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潔 世一(4)

おかあさん!えほん!よんで!

この頃は幸せだった

世一の母

えぇ。いいわよ

世一の母

こっちにおいで?

潔 世一(4)

わぁーい!

母さんがまだ生きてたから

世一の父

世一。そろそろお風呂に入ろう

潔 世一(4)

おとうさんとおっふろぉ〜!

父さんも狂ってなくて、

普通の仲良しな家族だった

潔 世一(4)

こうえんこうえん〜

世一の母

ふふふっ

その日は外に出て、公園に遊びに行ってた

母さんと一緒に

世一の母

車には気をつけるのよ

潔 世一(4)

はぁーい!

潔 世一(4)

あははっ

世一の母

ふふふっ

楽しく会話をしている時だった

潔 世一(4)

、、、、あッ

世一の母

!?世一!!

俺は道路で車に轢かれそうになった自分よりも小さな子供を助けようと飛び出した

その結果

バンッ

潔 世一(4)

ぇ、、、、

小さな子供

うぇーん泣

潔 世一(4)

お、かあ、、、、さん?

世一の母

、、、、、、、、

潔 世一(4)

お、おかあさん!

通りかかった人

きゅ、救急車!!

潔 世一(4)

、、、、、、、、ハッ、、、、ハッ

潔 世一(4)

お、

おかあさん!!

それから、俺の生活はみるみると変わっていった

世一の父

お前が!!

潔 世一(4)

うっ、

世一の父

お前のせいで母さんは!!

潔 世一(4)

も、、、、やめッ、、、、

世一の父

黙れ!!

世一の父

黙れ黙れ黙れ!!

狂った父さんに毎日殴られ続けた

ゴンッ ガンッ

潔 世一(9)

かハッ

世一の父

お前なんかいらない、、、、

世一の父

お前なんか、、、、

潔 世一(9)

ハッ、、、、ハッ、、、、

潔 世一(9)

父、、、、さん、、、、

潔 世一(9)

ヒュッ、、、、許し、、、、て

世一の父

うるせぇんだよ

世一の父

なら母さんを返せよ、、、、

世一の父

返せよ!!

ドンッ

潔 世一(9)

痛い、、、、

世一の父

お前がいなければ、母さん生きてたんだぞ!!

世一の父

お前のせいだ、、、、

世一の父

お前のせいだろうが!!

潔 世一(9)

とうさん、、、、

潔 世一(9)

静か、、、、に、、、、しないとヒュッ

潔 世一(9)

また、、、、

世一の父

、、、、チッ

世一の父

グイ

潔 世一(9)

うぅ、、、、

その時俺はまだ9歳で、

それまでも殴られ続けてた

殴られることに慣れてしまったからか、

自分の痛みよりも他のことを気にするようになった

ただ、今思うと失言だったと思う

潔 世一(9)

ぇ、、、、ちょっ、とうさん!_

世一の父

バチャンッ

潔 世一(9)

ッ!!?ガホッ ゲホッ

世一の父

お前なんか死んじまえ、、、、

潔 世一(9)

ガホッ

潔 世一(9)

ジタバタ

世一の父

ギュッ(首を絞める)

潔 世一(9)

!!? ジタバタッ

潔 世一(9)

プハッ

潔 世一(9)

はぁッ、はぁッ

世一の父

ドンッ

潔 世一(9)

!!?

潔 世一(9)

ゴホッ...ヴ...ゲホッ

潔 世一(9)

ガホッ、、、、

潔 世一(9)

ジタバタ

あの日父さんは本気で俺を殺そうとしてきた

水の中に入れられ、首を絞められた

本気で死ぬかと思った

それと同時に、

楽になれると思った

思ってしまった

潔 世一(12)

、、、、、、、、

父さんはいつも、

朝から昼まで俺を殴る

仕事がある日は昼から朝まで帰ってこなかった

もちろん食事をくれる訳でもないから、いつも腹を空かせていた

手入れもされていないから、髪だって女の子ぐらいまで伸びていた

父さんは夜、いつも出かける

それは父さんが愛、というものを欲していたからだ

俺はただボーっと窓の外を見ていた

別に出られないことは無いが、出てもただ餓死するだけだとわかっていた

殴られるのが当然だと思っていたからだ

潔 世一(12)

、、、、、、、、

潔 世一(12)

(お腹、、、、空いたな、、、、)

潔 世一(12)

???

ふと、そこで窓越しに1人の男の子と目があった

???

、、、、、、、、

その男の子は俺をじっと見つめ、やがて窓に近づいてきた

潔 世一(12)

?、、、、??

その男の子は窓をトントン叩き、そして

???

一緒に遊ばへんか?

潔 世一(12)

ぇ、、、、

???

なぁ、ええやろ?

潔 世一(12)

、、、、、、、、

、、、、外、出たら怒られるかもという考えが頭をよぎる

でもそれ以上に外に出てみたいという気持ちの方が強かった

潔 世一(12)

、、、、、、、、コクッ

???

!ならおいで!

俺はその子と一緒に遊ぶことにしてしまった

???

