あの子はきっと外に出たい。

手を引っ張られ、あの人達の思うがままに。 なんか、ツイてるのかツイてないのか分かんないな…

…もう、縋ったっておそいのに ほんとばかやよなあ、おれも。 おんりーは、おんりーの道を歩んでる。 おんりーが1人で生きていくって決めたんや。 …なら、それを邪魔する事なんて、俺にはできひん。 わかっとんのに、なんでこんなに… おんりーがいない事に、違和感を覚えるんやろ。

気付けば午後0時。雨もザーザー降りだ。 俺、2時間も濡れながら外でおんりーの事探してたんや。 ふ、ほんとばかみたいやわ笑 はーあ、はよ帰ろ。

ｶﾞﾁｬｯ

……信用していいのか、だめなのか。 …いや、ここに来てる時点で信用はしてるんだけど。 任務、って言っても、武器全部置いてきちゃったよ… 残すは素手しかないし…はー、どーしよう。 …あ、ナイフと銃はあった。けど、弱いやつだ…

もしもあの人たちがが襲ってきた時のために 持っておけるものは持っておかないと、か…

まあ、あの感じだったら襲っては来なさそうだけど… あ、そういえばスマホ…なんも見てなかった なんか通知来てるかな。

…めっちゃ着信来てた…めっせーじも、 まあ、かけ直すつもりもないけど。 もう、ブロックしよっと。今までありがとうね。 よし、これで大丈夫…いや、念の為新しいスマホに変えよ。 今度買いに行こーっと…。ふぁ〜あ…眠い。寝よっと。

次の日 (背景変わってないけど気にせずに！)

…寒いし、眠い…。もう朝か…寝た気がしない。えーっと… あーー…頭回んないな…しかも携帯充電切れてる… とにかくリビング行くべきかな。 ってか今何時？ここ時計ないんだけど… とりあえず武器…ってあ、ここにはないか…

ｶﾞﾁｬｯ

敵が現れて、3人が攻撃をしていく。 こちらからも攻撃をしつつ、3人の攻撃の質を見る。 皆強そうだなー、とか思っていたら いつの間にか敵はいなくなっていた。

ーーー

…あれから、何年も経った。 さんちゃんくと俺が出会ってから。 もう警戒心も解けて、仲良くなり。 4人で任務に行ったりして。楽しい日々だった。 今日もまた任務がある。場所は…俺の地元だった。

急いで車へと向かい

あの事件から何年も経った。もう、あの二人は元気だ。 おんりーの事も許しているし、怒ってなんかいない。 でもおんりーは姿を現さない。生きているのか死んでいるのか。それすらも、わかりやしない。

あの事件のことは、もう忘れようと思っている。 過去に縋ってばっかの自分が嫌いだから。 だからもう辞めたいんだ。おんりーがいなくても、 生きていけるように。