セブンスター

なぁなぁ、知ってる？

3年の忌堂 散る子！ あの人子供居るんだって！

マジ？ 確かにヤリマンってゆー噂 前からあったもんなー

俺結構好みだったんだけど...

やめとけやめとけ、笑 なんだってあの忌堂 散る子は 火葬場の継子なんだからよ

アイツの事、何も知らねぇ癖に

そうやって強がって

他人はお前の心配しちゃ駄目なのかよ

初の先輩との合同任務

そこでアイツと出会った

夜蛾センによると、 先日から子供が廃校で行方不明になっているとの事

そこで忌堂 散る子と救出に向かってほしい

あくまで救出。いくら特級でも探索には優れていない。他の呪術師も向かわせたが、行方不明のまま。

足音も気配も、入って来た事ですら分からなかった

フワリ__ほのかに香る甘くて苦い匂い

ツンと鼻を刺激する、いつも近くで香る匂い

俺は思わず鼻を押えた

その言葉に硝子が反応する

忌堂は首を横に振る

そう言い残すと俺の手を引いて教室を後にした

沈黙が流れる車の中、 カーステレオだけが五月蝿く耳に響く

ふいに隣を見てみれば、橙色の後頭部と、過ぎていく緑の景色が目に映った

途端、忌堂が声を上げて補助監督を呼び止める

慌てて車を止める補助監督

そんな事で呼び止めたのか

無意識にため息が出た

少しして忌堂が帰って来た

右手に白のパッケージ 左手に深緑のパッケージ

再び車を走らせると、忌堂は窓を開けて白のパッケージの煙草を吸い始めた

小馬鹿にしたつもりが、忌堂は驚いた仕草を見せた後、可笑しそうに笑った

ピース 多分、煙草の一種だろう

なんとも複雑な気持ちになって、いたたまれなくなって。そんな事をしている間に任務地に着いた

帳が降りて、俺達は中に入る

足の踏み場が無い程のぐちゃぐちゃになった床

奥に進んで行くと呪術師の死体が転がっていた

忌堂は何事も無かったように奥へ奥へと進む

瞬間、空気が禍々しく支配した

嫌な笑みを浮かべて俺を見た

喉が音を立てた

気配が変わる

特級呪霊は ブシュッ と音を立てて潰れた

重力が呪霊に"傾いた"のだ

死体を片付けて、車に乗る

夕焼けの朱が眩しくて、顔を伏せた

忌堂は相変わらず煙草を吸っている

今度は深緑のパッケージの煙草だ

ぼーっと眺めていると、忌堂に名前を呼ばれた

少し、気恥しさが身体を走る

あの後、死体の山が見つかった

ざっと20の死体の山だ その死体を2人で1つずつ運んで

忌堂が術式で運べば良かったのに、 それをしなかった

煙草と死臭

ほのかに香る甘くて苦い匂い

忌堂が煙草に火をつけたのが分かった

腕を首に組まれて、顔を固定された

突然口に煙草を入れられ、初めての俺は忌堂に従うしかなかった

噎せた 当たり前だろう 初めてなんだから

なんだよそれｯ〜！！ﾞ..//

あの任務から俺達はよくつるむようになった

散る子は、俺の人生に土足で上がってきた

気付けば変な感情が心に宿り、これが恋だと知った時期、散る子に対しての嫌がらせとも言えるような噂が広がった

ある生徒が『忌堂 散る子に子供が居る』という嘘臭い話をばらまいた

それを知った時、俺はいてもたっても居られなくなり、噂をしていた奴、全員を殴り散らかした

それから散る子に問い詰め、

苦しそうな顔、辛そうな顔、今まで見た事の無い顔で俯いた散る子

何で否定しないんだよｯ...

当然噂を耳にしていた夜蛾センや他の先生も、それを止める事無く、ただエスカレートしていくのだった

そして冒頭に戻るのである

この後、尾行しなければ良かったなんて、後悔するとは思わなかった

𝐩𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞

ｲﾝﾄﾞｳ ﾁﾙｺ 忌堂 散る子

4月21日産まれ

18歳

170cm ／ 55kg

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術式 重力操作

heavy smoker 𓏸𓂂𓈒🚬

𝐍𝐞𝐱𝐭 ➵❤︎ 500 .ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪

𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 .ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