ほら、上がり

潔 世一(12)

い、いいの、、、、?

???

ええに決まっとる。ささ、お風呂に入ろか

潔 世一(12)

ぇ、、、、

俺はあの時からお風呂がトラウマになっていた

潔 世一(12)

ゃ、、、、やッ

???

ん?やや?でも髪ボッサボサやよ?

潔 世一(12)

((> < )=( > <)) フルフル

???

一緒に入ろ?ほら

???

グイグイ

潔 世一(12)

えぇ、、、、

???

はーさっぱりしたな!

潔 世一(12)

う、うん、、、、

???

でもなんであんな水入るん怖いん?

潔 世一(12)

ぇっと、、、、

???

、、、、、、、、まぁええわ!

???

ほら服!

潔 世一(12)

、、、、ぇ?

???

これあげるわ!こんなんきぃへんし

潔 世一(12)

で、でも俺、男_

???

さっさと着替えるで!髪も整えなあかんし!

潔 世一(12)

えぇ、、、、

???

、、、、よし!

???

可愛ええなったよ!

潔 世一(12)

わっ、、、、

鏡を見た

そこには水色のワンピースを着て、髪の毛をハーフアップにした俺が立っていた

???

上手くいけたやろ?可愛ええ

潔 世一(12)

、、、、、、、、

俺は自分に見入っていた

なぜなら俺はその時、

とても母さんに似ていたからだ

目の色も髪の色も髪型も全部同じ

母さんと同じ二重、母さんと同じ紅色の唇

多少の誤差はあれど、それは母さんの姿だった

潔 世一(12)

、、、、、、、、ポロ

???

!ぇ!?

俺は母さんを思い出し、その場で泣いてしまった

???

ど、どうしたん!?気に食わんかったか!?

潔 世一(12)

、、、、ううん

俺は母さんを鮮明に思い出すことが出来て、

潔 世一(12)

ありがとう(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ᵕ ก̀⸝⸝⸝)

???

とても嬉しかった

潔 世一(12)

た、ただいま、、、、

世一の父

世一

潔 世一(12)

!!

その日は珍しく父さんが帰ってきていた

世一の父

潔 世一(12)

父さんがどんどん近づいてこり、殴られると思った瞬間、

世一の父

ギュッ

潔 世一(12)

!ぇ、、、、

父さんに抱きしめられた

俺は混乱した

潔 世一(12)

ぇ、、、、父、さん?

世一の父

母さん、会いたかったよ!母さん!

潔 世一(12)

、、、、、、、、

父さんは俺を母さんと見間違えた

俺は母さんに似ているかと言われれば似ているの方だか、ここまで信じ込まれたら、呆気にとられる他なかった

父さんは愛に飢え、愛を欲し、やがて狂ったのだ

ぴーんぽーん

ガチャ

潔 世一(13)

は、はい、、、、

糸師のママ

あら?こんにちは

糸師のママ

隣に引っ越して来た糸師です

糸師のママ

お父さんかお母さん居る?

潔 世一(13)

ぁ、、、、こんにちは

潔 世一(13)

お父さんは今仕事で、、、、

糸師のママ

そう、、、、お母さんは?

潔 世一(13)

ぁ、その、、、、

糸師のママ

、、、、、、、、わかったわ。ありがとうね

糸師のママ

それじゃあ冴、凛、挨拶しなさい

潔 世一(13)

冴(14)

こんにちは

凛(13)

、、、、、、、、ペコ

潔 世一(13)

こ、こんにちは、、、、

糸師のママ

お名前、なんて言うの?

潔 世一(13)

、、、、潔、世一です、、、、

糸師のママ

世一くんね。それじゃあまた来るわね

糸師のママ

よろしくね

潔 世一(13)

は、はい。わざわざありがとうございました

凛達が引っ越してきた

俺は人との関わり方があまり分からず、素っ気なく返していた

糸師のママ

それじゃあ失礼しま_

世一!!)

世一出てこい!!)

潔 世一(13)

あッ、、、、

冴(14)

糸師のママ

??

凛(13)

、、、、、、、、?

世一!!早くしろ!!)

父さんの呼び掛けに応えろ!!)

潔 世一(13)

あ、あの!

糸師のママ

え、えぇ、、、、

潔 世一(13)

挨拶わざわざありがとうございました

潔 世一(13)

少しうるさいかもですがよろしくお願いします

潔 世一(13)

では

糸師のママ

え、でも、ちょっ_、、、、

潔 世一(13)

ありがとうございました^^

バタンッ

潔 世一(13)

、、、、、、、、

世一の父

世一!!

潔 世一(13)

ビクッ

潔 世一(13)

と、父さん、、、、

世一の父

ボコッ

潔 世一(13)

うっ、

世一の父

グイ

潔 世一(13)

あぁっ

世一の父

今のは誰だ

潔 世一(13)

と、隣に引っ越してきた糸師さん

潔 世一(13)

挨拶に来てくれたんだけど、、、、

潔 世一(13)

また改めて来るって_

世一の父

ペチンッ

潔 世一(13)

ッ!

