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裏の世界
表とは違い夜に生きるものだけが住む世界
その世界は、とても残酷で
時には美しく、理不尽である
生きたくても生きられない
逃げ出したくても逃げ出せない
それが、この世界のルール
”少女”は嘆いた
こんな世界、なければいいと
”少年”は俯いた
このまま希望は無いのかと
”少年少女”は祈った
お願いだから……と。
この地獄から……どうか、どうか。
”助けてください”……と、
その日は酷く寒かった
……
光士郎
人気もなし。
……まぁ、当たり前だろう。
こんな夜中だ
人がいても困る
いつの間にか月明かりも消え、
街頭しか頼りになるものがない
さっさと建物の中にでも入りたいものだが
……ビジネスホテルに泊まれるほどの金を持ってきていなかった
まぁ、だからこそこうして
ここで座っているのだが
そうして、また手をポケットで暖めようとしていた時だった
はーい、動くなよ
光士郎
背後からする謎の声。
後ろから首を腕で固定され、
首元にはナイフを当てられた
光士郎
??
……下手に動こうとでもすれば
切られるだろう
光士郎
??
光士郎
??
??
君を殺しに来た
光士郎
光士郎
そう言うと後ろの奴は少し驚いたような声で
??
光士郎
??
光士郎
光士郎
光士郎
光士郎
光士郎
光士郎
??
??
光士郎
??
??
??
光士郎
逃げ出せないこの状況
空気が変わったのが嫌でもわかった
今から殺される……そう、本能が悟っていた