(何か…)

ガチャ

美世

ひっ!

美世

(は、入ってきた!)

美世

(どうしよ、怖くて動けない)

美世

(怖い)

美世

(怖い)

美世

(怖いっ!!)

???

???

ねえ

美世

ヒュっ…

美世

美世

(あれ?)

美世

(この声…)

天音

ねえねえ

天音

ねえねえ

美世

美世

天音…?

美世

(天音だ)

美世

美世

(ああ、そうよね)

美世

(普通この家を歩いてる誰かがいたら)

美世

(まず一番ありえるのは天音よね…)

美世

(何言ってんだろ、私)

美世

(泥棒だのなんだの…)

美世

(眠くて頭回ってなかったわ)

美世

なあに、天音

美世

眠れないの?

天音

………………

美世

天音?

美世

どうしたの?天音

美世

何も言ってくれなきゃ…

美世

美世

ん?

美世

(手に持ってるの)

美世

(あの人形…)

美世

ねえ、本当にどうし

バタンッ!!!!

美世

うわぁっ!?

美世

あ、天音!!

美世

大丈夫!?天音!

美世

しっかりして!!

天音

…………………

美世

まずい、白目剥いてる!

美世

きゅ、救急車を…っ!

美世

美世

美世

(倒れた天音の手から)

美世

(人形が)

美世

美世

(浮かんできてる…?)

美世

なに?夢?

美世

夢見てるの?私

人形

……………………

人形

もウ、アノ子っタラ

美世

え?

人形

マタこんなニ散ラカシて

人形

やッぱリ部屋ヲ持たせルニハまダ早かっタのカシラ

美世

(に)

美世

(人形が、喋ってる!?)

美世

(しかもこれ)

美世

(私が朝言ってた…)

美世

美世

いや…夢よ

美世

こんなの夢に、決まっ…てる

美世

早く覚めないと…!

人形

帰ッテ来タら

美世

美世

(待って)

美世

(嫌な予感がする)

人形

片付ケ

美世

(この天音と人形の位置の構図)

美世

(まさか)

美世

まさかっ!!

人形

サセヨ

 

バキッ!

美世

いっ…

美世

きゃああぁぁあぁあっっ!!

美世

あっ、あま、ねの

美世

足が…!!

ポキ

ベキっ

ぐりん

バキ

美世

いやあぁっ!!

美世

やめ、やめて!

美世

天音の、体、が…

美世

美世

みっ、つるさん!

美世

起きて、充さん!!

美世

天音がっ…助けてぇ充さん!!

………………………

美世

いや、どして

美世

起きてくれないの

美世

(さっきまでいびきかいてたのに)

美世

(今は)

美世

(寝息の音すら聞こえない…)

人形

イタッ

人形

何コれ

人形

人形?

ゴキッ

美世

いや

美世

やめて

人形

ァ、今日ゴミノ日だ

人形

すっカリ忘レてタ

こきん

美世

許して

美世

下さい

人形

チョウドいイわ

人形

コノ人形モ一緒に捨てチャお

人形

天音にハ

人形

ワルイケド

ボウッ!

美世

美世

う…

美世

燃え、て、る

美世

ああ

美世

あ、あああ

美世

ごめ、なさ

美世

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

美世

私が悪いの、天音は、何も…

美世

だから…っ!

美世

あぅっ…う…

人形

………………………

くるっ

美世

ヒィっ!!

人形

ーーーーーー

美世

美世

 

 

 

そのまま、私は意識を失った

気がついたころにはもう朝で

充さんはもう会社に行ったらしく

ベッドで寝ていたのは私だけだった

しかし、ベッドの物置に こんな書き置きが残されていた

「天音が何故かベッドの横で寝てたから、リビングのソファーに 移しといたよ」

天音は、リビングで既に学校の 準備をしていて

自分が何故一階に降りてきたかは 覚えていなかった

私は覚えてる

あの時起こったこと、全て

気絶する直前

買ってきた新品の人形は

確かに私にこう言った

 

「次は壊さないでね」

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