ガッ
ゴン
萩
千広
千広
ゴン
千広
千広
乱暴に戸が閉められる
僕達は今まで幸せだった
父さんが死んでから 母さんがおかしくなった
大人びていた母さんは 子供みたいになった。
だけど父さんの口癖だった 子供に腹をすかすな をずっと守ってくれていて 僕らにご飯をくれる
だけど母さんは僕らの年が増えている事に気づいていない。
だからご飯の量も増えていない
萩
仁
萩
仁
仁
仁
萩
萩
その日僕らは早めに寝た
日付が変わったか怪しい時間だったかな
僕は轟音で目が覚めた
萩
本能的に弟の名前を叫ぶ
また鳴る轟音に僕の声はかき消される。
周りに仁はいない
僕は足早に部屋の戸を開けた。
仁
ガンッ!
千広
千広
母さんが仁を蹴ったり本で思い切り叩いている
ガラスも飛び散っていて踏み場所が無かった
その飛び散る破片の中にスナック菓子のようなものが混ざっていた
僕は理解した
仁は食べ物を取りに行っていたんだ
昨日僕が失敗したから
千広
千広
千広
仁
仁
仁
千広
千広
千広
千広
ガン
萩
千広
千広
千広
母さんがガラス片を仁に刺す
萩
萩
千広
千広
萩
千広
千広
萩
萩
萩
千広
千広
千広
千広
そう言って母さんは敷布団を整え始めた
僕は弟と自分の部屋に戻った
コメント
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コメント来たら続編書きます! ボリューム少なかったら多くします!