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第二十一話 個の為に全を擲つ者達3
Nakamu達がBroooockの部屋に来た時
スマイルは寝ているBroooockの額に 手を当てていた
魔法が発動しているのか
スマイルの手は光り輝いている
Nakamu
Nakamu
Nakamu
スマイル
スマイル
スマイルはそのままBroooockの状態を 隈なく確認する
スマイルは険しい顔になった
スマイル
Nakamu
スマイル
スマイル
Nakamu
Nakamu
スマイル
Nakamu
Nakamuときんときは お互いに顔を見合わせて頷くと
きりやんを探しに Broooockの部屋を飛び出した
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
返事はテレパシーで来た
話す事もままならないという意味だろう
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
コンコンッ――
ノックが鳴った
誰が来たのかは 透視魔法ですぐにわかる
それでもスマイルは 人間の習慣に倣って顔を上げた
スマイル
入ってきたのはシャークんだった
スマイル
シャークん
スマイル
スマイルはシャークんから視線を外すと Broooockに集中する
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんは心配そうに
眠っているBroooockを覗き込む
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
テレパシーは魔族特有の魔法だ
魔法使いですら使える者はいない
人間はこれの存在すら知らない者が多い
何しろこの世界には魔族自体が 数えられるほどしか存在しない
それもこの魔法大国が繁栄した 三百年余りで
ほぼスマイル自身の手によって 発生させられた魔族ばかりだ
彼らが口を開かなければ それを知ることもない
そんな秘密をBroooockが話すことを スマイルは許可した
別に秘密にすることでもないが
スマイルは既に人間がどういう存在で どういう考え方をするのか知っている
人間がこの力を 悪用しないとは限らないのだ
それでもスマイルは Broooockの意思を尊重した
Broooock
許可を得たBroooockは 早速シャークんに話しかけた
シャークんはびくっと反応して きょろきょろと辺りを見回した
シャークん
シャークん
シャークん
テレパシーは 個別型と拡声型で使い分けができる
Broooockは今 シャークん個人に話しかけており
スマイルに話は聞こえない状態だった
Broooock
Broooock
Broooock
シャークん
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
シャークんは頭を抱えて Broooockを静止する
スマイルにはBroooockの声が 聞こえていないが
そんな二人にお構いなく Broooockの治療に集中していた
シャークん
シャークん
Broooock
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
シャークんは一瞬目を曇らせると 一度目を閉じてBroooockに向き直った
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルは視線を上げたが 今ここで声を張り上げても意味がない
彼は沈黙を貫いた
Broooockはなるべく スマイルに聞かれたくなかったのだが
シャークんがこう発言して しまっては仕方がない
Broooock
Broooock
シャークん
Broooock
シャークん
Broooock
苦言を漏らそうとした シャークんの言葉を遮って
Broooockは語りかけた
眠っているBroooockの表情は 当然だが変わらない
シャークんはBroooockの言葉に 耳を傾けた
Broooock
Broooock
シャークん
シャークんは目を瞠った
すぐ隣にはスマイルがいる
Broooockの声が 聞こえているのかどうか
シャークんにはわからなかったが
恐らくこうしてBroooockが 堂々と話したという事は
スマイルにBroooockの声が 聞こえていないのだろう
Broooock
Broooock
Broooock
シャークん
シャークんはじっと Broooockを見つめる
それから隣にいるスマイルに 視線を向けることもできず
その顔を脳裏に 思い浮かべるだけに留めた
Broooock
シャークん
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
シャークん
シャークん
シャークんは一人項垂れた
――シャークんは人間ではない
それがバレているなど思いもしなかった
シャークんは完ぺきに 人間社会に溶け込んでいた
バレる要素はどこにもなかったはずだ
しかしシャークんが 警戒していたのは人間にだけで
魔族は対象外だった事が仇となった
それでもBroooockが 話してくれたことは真実だ
Broooockもスマイルも
シャークんが 人間ではない事を知りながら
ワイテルズの仲間として 一緒にいてくれた
シャークん
彼らは黙っていてくれた
もしくは 誰かに言ったかもしれない――
だが、誰もシャークんの正体を 暴こうとはしなかった
唯一きりやんは除いて
しかしあのきりやんも 本当に訳がわからないと言った感じで
シャークんの正体を 突き止めようとまではしてこなかった
そんな彼らをシャークんは―― ――心から信頼したいと思った
しかし今は自分の事よりも 優先すべき事がある
シャークんはBroooockの手を握った
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
頭に響くBroooockの声は 僅かに震えていた
シャークんは目を見開いた後
くしゃりと表情を崩して 苦しそうに笑った
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
Broooock
Broooock
Broooock
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんは眼の色を反転させると
その頭に大きな耳を生やし 尻尾も生やした
スマイルは急に姿を変えた シャークんに驚いた
シャークん
Broooock
Broooock
シャークん
もうBroooockから 返事は聞こえてこなかった