世一の父

そういうのは断っておけ

世一の父

めんどくさい

潔 世一(13)

、、、、はい泣

潔 世一(13)

ごめんなさい、、、、泣

その日の10時頃、

俺はまた父さんに殴られていた

世一の父

ボコッ バンッ

世一の父

バコッ ドンッ

潔 世一(13)

うっ、あっ、、、、

潔 世一(13)

痛い、、、、、、、、

世一の父

バキッ ボコッ

潔 世一(13)

ッ、、、、、、、、

父さんは殴る時、いつも怒り狂っていたが、

俺が中一になる頃には、無言で、

まるで殴ることが生活のひとつになっているかのように殴り続けていた

何度訴えても、父さんの口が開くことは無い

ただ父さんが満足するまで我慢し続ける

それが俺も当然のように過ごしていた

だけどこの日は我慢の限界だったらしい

潔 世一(13)

、、、、、、、、

世一の父

ブンッ

潔 世一(13)

パシ

潔 世一(13)

おい

世一の父

、、、、?

潔 世一(13)

バコンッ

世一の父

ッ、、、、!?

潔 世一(13)

いい加減にしろよぉ?

潔 世一(13)

クソ野郎

その日が初めて、

もうひとつの人格が目覚めた日だった

それから俺は30分経った後に気がついた

潔 世一(13)

ハッ!

潔 世一(13)

あれ、、、、俺、、、、

潔 世一(13)

!!!!?

父さんは目の前で倒れていた

ところどころから血も出ている

さっきまで俺を殴っていた父さんが倒れており、俺は混乱状態に陥った

潔 世一(13)

ハッ、、、、ハッ、、、、

潔 世一(13)

かヒューかヒュー

生まれつきのパニック障害を起こして

潔 世一(13)

はぁッ、、、、ハッハッ

潔 世一(13)

(父さんが、、、、死ぬ、?)

潔 世一(13)

(また、、、、また、、、、)

潔 世一(13)

(俺のせいで、、、、?)

潔 世一(13)

やだッ、、、、

潔 世一(13)

嫌だ!!!!?

潔 世一(13)

嫌だ!!!!

ガチャ、、、、バタンッ

タッタッタッ

潔 世一(13)

(また俺のせいでなんて、、、、)

潔 世一(13)

(また俺は人を殺したのか、、、、?)

潔 世一(13)

(嫌だ、、、、嫌だ、、、、)

潔 世一(13)

(こんな自分大っ嫌い、、、、)

潔 世一(13)

(どうせなら、、、、)

潔 世一(13)

(母さんと同じ死に方で、、、、)

潔 世一(13)

(いなくなっちゃえば、、、、)

潔 世一(13)

(罪償って、、、、楽になれて、、、、)

凛(13)

ッ!?おい!!

凛(13)

グイ

潔 世一(13)

ッ、、、、

凛(13)

危ねぇな、、、、何してんだよ!車に突っ込んで_

潔 世一(13)

ヒック、、、、うぅ、、、、泣

凛(13)

!!?

凛(13)

お、おい、、、、

潔 世一(13)

( ´•̥ω•̥` )ポロポロ

凛(13)

、、、、お前、隣の家の、、、

潔 世一(13)

、、、、、、?スッ、、、、ヒック 泣

凛(13)

何があったんだよ

潔 世一(13)

、、、、大丈夫ですから 泣笑

凛(13)

、、、、、、、、

凛(13)

グン

潔 世一(13)

う、えっ!?

潔 世一(13)

ちょっと、離して下さ_

凛(13)

大丈夫な訳ねぇだろ

潔 世一(13)

潔 世一(13)

、、、、、、、、

凛と直接関わったのは、この日が初めてだった

死ぬ所を阻止された。言わば命の恩人というものだが、俺的にはこの先も生きることを強制する死神のように見えた

バタンッ

糸師のママ

あら、おかえり凛

冴(14)

、、、、それで、隣の家の人は?

凛(13)

、、、、、、、、

糸師のママ

大丈夫だったの?もう音は聞こえなくなったけど、、、、

凛(13)

、、、、連れてきた

冴(14)

は?

潔 世一(13)

ご、ごめんなさいッ!お邪魔してます、、、、

糸師のママ

全然いいのよ。ほら、ここ座って

潔 世一(13)

し、失礼します、、、、

糸師のママ

スリ

潔 世一(13)

ビクッ

糸師のママ

あ、ごめんなさいね。怪我が酷いから

糸師のママ

唇切れちゃってるし、手当てするわ

潔 世一(13)

!?((> < )=( > <)) フルフル

潔 世一(13)

大丈夫です!ほんとに!

冴(14)

手当ての前に風呂だろ

潔 世一(13)

ッ!(お風呂、、、、)

糸師のママ

それもそうね。お風呂に入りましょう?服は凛のを使えばいいし

潔 世一(13)

、、、、、、、、

俺は後ずさりした。こんなに経っても、トラウマはトラウマだった

お風呂という単語を聞くだけで体が震える

潔 世一(13)

ほんと大丈夫ですから^^

凛(13)

作り笑いすんじゃねぇよ

潔 世一(13)

潔 世一(13)

作り笑いじゃ_

凛(13)

もういい。行くぞ

潔 世一(13)

え?

