月曜日の午後4時半
友達
友達
桃
桃
他の人の声なんて気にせず
急いで玄関を出る
桃
坂道を勢いよく駆ける
あと少しで見えるはず…
桃
見えた途端にスピードを上げる
桃
荒れた息を落ち着かせ
こぼれ落ちる汗を拭う
桃
準備は完了
後はピンポンを押すだけ
ピーンポーン…
青
青
桃
桃
ほんとは走ってきたなんて
かっこ悪くて言えない
青
桃
桃
嗅ぎなれた畳の香りが
心を安らげてくれる
桃
桃
散らかってる段ボールは
中身がほとんど入っていない
青
青
青
桃
桃
青
こいつ…w
青
青
首を傾げ、上目遣いで俺を見る
桃
そんな姿を見ると断れなくなってしまう
桃
桃
青
青
桃
青
勢いよく俺に抱きついてくる
…距離が近い
桃
桃
思わず赤面してしまう
青
青
桃
青
さらに俺を抱きしめる
桃
…相変わらず調子が狂う
桃
桃
青
青
俺と青は幼なじみで
青が高2
俺は中3だ
来年から青と同じ高校に行けるはずだった
でも
青の引っ越しが決まったんだ
桃
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
青
桃
他愛もない会話をしながら
段ボールに荷物を詰める
青
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青
青は素直に指を見せる
白くて細い指からは
血が出ていた
桃
桃
青
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
青
桃
桃
相変わらずだなと思いながら
作業を進める
後もう少しで終わる
その時青は口を開いた
青
青
桃
急に何を言い出すかと思えば…
桃
桃
青
青
桃
青
桃
桃
桃
青
青
桃
青
桃
桃
青
青の顔は赤くなっていく
青
桃
素直じゃないなぁと思う一方
胸が痛くて仕方がなかった
俺はこの感情を
知っている
青
桃
青
青
桃
青
桃
キンキンに冷えたジュースが
喉を通る
汗をかいたあとのジュースは格別だ
青
桃
桃
桃
青
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
青
その時の青の顔が
頭にこびりついて離れない
桃
青
桃
青
桃
スタスタ…
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
言いかけた言葉
でもそれは
次会ったときに言わせてほしい
桃
桃
青
青
桃
青
青
『約束だよ!』
コメント
17件
ブクマ失礼します
フォローとブクマ失礼しますm(*_ _)m
このまま終わるのもありだけど、続きをみたいっていう曖昧な気持ちがある笑笑