ホソク
ん…
グク
あっ起きましたか?
ホソク
あ…
グク
そんなに警戒しないでくださいよ〜
グク
ここ僕の家です!
ホソク
あり…がとう、助けてくれて
グク
僕も、誰かの役に立ててよかったです!
グク
えっと‥あなたのお名前は?
ホソク
チョン・ホソクです、
ホソク
17歳、です
グク
えっ…僕より歳上じゃーん!
グク
ヒョンって…呼んでもいいですかっ?
ホソク
いいよ、全然!
グク
嬉しいなあ〜ヒョンって呼べるって
グク
あっ、僕の名前はチョン・ジョングク!
15歳です!
ホソク
じゃあ、ジョングガ、ありがとう、助けてくれて
グク
ヒョン…
グク
ヒョンの怪我、
酷かったです。
グク
なにがあったか知らないけど…
ヒョンの身が危ないならずっとここにいていいですからね?
ホソク
そんな…
迷惑になるよ、ジョングガの
第一あいつらが
ここを特定するかもしれない
そしたらジョングガが危ない
グク
大丈夫ですよ、僕は。
一人暮らしなんで!
ホソク
え…
ホソク
でも、ジョングガが危ない目にあうかもよ
グク
…ヒョンは変な奴らに追われてるんですか?
ホソク
まあ、そんなとこかな…?
グク
なんでっ…
ヒョンみたいないい人がっ…
ホソク
なんで僕がいい人なの?
僕、やばいやつだよ
グク
だって…
悪い人には見えなかったんだもん
今だって、ものすごく優しいじゃん…
ホソク
ジョングガは騙されやすそうだなあ、
グク
なんでですかっ?
ヒョン!
ホソク
もっと疑わないと。
グク
でも、僕はヒョンのこと悪い人だと思っていません。
ホソク
…ジョングガは素直だね、
それでいいよ、そのままで
グク
ヒョン…寂しいですか?
ホソク
えっ?
寂しい
たしかに寂しいかもしれない
ただ、
ナムジュナに会いたい。
グク
なんか寂しそうなんですよ、ヒョンは
ホソク
寂しくないよ、ジョングガがいるもん
グク
僕も…ヒョンがいると寂しくないです。
グク
でも、ヒョン、
僕はヒョンにずっとここにいて欲しいです。
寂しいから。
グク
でも、ヒョンが…
ヒョンのことを待ってる人がいるなら
僕のこととか気にしないで、その人のところに行ってください。
ホソク
…僕にはいないよ、そんな人
僕にはいない
そんな人
ナムジュナは僕のことを待ってくれているだろうか。
お付き合いも僕の強制のような感じだったし、
助けてくれたのも偶然なんだろう。
ほんとはそんなことないって
わかってても
思考がネガティブな方向へと進んでいく。
グク
いますよ、だってホソギヒョンの顔に書いてあるから、
ホソク
えっ?
グク
フフ、でも怪我が治るまでは僕のそばにいてくださいよ〜
ホソク
うん、
グク
ところでヒョン、なんか食べたいものあります?
ホソク
うーん、あまりお腹空いてないな、
グク
…ヒョン、食べないと!
ヒョンを抱えたときめっちゃ軽かったんですからね〜!
ホソク
そうかな〜?
グク
うん!じゃあ今日はぼく特製のおかゆを作ってあげる!
ホソク
お、おお〜
とてもゆったりした
穏やかな時間が流れた。
いつか、
1ヶ月でもいいから
死ぬ前にナムジュナとこんな時間を過ごしたいなあ