凛(13)

グイ

潔 世一(13)

ちょっ、_

糸師のママ

あらまぁ、強引ね

冴(14)

、、、、、、、、

凛(13)

ほら、服脱げ

潔 世一(13)

ゃ、やだッ

凛(13)

脱げっつってんだろ

潔 世一(13)

ビクッ

潔 世一(13)

は、はい、、、、

潔 世一(13)

ごめんなさい、、、、

凛(13)

、、、、、、、、

ゴシゴシ

潔 世一(13)

、、、、、、、、

凛(13)

、、、、、、、、

潔 世一(13)

:(´◦ω◦`):プルプル

凛(13)

(震えてる?)

凛(13)

お前髪の毛長ぇな

凛(13)

女みてぇ

潔 世一(13)

、、、、変、、、、ですよね、、、、

凛(13)

、、、、、、、、

凛(13)

いいと思うぞ

潔 世一(13)

、、、、お世辞はいいです

潔 世一(13)

自分もおかしいって思ってますから

凛(13)

自分で?

潔 世一(13)

はい、、、、嫌いです

凛(13)

なら切れば

潔 世一(13)

え?

凛(13)

邪魔なら切れよ

潔 世一(13)

、、、、、、、、そうですね

凛(13)

、、、、、、、、流すぞ

潔 世一(13)

凛(13)

ザバァ

潔 世一(13)

、、、、、、、、

凛(13)

、、、、、、、、

潔 世一(13)

、、、、、、、、

凛(13)

、、、、、、、、おい?流せたぞ?

凛(13)

ヒラ(世一の前髪をあげる)

凛(13)

潔 世一(13)

( > x < )

凛(13)

おい?おい!

潔 世一(13)

ハッ、、、、はぁッ

凛(13)

大丈夫か?

潔 世一(13)

あ、、、、はい、、、、

凛(13)

なら風呂入るぞ

潔 世一(13)

えっ、

凛(13)

グイ

潔 世一(13)

や、ヤダヤダッ!!

凛(13)

潔 世一(13)

ハッハッハッハッ

凛(13)

おい落ち着け

潔 世一(13)

はぁッはぁッ

凛(13)

風呂に入って温まるだけだ

潔 世一(13)

、、、、、、、、ほんと?

凛(13)

あぁ

潔 世一(13)

、、、、、、、、なら_

凛(13)

グイ

潔 世一(13)

わっ、

ちゃぷん

凛(13)

な?怖くねぇだろ

潔 世一(13)

う、うん、、、、

俺は凛に両手を繋いだまま、向き合う形でお風呂に入った

両手を繋げば、溺れさせられることは無いと脳が認識したようだ

でも震えだけは消えなかった

凛(13)

どうしてそんなに震えてんだよ

潔 世一(13)

ご、ごめんなさい、、、、

潔 世一(13)

:(´◦ω◦`):プルプル

凛(13)

、、、、、、、、

凛(13)

もういい。出るぞ

潔 世一(13)

は、はい、、、、

バサッ パラパラ

チョキン チョキン

糸師のママ

うん。いい感じになったわ

糸師のママ

どう?

潔 世一(13)

はい、、、、、、

潔 世一(13)

なんか、楽になりました

糸師のママ

ふふふっ笑 髪の毛長いと色々と不便なこと多いよね

俺は髪の毛を切った

これでもう、母さんではなく世一になった気がした

鏡の前に立っているのは、どう見ても母さんではないからだ

潔 世一(13)

(父さん、、、、、、)

潔 世一(13)

(怒るかなぁ、、、)

冴(14)

お、切れたのか

凛(13)

似合ってる

潔 世一(13)

、、、、、、ありがとうございます

糸師のママ

うん。かっこよくなったわ

潔 世一(13)

‪(՞ . ̫ .՞)"‬ペコリ

糸師のママ

、、、、、、、、、世一くん

潔 世一(13)

、、、はい?

糸師のママ

お父さんとは仲良い?

潔 世一(13)

ピク

潔 世一(13)

、、、、、、、、、、、、、、、はい

糸師のママ

そう。お父さんは好き?

潔 世一(13)

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

潔 世一(13)

、、、、、、、、、、、、はい

糸師のママ

そっか。それじゃあ昼食にしましょう

糸師のママ

世一くんも、ね?

潔 世一(13)

え?もうそんな時間なんですか?

冴(14)

今12時32分だ

潔 世一(13)

えっ

凛(13)

なんかあんのか

潔 世一(13)

昼食作らないと、、、!

糸師のママ

え?

潔 世一(13)

あ、えっと、父さんの分も昼食作ってるんです!戻んないと、、、

潔 世一(13)

あの、お邪魔しました!

潔 世一(13)

ダッ

糸師のママ

え、ちょっと待って!世一くん!

冴(14)

おい

凛(13)

は?

ガチャ バタンッ

潔 世一(13)

(父さんは、、、)

世一!!出てこい!!)

