君の愛し方を忘れた

僕は桃くんと付き合ってる

付き合ってるんだ

隣にいるはずの彼はいない

昨日酔っ払った彼が帰ってきてそのまま強引にやられた

彼のことは好きだから嫌じゃなかった

でも

起きた時に隣にはいて欲しいな

重い体を持ち上げてリビングへ向かった

彼との思い出の写真。物が沢山置いてある

キラキラ光ったリビング

その裏には真っ黒な闇があった

よく桃くんと2人でカフェ行ってたな

その後は夜の海に行ってお互いの悩み事を話したりしてたな

最後に君と海に行ったのはいつだっけ

外がよく見える席

ここは僕と桃くんがよく座ってた席

このふわふわのソファーも

このお店の雰囲気も懐かしいな

もうこんな大人になった

コーヒーだってブラックも飲めるようになった

でも僕はあの時と同じ物を頼んだ

まだ高校生だったあの時の僕たち

桃くんがカッコつけてブラック頼んで

苦くて砂糖たくさん入れててちょっと引いたことを覚えてる

もうあれから5年

みんな大人になって当たり前にコーヒーを飲むんだ

僕も変わらないとなぁ

みんなの会話を聴きながら窓から外を見ている

よく君と外を見ながら話したことを思い出して

こんなこと前も会ったな

楽しかったな

戻りたいな