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氷織だ
潔 世一(4)
この頃は幸せだった
世一の母
世一の母
潔 世一(4)
母さんがまだ生きてたから
世一の父
潔 世一(4)
父さんも狂ってなくて、
普通の仲良しな家族だった
潔 世一(4)
世一の母
その日は外に出て、公園に遊びに行ってた
母さんと一緒に
世一の母
潔 世一(4)
潔 世一(4)
世一の母
楽しく会話をしている時だった
潔 世一(4)
世一の母
俺は道路で車に轢かれそうになった自分よりも小さな子供を助けようと飛び出した
その結果
バンッ
潔 世一(4)
小さな子供
潔 世一(4)
世一の母
潔 世一(4)
通りかかった人
潔 世一(4)
潔 世一(4)
おかあさん!!
それから、俺の生活はみるみると変わっていった
世一の父
潔 世一(4)
世一の父
潔 世一(4)
世一の父
世一の父
狂った父さんに毎日殴られ続けた
ゴンッ ガンッ
潔 世一(9)
世一の父
世一の父
潔 世一(9)
潔 世一(9)
潔 世一(9)
世一の父
世一の父
世一の父
ドンッ
潔 世一(9)
世一の父
世一の父
世一の父
潔 世一(9)
潔 世一(9)
潔 世一(9)
世一の父
世一の父
潔 世一(9)
その時俺はまだ9歳で、
それまでも殴られ続けてた
殴られることに慣れてしまったからか、
自分の痛みよりも他のことを気にするようになった
ただ、今思うと失言だったと思う
潔 世一(9)
世一の父
潔 世一(9)
世一の父
潔 世一(9)
潔 世一(9)
世一の父
潔 世一(9)
潔 世一(9)
潔 世一(9)
世一の父
潔 世一(9)
潔 世一(9)
潔 世一(9)
潔 世一(9)
あの日父さんは本気で俺を殺そうとしてきた
水の中に入れられ、首を絞められた
本気で死ぬかと思った
それと同時に、
楽になれると思った
思ってしまった
潔 世一(12)
父さんはいつも、
朝から昼まで俺を殴る
仕事がある日は昼から朝まで帰ってこなかった
もちろん食事をくれる訳でもないから、いつも腹を空かせていた
手入れもされていないから、髪だって女の子ぐらいまで伸びていた
父さんは夜、いつも出かける
それは父さんが愛、というものを欲していたからだ
俺はただボーっと窓の外を見ていた
別に出られないことは無いが、出てもただ餓死するだけだとわかっていた
殴られるのが当然だと思っていたからだ
潔 世一(12)
潔 世一(12)
潔 世一(12)
???
ふと、そこで窓越しに1人の男の子と目があった
???
その男の子は俺をじっと見つめ、やがて窓に近づいてきた
潔 世一(12)
その男の子は窓をトントン叩き、そして
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
、、、、外、出たら怒られるかもという考えが頭をよぎる
でもそれ以上に外に出てみたいという気持ちの方が強かった
潔 世一(12)
???
俺はその子と一緒に遊ぶことにしてしまった
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
俺はあの時からお風呂がトラウマになっていた
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
???
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
???
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
???
潔 世一(12)
???
???
潔 世一(12)
鏡を見た
そこには水色のワンピースを着て、髪の毛をハーフアップにした俺が立っていた
???
潔 世一(12)
俺は自分に見入っていた
なぜなら俺はその時、
とても母さんに似ていたからだ
目の色も髪の色も髪型も全部同じ
母さんと同じ二重、母さんと同じ紅色の唇
多少の誤差はあれど、それは母さんの姿だった
潔 世一(12)
???
俺は母さんを思い出し、その場で泣いてしまった
???
潔 世一(12)
俺は母さんを鮮明に思い出すことが出来て、
潔 世一(12)
???
とても嬉しかった
潔 世一(12)
世一の父
潔 世一(12)
その日は珍しく父さんが帰ってきていた
世一の父
潔 世一(12)
父さんがどんどん近づいてこり、殴られると思った瞬間、
世一の父
潔 世一(12)
父さんに抱きしめられた
俺は混乱した
潔 世一(12)
世一の父
潔 世一(12)
父さんは俺を母さんと見間違えた
俺は母さんに似ているかと言われれば似ているの方だか、ここまで信じ込まれたら、呆気にとられる他なかった
父さんは愛に飢え、愛を欲し、やがて狂ったのだ
ぴーんぽーん
ガチャ
潔 世一(13)
糸師のママ
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
冴(14)
凛(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
凛達が引っ越してきた
俺は人との関わり方があまり分からず、素っ気なく返していた
糸師のママ
世一!!)