どこにいるんだ!!)

潔 世一(13)

(二階の方から聞こえる、、、)

潔 世一(13)

(良かった、、、意識戻って、、、)

潔 世一(13)

(俺が隠れてると思ったのかな、、、)

潔 世一(13)

(昼食作っとくか、、、)

潔 世一(13)

カチャカチャ

潔 世一(13)

(昨日の残りと、、、、、、)

潔 世一(13)

(あとインスタント味噌汁でいっか)

潔 世一(13)

カチッ

潔 世一(13)

(白米は、、、、、、一人分か、父さんにあげよう)

潔 世一(13)

(あとは、、、)

世一の父

世一!!

潔 世一(13)

ビクッ

潔 世一(13)

父さん、、、、、、

世一の父

お前、、、、、、髪、、、、、、

潔 世一(13)

あぁ、うん。切ったんだ

潔 世一(13)

どう?(*^^*)

俺は殴られると知っていながらも笑顔を作った

多分、諦めてたんだと思う

怒鳴られるって、殴られるってわかってるから

でも父さんはその時

世一の父

、、、、、、、、、、、、、、、

無言でケトルを手にした

潔 世一(13)

潔 世一(13)

まだ沸騰できてな_

世一の父

ジョバッ

潔 世一(13)

あッ、ッ、、、!!?

父さんは俺にケトルの熱湯を背中から腰にかけた

世一の父

ジョバジョバ

潔 世一(13)

熱いッ!!あついッッ!!!!

潔 世一(13)

ゆる、許してッ!!!!

世一の父

、、、、、、、、、、、、

潔 世一(13)

はぁッ、、、はぁッ

潔 世一(13)

父、さん、、、?

俺の声は震えていたと思う

熱いし、怖いしで体を上手く動かせることができなかった

その時は、

ただただ目の前にいる人が怖かった

ドンッ バンッ

ガンッ ゴンッ

潔 世一(13)

ッ、、、、、、、、、

あの日から

父さんの暴力が激しさを増していた

髪の毛を切ってしまったからだろうか

父さんは俺の髪の毛を引っ張り、そして脚で蹴るというのを繰り返すことが多くなった

俺は毎日のように吐血していたが、逃げはしなかった

逃げたら逃げたでまた殴られるからだ

俺はまだ、罪を償ってない。まだ許されてない

そう思い続け、大人しく父さんに従っていた

愛に飢えた父さんが求めることでさえも、、、

潔 世一(13)

、、、、、、、、、

あの日は雪を見てた

ずっと雪を見て、

寒く感じる体を無視しながら、

どうせならもっと冷えて使えなくなればいいと、自分の欲望を拒絶しながら、

為す術もなくただ落ちていく雪を、見ていた

アイツらと出会ったのはこの日だった

???

Kaiser? Was guckst du?

???

、、、、、、、、、

???

Hey

潔 世一(13)

???

Warum bist du so gekleidet?

???

Was ist das für eine Wunde?

潔 世一(13)

潔 世一(13)

??

潔 世一(13)

(外国語、、、?)

潔 世一(13)

なんて言ってるのか、わかんない、、、

???

Kaiser, es kommt nicht durch.

???

Seufzen

潔 世一(13)

、、、?

潔 世一(13)

(手招きしてる?)

潔 世一(13)

((> < )=( > <)) フルフル

潔 世一(13)

(こっから出ちゃダメだ)

???

、、、、、、、、、

潔 世一(13)

、、、、、、

潔 世一(13)

(またいる、、、)

その子たちは毎日毎日俺の家に来ていた

その度に会話を図ったり

手招きされたりした

潔 世一(13)

(今日は一体なんだろう、、、)

人と全く交流が出来なかった自分は、毎日来る時間に楽しさを感じていた

???

、、、、、、、、、

???

まど、アケテくださイ

潔 世一(13)

、、、、、、、、、?

潔 世一(13)

(カタコトだ、、、)

潔 世一(13)

(窓を開けろって?)

そのとき俺は、日本語を喋ってくれたことに驚いていた

俺が窓を開けると、二人は近づいて

???

コニチワ

???

コニチワ

潔 世一(13)

え、えぇっと、、、

潔 世一(13)

(コニチワ、、、?あ、こんにちわ?)

潔 世一(13)

こんにちわ

???

???

- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́-

???

コニチワコニチワ!

潔 世一(13)

、、、、、、、、、、、、

潔 世一(13)

ふふっ笑

???

???

(˶ᐢᗜᐢ˶)

???

?Kaiser, willst du nicht reden?

???

Ah ah

潔 世一(13)

???

ワタしと、一緒にソトに行きまショウ

潔 世一(13)

え?

潔 世一(13)

(私と一緒に外に行きましょう?)

潔 世一(13)

(なんで、、、、、、)

???

グイ

潔 世一(13)

潔 世一(13)

やぁツ!?

???

Kaiser, du kannst nicht gewalttätig sein!

???

Ich weiß

???

