闇 堕 ち た 殺 し 屋

2年後

バン！

バァン！

ﾄﾞｺﾞｺﾞｷﾎﾞｷｯ

ドン！

ザシュ！

ﾄﾞｺﾞﾊﾞｷﾎﾞｷﾞｯ

バン！！

いける、この位置からは 秋紀も鷲尾くんも殺れる

でも...な...

アイツらは避ける

ただ場所がバレるだけの無意味な攻撃

『大和の攻撃は遠ければ遠い程 有効だよ』

『今までの傾向からだから 理屈もないけど』

『自分で思っているより、 お前は凄いんだよ』

『自信持っていいんだよ』

...光太郎が2年前、こんな事を 言ってた気がする

半信半疑の状態で、鍛練を続けた

命中率は衰えていく一方だった

昔はほぼ百発百中だったのが 今は2分の1が当たるか、当たらないか

理由も分からないから どうしようもない

今の俺にアイツらを殺れる？

できるわけがない

でも...殺らないと... 俺に明日の居場所はない

スパーン！

当たったか？ 服は破れてる

...あぁ、駄目だ...血が出てない

外した

駄目だ...足が動かないよ...

俺って殺し屋の才能あったかな？

判断は遅い、真っ向勝負は弱い

持ってる武器はスナイパーただ1つ

なんだ...結局足を引っ張るだけじゃん

大和！どこ！？ [バン!!] ちょ、攻撃きてるから！ 気ィつけろ！ でも...!!

ﾄﾞｺﾞﾊﾞｷﾎﾞｷﾞｯ

ガチャ

ｺﾞｷﾞﾊﾞｷｯ

ﾄﾞｺﾞﾊﾞｷﾎﾞｷﾞｯ

どうする、自分でこんな事を 言っておいて、だが 真っ向勝負で秋紀には勝てない

まぁこのまま行けば俺の道は " 死 " の1択

なんか...何かないか...

『秋紀を殺すことはあくまで 通過点だ』

『だから命をかけて戦う程になれば 逃げてもいい』

『死ぬな』

死ぬ道を選ぶよ