世一出てこい!!)
潔 世一(13)
冴(14)
糸師のママ
凛(13)
世一!!早くしろ!!)
父さんの呼び掛けに応えろ!!)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
バタンッ
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
世一の父
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
その日の10時頃、
俺はまた父さんに殴られていた
世一の父
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
父さんは殴る時、いつも怒り狂っていたが、
俺が中一になる頃には、無言で、
まるで殴ることが生活のひとつになっているかのように殴り続けていた
何度訴えても、父さんの口が開くことは無い
ただ父さんが満足するまで我慢し続ける
それが俺も当然のように過ごしていた
だけどこの日は我慢の限界だったらしい
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
その日が初めて、
もうひとつの人格が目覚めた日だった
それから俺は30分経った後に気がついた
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
父さんは目の前で倒れていた
ところどころから血も出ている
さっきまで俺を殴っていた父さんが倒れており、俺は混乱状態に陥った
潔 世一(13)
潔 世一(13)
生まれつきのパニック障害を起こして
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
ガチャ、、、、バタンッ
タッタッタッ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛と直接関わったのは、この日が初めてだった
死ぬ所を阻止された。言わば命の恩人というものだが、俺的にはこの先も生きることを強制する死神のように見えた
バタンッ
糸師のママ
冴(14)
凛(13)
糸師のママ
凛(13)
冴(14)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
冴(14)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
俺は後ずさりした。こんなに経っても、トラウマはトラウマだった
お風呂という単語を聞くだけで体が震える
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
冴(14)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
ゴシゴシ
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
ちゃぷん
凛(13)
潔 世一(13)
俺は凛に両手を繋いだまま、向き合う形でお風呂に入った
両手を繋げば、溺れさせられることは無いと脳が認識したようだ
でも震えだけは消えなかった
凛(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
凛(13)
凛(13)
潔 世一(13)
バサッ パラパラ
チョキン チョキン
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
俺は髪の毛を切った
これでもう、母さんではなく世一になった気がした
鏡の前に立っているのは、どう見ても母さんではないからだ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
冴(14)
凛(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(13)
冴(14)
潔 世一(13)
凛(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
糸師のママ
冴(14)
凛(13)
ガチャ バタンッ
潔 世一(13)
世一!!出てこい!!)
どこにいるんだ!!)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
俺は殴られると知っていながらも笑顔を作った
多分、諦めてたんだと思う
怒鳴られるって、殴られるってわかってるから
でも父さんはその時
世一の父
無言でケトルを手にした
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
父さんは俺にケトルの熱湯を背中から腰にかけた
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
世一の父
潔 世一(13)
潔 世一(13)
俺の声は震えていたと思う
熱いし、怖いしで体を上手く動かせることができなかった
その時は、
ただただ目の前にいる人が怖かった
ドンッ バンッ
ガンッ ゴンッ
潔 世一(13)
あの日から
父さんの暴力が激しさを増していた
髪の毛を切ってしまったからだろうか
父さんは俺の髪の毛を引っ張り、そして脚で蹴るというのを繰り返すことが多くなった
俺は毎日のように吐血していたが、逃げはしなかった
逃げたら逃げたでまた殴られるからだ
俺はまだ、罪を償ってない。まだ許されてない
そう思い続け、大人しく父さんに従っていた
愛に飢えた父さんが求めることでさえも、、、
潔 世一(13)
あの日は雪を見てた
ずっと雪を見て、
寒く感じる体を無視しながら、
どうせならもっと冷えて使えなくなればいいと、自分の欲望を拒絶しながら、
為す術もなくただ落ちていく雪を、見ていた
アイツらと出会ったのはこの日だった
???
???
???
潔 世一(13)
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
その子たちは毎日毎日俺の家に来ていた
その度に会話を図ったり
手招きされたりした
潔 世一(13)
人と全く交流が出来なかった自分は、毎日来る時間に楽しさを感じていた
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
そのとき俺は、日本語を喋ってくれたことに驚いていた
俺が窓を開けると、二人は近づいて
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
???
???
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
トコトコ
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザーが手を握ってくれたが、俺は拒んでしまった
反射的に手を振り払ってしまったのだ
だがカイザーは
???
