ここはあるおとぎの国。田舎町の1人の健気な少年が、かわいらしく家事をしている。
てると
よーし、これでお姉様の部屋の掃除は完ぺき✨あとは何しても文句は言われないでしょ?
窓の外は良い天気で、綺麗な青空がどこまでも続いている。
てると
……そうだ!街の人達にいたずらしちゃおうっと!
まひと
ねぇ、このアイスクリーム食べたい!!そまちゃ、買って!!!
そうま
いいですよ、王子。
まひと
もう!そまちゃってば。タメ口でいいって言ったでしょ?
そうま
ごめん、ごめん。今日も可愛いくてかっこいいよ、まひちゃん。
てると
(なんだろ、あの変な人達。王子とか言ってるけど、まさかお菓子大好きで有名な、隣の国の?)
この地域は、隣の国に近く、周りの国とも関係が良いから、いろんな人が来る。
てると
へぇー、いいひまつぶしになりそうじゃん!!
わくわくが抑えきれない声で呟く。
家が厳しいせいで、街に出ていたずらをするのが、てるとの唯一の楽しみなのだ!
てると
やるなら徹底的にやらなきゃね!✨
洋服屋さん
あら、てるとくんじゃない。もしかして、今日もいたずらしに来たのかしら?
てると
あ、いや、そんなことは、、!な、ないですけど?はい。ちょっとお洋服を買いに来ただけですってば!
洋服屋さん
ふふ、そんなに動揺しなくても。みんな案外楽しんでるのよ。お洋服がほしいんだったら、いいものがあるわ。
てると
なんですか?
洋服屋さん
これ、新商品の試作品で作ってみたの。てるとくんに似合うと思うから、どうぞ(笑)
てると
これ、女の子のじゃん!!僕こんなの着れないよ、、あ、でも!使えるかも!
春の華やかなワンピースだ。てるとは、可愛さのあまりよく女の子に間違えられる。
てると
(王子を落とせたら、面白い?!)
てると
ありがとうございます!作戦に使わせてもらいます!
洋服屋さん
そう言うと思った。頑張ってね。
てるとは早速着替えて、王子に話しかけに行くことにした。
てると
あのー、もしかして、王子様だったりしますか?いやぁー、かっこいいなぁと思って。私、王子の大ファンなんです!
まひと
…………
てると
えっと、違いますか?
口の聞き方は性格が出てしまっているような気がするが、元の声のせいか、すんなり女の子を演じきれていると感じる
まひと
………
てると
(でも、なんで答えてくれないのかなぁ)
そうま
ごめんね、王子は、こう見えて女の子に耐性がないから、緊張してるんだと思うよ。
まひと
ちょ!僕だってちゃんと喋れるよ!少しびっくりしただけ!
てると
(あ、押せばいけるタイプ)
てると
え、そんな、私なんか、本当にただの庶民で、誰にでもわけ隔てなく接する姿に、いつも尊敬しています。
まひと
ふーん、続けて?
てると
えっとー、それに、王子は優しくて可愛くて、国民の癒しです。
まひと
そ、そんなに褒められたら照れちゃうだろ!
てると
えへ、王子様、仲良くなれそうですね。よかったらてるちゃんって呼んでください!
まひと
て、てるちゃん?まぁ、僕は庶民とも対等に話せるからなぁ。
…
また、話そうね、、、?
…
また、話そうね、、、?
てると
はい!!ぜひ機会があれば✨✨✨
街の人達
(なんだ、、この癒し空間は)
しゆん
おーい、お前ら見られてるぞ!
まひと
わ!
てると
(誰?)
てると
(というか、めちゃめちゃビジュ整ってますけど!?イケボも兼ね備えてて、空気の読めなさなければモテそうなのに)
急に会話に割って入り、しゆんはてるとをじーっと見た
てると
なんですか!?
しゆん
へぇー、もしかして、君が噂のてると?
てると
(噂って!?)
しゆん
女の子だったんだ。
呟いたのが聞こえてとっさに否定しようとしたが、まひと王子の存在を思い出し、言葉につまる。
まひと
ちょっとちょっとー!僕が最初に仲良くなったんだからね!
しゆん
この国では俺の方が偉いから。どんまいな、まひと。
てると
(え、まって、思い出した。この人、この国の王子様だ。)
てると
(てるさん、王子2人に取り合われてます!)
こんなことになるとは…まだまだ予想もつかない展開が、これから待っている
続く






