先輩がバイトに行ってからしばらく経った
昼からのシフトはたしか4時間
また胸騒ぎがした
今日は14時からと言っていたはず
今は20時半を過ぎている
今日のバイト先は近所のカラオケハウス
家に着いていてもおかしくは無い時間
如月司
大丈夫と言っていた先輩を信じたい気持ちは山々だが、状況が状況
如月司
俺は夕飯を作るのを後にして家を出た
如月司
如月司
俺は咄嗟に路地に隠れてしまった
先輩がいた
しかもベロベロな状態… どうせまた酔うまで飲んだのだろう
先輩は俺の知らない男の肩を使っていた
???
鈴鹿瑞稀
鈴鹿瑞稀
???
如月司
どういう関係だ
先輩の上司にしては若そうな人だし
あの感じはきっと友達…
如月司
もしかして…
鈴鹿瑞稀
風原健人
如月司
嫌な勘が当たってしまった
結局絶交とか無かったことになったのかよ
結婚式にも出席するくらいだし…
先輩への思いは叶いっこねーのに嫉妬ばっか
くそ…ほんと、どうすれば…
鈴鹿瑞稀
如月司
やばい
如月司
風原健人
ミスった
こいつなんかと対面したくなかったのに
鈴鹿瑞稀
今、こいつに好意を伝えようとしてたよな
嫁持ちには今更だっつーの
如月司
如月司
風原健人
如月司
嫌な情報を聞き出してしまう前に撤収だ
如月司
鈴鹿瑞稀
如月司
シラフになったら後悔すんのあんたなんだぞ
俺が救ってやったのも同然なんだよ
あんなヒョロガリ眼鏡男のどこがいいんだか
如月司
如月司
先輩のことを考えるのため息ばかりがでる
特にあの眼鏡
如月司
考えれば考えるほど嫌気が刺す
俺は風呂を上がった後 先輩がいる部屋へ向かった
先輩は毛布に包まりぐっすりと眠っていた
如月司
俺は思わず先輩の頬を撫でる
鈴鹿瑞稀
如月司
如月司
鈴鹿瑞稀
先輩は、ぼーっと俺の目をじっと見ている
如月司
その瞬間先輩は俺をベッドの上に引き寄せた
ー続くー
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