潔 世一(13)
手のひらを出し、握ってと言わんばかりに首を傾げる
薄く目元を細める相手に、俺は安心した
潔 世一(13)
???
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザーは右手を、ネスは左手を握ってくれた
俺はそれがとても嬉しかった
初めてちゃんとした友達ができたような気がした
トコトコ
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
ふわっ
潔 世一(13)
???
???
ポンッ
ビュン
潔 世一(13)
潔 世一(13)
タッタッタッ
バシュンッ
潔 世一(13)
カイザーがボールを蹴った瞬間、ボールが三日月のように変形するのが目に見えた
ボールは勢いよく吹っ飛び、そしてゴールの縄に吸い込むように綺麗に入った
???
???
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
かっこいいと思った
力任せに体を使って、
自分のやりたいように動ける
めっちゃかっこいい!
俺も、、、俺も、、、
あぁなりたい!
高校生たち
???
???
潔 世一(13)
高校生たち
高校生たち
高校生たち
潔 世一(13)
高校生たち
潔 世一(13)
潔 世一(13)
俺はあの時、きっと怒ってたんだと思う
記憶ないからわかんないけど
カイザーのゴールをもっと見たかったんだろうね
あんなことだけで目覚めちゃったんだもん
高校生たち
高校生たち
高校生たち
???
???
高校生たち
潔 世一(13)
高校生たち
高校生たち
???
???
高校生たち
潔 世一(13)
潔 世一(13)
高校生たち
潔 世一(13)
高校生たち
???
高校生たち
高校生たち
???
高校生たち
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
高校生たち
潔 世一(13)
高校生たち
???
???
高校生たち
高校生たち
???
高校生たち
???
???
???
???
高校生たち
高校生たち
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
???
潔 世一(13)
???
???
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
ネス(13)
潔 世一(13)
それから俺は、いや僕は、
ミヒャとネスと関わるようになった
その時の僕は、もう1人の僕を毎日傷つけられていることに怒りを感じていて、
毎日のようにミヒャとネスと一緒に喧嘩をしていた
高校生が多いが、時には大人まで
僕にとってはミヒャたちといる時が一番楽しかった
、、、、、、、、、
人格が離れるまではね
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
ネス(13)
ネス(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
トコトコ
潔 世一(13)
ギャーギャー)
ワーワー)
カイザー(13)
ネス(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
ドクン
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
ネス(13)
もう1人の僕が勝手に行動した
僕の人格だったのを邪魔した
別にその事に怒りは感じてない
けど、
潔 世一(13)
自分を傷つける人を助けようとするのが気に食わなかった
もう1人の僕を傷つけるやつなんか僕が殺してやる
もう1人の僕は、優しすぎる
カイザー(13)
ネス(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
ネス(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
潔 世一(13)
カイザー(13)
あの日から俺の人格は別々になった
人格同士の会話もできるようになってしまった
それはミヒャ_、、、カイザーのおかげだ
どいつもこいつも余計なことばかり
そして俺は喧嘩をやり続け、、、、、、
殴って殴られる日々を過ごしていた
外では誰かを殴り、
家では父さんに殴られる日々
次第に何も感情を出せないようになってきた
そんな俺をカイザーとネスは心配してくれてた
そして俺に気を使ってくれた
殴りたいと言ったら殴りに行く
帰りたいと言ったら帰る
俺はそんなことをしたいんじゃない
こんな生活良くない
苦しい
体が、、、精神がもう疲れた
頭ではそんなことわかってた
楽になりたい
わかってるんだ
だから
だから、、、
カイザーたちと離れた
潔 世一(14)
14歳になった
今でも虐待は続いていた
喧嘩もしなくなり、ストレス発散の場が無くなった
精神が壊れるのも時間の問題だっただろう
そこから連れ出してくれたのは凛だった
ギシ
世一の父
潔 世一(14)
潔 世一(14)
父さんが俺の上に馬乗りする
父さんが俺の部屋に来るだけでわかる地獄の時間
それが今から始まるのだ
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
世一の父
父さんが俺の胸に手を伸ばす
犯され続けてもう一年
虐待よりも辛かった
異常な愛を押し付けられるより、
優しい愛を突き放される方がまだいい
スリ
潔 世一(14)
世一の父
ピーンポーン)
潔 世一(14)
世一の父
世一の父
潔 世一(14)
もうとうに22時は過ぎていた
ピーンポーン)
世一の父
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
世一の父
潔 世一(14)
クチュクチュレロレロ
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
キスされ、背中にビリビリと嫌悪感が走る
俺は反射的に目の前にある胴体を突き飛ばす
世一の父
潔 世一(14)
俺は玄関へと走った