行きまショウ

潔 世一(13)

、、、、、、、、、

潔 世一(13)

(いい、、、のかな、、、)

潔 世一(13)

(行っても、、、)

潔 世一(13)

(でもまた怒られちゃうかも、、、)

潔 世一(13)

(でも、、、、、、、、、)

潔 世一(13)

(行きたい、、、)

潔 世一(13)

((・・*)コク

トコトコ

潔 世一(13)

、、、、、、あれ?

潔 世一(13)

(神社、、、?)

潔 世一(13)

(こんなところにあるなんて知らなかった、、、)

???

ギュ

潔 世一(13)

潔 世一(13)

バッ

カイザーが手を握ってくれたが、俺は拒んでしまった

反射的に手を振り払ってしまったのだ

だがカイザーは

???

スッ…

潔 世一(13)

手のひらを出し、握ってと言わんばかりに首を傾げる

薄く目元を細める相手に、俺は安心した

潔 世一(13)

ギュ

???

???

(˶ ' ᵕ '˶)

???

ギュ

潔 世一(13)

潔 世一(13)

ふふふっ笑

カイザーは右手を、ネスは左手を握ってくれた

俺はそれがとても嬉しかった

初めてちゃんとした友達ができたような気がした

トコトコ

潔 世一(13)

公園?

???

グイグイ

潔 世一(13)

わっ!

潔 世一(13)

潔 世一(13)

サッカーボール?

???

Kaiser!

???

Ahh

ふわっ

潔 世一(13)

???

Ness

???

ja kaiser

ポンッ

ビュン

潔 世一(13)

潔 世一(13)

(速、、、)

タッタッタッ

バシュンッ

潔 世一(13)

(わっ、すっごい力、、、)

カイザーがボールを蹴った瞬間、ボールが三日月のように変形するのが目に見えた

ボールは勢いよく吹っ飛び、そしてゴールの縄に吸い込むように綺麗に入った

???

Es ist wunderbar. Kaiser

???

Es ist normal.

潔 世一(13)

わぁ、、、わぁぁ

???

潔 世一(13)

凄い!凄い凄い!!

???

潔 世一(13)

ワァ───(∩ᵒ̴̶̷̤⌔ᵒ̴̶̷̤∩)───ッ✩.*˚

かっこいいと思った

力任せに体を使って、

自分のやりたいように動ける

めっちゃかっこいい!

俺も、、、俺も、、、

あぁなりたい!

高校生たち

おいおいおい笑

???

???

チッ、、、、、、

潔 世一(13)

ぇ?

高校生たち

お前らはやくそこをどきな笑

高校生たち

ここは俺らの陣地だ笑

高校生たち

はやく退いたどいた笑

潔 世一(13)

、、、、、、、、、ぇ?なんで?

高校生たち

は?

潔 世一(13)

なんで退かなきゃなんねぇの?

潔 世一(13)

ここはみんなで使うものだってわかんない?

俺はあの時、きっと怒ってたんだと思う

記憶ないからわかんないけど

カイザーのゴールをもっと見たかったんだろうね

あんなことだけで目覚めちゃったんだもん

高校生たち

んだとこら

高校生たち

調子乗ってんじゃね?

高校生たち

中学生の分際でよぉ

???

‪💢

???

(なんて言ってるかわかんないですが、ムカつきますね)

高校生たち

なぁ聞いてるのかよ、チビ_

潔 世一(13)

バコッ

高校生たち

高校生たち

おい!

???

!?

???

!?

高校生たち

( ̄ ̄ξ ̄ ̄)ハナヂガ…

潔 世一(13)

おいおい

潔 世一(13)

こんなもんかよもの足んねぇな

高校生たち

!?

潔 世一(13)

あ、もしかして怖気付いちゃった?あは笑

高校生たち

チッ、、、この、、、

???

ドンッ(蹴る)

高校生たち

くっ

高校生たち

はっ!所詮中学生。力では_

???

クル ドンッ(体制を変え、空いている脚で蹴る)

高校生たち

ツツ

???

Es war wie weggeblasen.

潔 世一(13)

わぁーすげ

潔 世一(13)

俺もやる〜

潔 世一(13)

倒れんじゃねぇぞ?

潔 世一(13)

ドンッ

高校生たち

ッッッ

潔 世一(13)

クル ドンッ

高校生たち

っは!

???

!!?

???

toll

高校生たち

(こいつは弱そう笑)

高校生たち

おら!

???

スッ(軽く避ける)

高校生たち

!?

???

バコッ(腹パン)

???

Was ist los, Leute?

???

Dachten Sie, dass ich schwach aussehe?

???

Das ist schade

高校生たち

チッ、、、、、、お前ら、帰るぞ

高校生たち

あ、あぁ

潔 世一(13)

おめぇらすげぇんだな

潔 世一(13)

びっくり

???

Hmm

潔 世一(13)

あ、言葉伝わってないんかこれ

潔 世一(13)

すまんすまん

潔 世一(13)

って言うか名前聞いてなかった、、、

潔 世一(13)

㌧㌧(自分の胸に手を当てる)

潔 世一(13)

俺世一

潔 世一(13)

潔世一

???

Yoichi?

