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10月31日。一般的にはハロウィンと呼ばれる日である。渋谷や原宿はコスプレをした人で溢れかえり、少し動こうと思っても人に流され、思った方向に動けない。 そんな中、私は一人で魔女のコスプレをし、何故か路地裏に来ていた。あれだけ人がいた広い道とは違い、妙な静けさが漂っている。 ハロウィンは楽しい日なのだ。…本来なら しかし、私はハロウィンが嫌いだった。
―五年前に “君”を無くした日から―
渚
渚
路地裏から抜け出さそうとした時、後ろから声が聴こえた。
女性
渚
女性
渚
渚は持っていたかぼちゃの鞄から、袋に包まれたプレーンのクッキーを取り出し、女性に手渡す。
渚
女性
女性はクッキーを受け取ると嬉しそうに微笑んだ。そのまま袋を開け、美味しそうに頬張る。 食べ終わると、女性は静かに立ち上がった。 そしてこう言った。
女性
渚
女性
渚
女性
渚
女性
やってしまった。そういう顔を一瞬見せたが、すぐに笑顔に戻る。柔らかい笑みだった。 何処から取り出したのか、黄金の月の作り物が付いた紫色の杖が女性の手に握られていた。
女性
渚
女性
渚
女性
女性に従い目を瞑る。寝ている間に見るあの暗闇の世界だ。 目を瞑っている間は耳に集中出来るのか、周りの音がよく聴こえた。
女性
渚
目の前に居たのは先程の女性では無く、黒い魔女の帽子を被った女性であった。 黒を中心としたロングワンピースには、一本の黄色い線が入っている。靴は茶色いブーツで、髪さえも黒色。赤い目がこちらを見てきて、その目が光っている様に輝いていた。 その女性の手には、天辺に月の作り物が付き、ランタンが付いた紫色の長い杖があった。
渚
女性
渚
女性
渚
女性
渚
―一つ目は、私の妹を消して下さい。 二つ目は、私の彼氏を生き返らせて下さい―
製作者
製作者
製作者
製作者
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