希望を手放せない
これに関しては諦めるということもできない
だって
これはおかしすぎる
嫌なことは死んでも嫌だ
タッタッタッ
潔 世一(14)
ガチャ
ドンッ
潔 世一(14)
俺が勢いよく玄関を開け、外に居たのであろう人物が俺と体当たりした
その反動で俺は尻もちをつきそうになるが、
パシ
グイ
潔 世一(14)
目の前から腕が伸びてきて、引き寄せられた
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
こんな夜中に来ていたのは凛だったらしい
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
俺は手を顔から離し、凛に顔を向ける
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
凛は、
怒ってた
怒ってる顔してた
今でもなんでか知らないけど怒りの感情が目にあった
潔 世一(14)
思わず見つめてた時
ガタッ)
潔 世一(14)
上で物音がした
俺は咄嗟に凛を玄関から押し出した
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
パタン
タッタッタッ
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
ちゃぷちゃぷ
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
ザブン
糸師 凛(14)
ゆらゆら
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
コポコポ
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
コポコポコポコポ
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
コポコポ
ザブッ
潔 世一(14)
ザバンッ
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
グイ
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師のママ
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 冴(15)
潔 世一(14)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(14)
糸師のママ
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師のママ
糸師のママ
潔 世一(14)
その時俺は答えられなかった
ただ、
ただただ
目を逸らしていた
あともう少しの辛抱だった
俺はあれから凛の家に通うようになった
凛たちは優しかった
俺も自然と心を開いていけるほどの安心があった
糸師のママ
糸師 冴(15)
糸師のママ
糸師 冴(15)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 冴(15)
糸師 冴(15)
糸師 冴(15)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
糸師 冴(15)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
糸師 冴(15)
糸師 冴(15)
糸師 凛(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
糸師 冴(15)
潔 世一(14)
糸師 冴(15)
糸師 冴(15)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
潔 世一(14)
優しかったけど、
ストレスがなくなるわけではなかった
ボコッ ドコッ
潔 世一(14)
ある日俺は、凛の家にも行かず
ただひたすら誰かをボコしてた
次第に声が聞こえなくなってきても止められなかった
そんな自分が怖かった
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
糸師 凛(14)
潔 世一(14)
凛はそう言ってくれた
普通じゃない俺に家に帰ろうと言ってくれた
凛は俺を受け入れてくれた
それから凛は
俺がストレス発散をしてしまう時、一緒にいてくれた
やりすぎた時は怒ってくれたし、
危ない時は助けてくれた
凛と相棒になって良かったと思ってた
潔 世一(15)
ある日、通りかかった男の人が、父さんに殴られている俺に気付き警察を呼んだ
その時の俺は、来てしまったと思った
1回目の通報で嫌なほど父さんに教えこまれた
『警察にはバレるな』
『大事にすんじゃねぇ』
警察には絶対にバレてはならないと言われた
自分の恐怖の対象に言われたため、酷く従順姿勢だった
警察
潔 世一(15)
警察
警察
潔 世一(15)
警察
どうすればバレないか
どうすれば帰ってくれるか
父さんが見たら怒られちゃうなぁ
また殺されそうになるのかも
そんなことだけが頭を支配していた
助けて欲しいなんて、
これっぽっちも思ってなかった
警察を呼んでくれた人
あれから
俺は引っ越すことになった
俺の虐待の件は結果警察型にならず、親戚たちが手を回してくれたらしい
潔 世一(15)
ピンポーン
絵心 春花
ガチャ
絵心 春花
俺を養子にしてくれたのは
あの日警察を呼んだ絵心さん夫婦だった
絵心 春花
潔 世一(15)
多分俺、幸せだったんだ
きっと幸せな暮らしができてたんだと思う
だから今、その罰が当たったんだ
俺は幸せに生きちゃダメな人間だから
だから今、、、、、、
糸師 凛
潔 世一
潔 世一
潔 世一
これは俺への罰なんだ
絵心 甚八
潔 世一
絵心 甚八
絵心 甚八
潔 世一
潔 世一
絵心 甚八
絵心 甚八
潔 世一
絵心 甚八
潔 世一
潔 世一
絵心 甚八
絵心 甚八
潔 世一
絵心 甚八
絵心 甚八
絵心 甚八
絵心 甚八
潔 世一
潔 世一
会いたい