潔 世一(13)

そう世一!

潔 世一(13)

お前は?(ジェスチャーする)

???

(俺の名前を聞いてるのか?)

???

Michael Kaiser

???

Alexis Ness

潔 世一(13)

(外国語って確か苗字が後につくんだっけ?)

潔 世一(13)

ってことは、、、

潔 世一(13)

カイザー?とネス?

潔 世一(13)

あってる?

???

ミヒャ

潔 世一(13)

みひゃ?

潔 世一(13)

ミヒャでいいのか?

潔 世一(13)

ミヒャ

???

((・・*)コク

潔 世一(13)

おっけ!じゃあミヒャとネスだな!よろしく

潔 世一(13)

なぁなぁ、さっきのサッカー、教えて!

???

、、、、、、?

???

、、、、、、、、、(ㅎ.ㅎ ),,,

潔 世一(13)

、、、!

潔 世一(13)

あーあ、せめても会話ができるようになればいいのに、、、

???

、、、、、、、、、!

???

ゴソゴソ

潔 世一(13)

ん?

潔 世一(13)

(イヤホン?)

潔 世一(13)

わっ!

???

、、、、、、聞こえるか?

潔 世一(13)

え!聞こえる!すげーなにこれ

???

あぁ、そういえばイヤホン持ってましたね

???

お前の名前は世一。あってるか?

潔 世一(13)

おお

潔 世一(13)

ミヒャとネス!あってる?

カイザー(13)

あぁ

ネス(13)

はい

潔 世一(13)

よし、さっきのサッカー、教えてくんね?

それから俺は、いや僕は、

ミヒャとネスと関わるようになった

その時の僕は、もう1人の僕を毎日傷つけられていることに怒りを感じていて、

毎日のようにミヒャとネスと一緒に喧嘩をしていた

高校生が多いが、時には大人まで

僕にとってはミヒャたちといる時が一番楽しかった

、、、、、、、、、

人格が離れるまではね

潔 世一(13)

ねぇねぇ〜次はどいつやるー?

カイザー(13)

はぁ、さっき高校生ボコったばっかだろ

潔 世一(13)

遊び足んないー

ネス(13)

なら大通りに出てみません?

ネス(13)

ヤンキーたくさんいますよ

潔 世一(13)

そうしよ!

潔 世一(13)

な!ミヒャ

カイザー(13)

、、、、、、、、、はぁ

潔 世一(13)

おねがーい

カイザー(13)

、、、わかったわかった

トコトコ

潔 世一(13)

(、、、、、、、、、ん?)

ギャーギャー)

ワーワー)

カイザー(13)

誰か囲まれてんなあれ

ネス(13)

ヤンキー三人ですか。面倒臭いことに巻き込まれてますね

潔 世一(13)

あれ、、、、、、

潔 世一(13)

(僕の親戚じゃね?)

潔 世一(13)

(可哀想なことに殴られてらぁ)

カイザー(13)

どうする世一

潔 世一(13)

無視で_

ドクン

潔 世一(13)

!!!!?

潔 世一(13)

タッタッタッ

カイザー(13)

!?

ネス(13)

世一!!

もう1人の僕が勝手に行動した

僕の人格だったのを邪魔した

別にその事に怒りは感じてない

けど、

潔 世一(13)

俺の知り合いになにしてんの?

自分を傷つける人を助けようとするのが気に食わなかった

もう1人の僕を傷つけるやつなんか僕が殺してやる

もう1人の僕は、優しすぎる

カイザー(13)

世一

ネス(13)

大丈夫ですか?

潔 世一(13)

ぁ、あぁ。大丈夫

カイザー(13)

、、、、、、、、、

カイザー(13)

(やっぱり、)

カイザー(13)

グイ

潔 世一(13)

んッ

カイザー(13)

(ストレスを感じると人格が変化する)

カイザー(13)

(こいつは、二重人格だ、、、)

潔 世一(13)

ん?ミヒャ?

カイザー(13)

(でもさっきは)

カイザー(13)

(完全に人格が混ざってた)

カイザー(13)

(ということは、、、)

カイザー(13)

世一

潔 世一(13)

ん?

カイザー(13)

俺はお前が大嫌いだ

潔 世一(13)

えっ

ネス(13)

カイザー!?

カイザー(13)

お前の顔なんかもう見たくない

カイザー(13)

お前と関わりたくない

カイザー(13)

失せろ

潔 世一(13)

!!!?

潔 世一(13)

( ´•̥ω•̥` )ポロポロ

潔 世一(13)

、、、、、、、、、、、、

カイザー(13)

世一_

潔 世一(13)

なんでぇ(´°̥̥̥ω°̥̥̥`)

カイザー(13)

潔 世一(13)

見捨てないでぇ、、、

潔 世一(13)

俺を、、、、、、

潔 世一(13)

僕を見捨てないでぇ泣

カイザー(13)

、、、、、、、、、

あの日から俺の人格は別々になった

人格同士の会話もできるようになってしまった

それはミヒャ_、、、カイザーのおかげだ

どいつもこいつも余計なことばかり

そして俺は喧嘩をやり続け、、、、、、

殴って殴られる日々を過ごしていた

外では誰かを殴り、

家では父さんに殴られる日々

次第に何も感情を出せないようになってきた

そんな俺をカイザーとネスは心配してくれてた

そして俺に気を使ってくれた

殴りたいと言ったら殴りに行く

帰りたいと言ったら帰る

俺はそんなことをしたいんじゃない

こんな生活良くない

苦しい

体が、、、精神がもう疲れた

頭ではそんなことわかってた

楽になりたい

わかってるんだ

だから

だから、、、

カイザーたちと離れた

潔 世一(14)

、、、、、、

14歳になった

今でも虐待は続いていた

喧嘩もしなくなり、ストレス発散の場が無くなった

精神が壊れるのも時間の問題だっただろう

そこから連れ出してくれたのは凛だった

ギシ

世一の父

世一♡

潔 世一(14)

、、、、、、、、、ゴクリ

潔 世一(14)

(は、、、、、、キモ)

父さんが俺の上に馬乗りする

父さんが俺の部屋に来るだけでわかる地獄の時間

それが今から始まるのだ

潔 世一(14)

(抵抗すればするほど長くなる、地獄の時間)

潔 世一(14)

(逃げても逃げれないこの空気)

潔 世一(14)

(犯されるのは逃れられない)

世一の父

♡♡♡

父さんが俺の胸に手を伸ばす

犯され続けてもう一年

虐待よりも辛かった

異常な愛を押し付けられるより、

優しい愛を突き放される方がまだいい

スリ

潔 世一(14)

ッ、、ハッ、、、ハッ、、、、や_

世一の父

よい_

ピーンポーン)

潔 世一(14)

世一の父

、、、、、、チッ

世一の父

誰だろう

潔 世一(14)

(こんな時間に、、、?)

もうとうに22時は過ぎていた

ピーンポーン)

世一の父

ほっとけ

潔 世一(14)

、、ハッ、、、ハッ、、、、

潔 世一(14)

(こんな時間ってことは、、、)

潔 世一(14)

俺、出てきます

世一の父

いい。行くな

潔 世一(14)

でも、、、_

クチュクチュレロレロ

潔 世一(14)

んんッ!?

潔 世一(14)

んぁッ

潔 世一(14)

やぁッ、、、泣

キスされ、背中にビリビリと嫌悪感が走る

俺は反射的に目の前にある胴体を突き飛ばす

世一の父

うぉ!?

潔 世一(14)

いやだッ!!!

俺は玄関へと走った

希望を手放せない

これに関しては諦めるということもできない

だって

これはおかしすぎる

嫌なことは死んでも嫌だ

タッタッタッ

潔 世一(14)

ハッハッハッ

ガチャ

ドンッ

潔 世一(14)

うゎわっ

俺が勢いよく玄関を開け、外に居たのであろう人物が俺と体当たりした

その反動で俺は尻もちをつきそうになるが、

パシ

グイ

潔 世一(14)

、、、ぇ?

目の前から腕が伸びてきて、引き寄せられた

糸師 凛(14)

おい。大丈夫か

潔 世一(14)

!(ホッ)

こんな夜中に来ていたのは凛だったらしい

糸師 凛(14)

、、、、、、?おい!?

潔 世一(14)

糸師 凛(14)

なんで泣いてんだ

潔 世一(14)

潔 世一(14)

(⊃Д⊂)ゴシゴシ

糸師 凛(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

違います

潔 世一(14)

なんでもないです

潔 世一(14)

こんな時間になんですか?

俺は手を顔から離し、凛に顔を向ける

糸師 凛(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

凛は、

怒ってた

怒ってる顔してた

今でもなんでか知らないけど怒りの感情が目にあった

潔 世一(14)

、、、、、、

思わず見つめてた時

ガタッ)

潔 世一(14)

上で物音がした

俺は咄嗟に凛を玄関から押し出した

潔 世一(14)

帰ってください

糸師 凛(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

お願い、、、、、、

潔 世一(14)

(父さんが、、、、、、来ちゃう、、、、、、)

糸師 凛(14)

グイ

潔 世一(14)

えっ_

パタン

タッタッタッ

潔 世一(14)

ちょッ、、、やぁッ、、、!

潔 世一(14)

離してッ!!

糸師 凛(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

糸師 凛(14)

ついた

潔 世一(14)

潔 世一(14)

糸師 凛(14)

綺麗だろ。ここ

潔 世一(14)

、、、、、、きれい

糸師 凛(14)

今日は満月だし、

糸師 凛(14)

なんか騒がしかったし、

潔 世一(14)

、、、、、、すみません。うるさくしてしまって、、、

糸師 凛(14)

、、、、、、なんかあんのか

潔 世一(14)

、、、、、、

糸師 凛(14)

お前、、、、、、

糸師 凛(14)

!?おい!

潔 世一(14)

ぬぎぬぎ(靴を脱ぐ)

糸師 凛(14)

何してんだよ!

潔 世一(14)

服は、、、いっか

潔 世一(14)

凛さんも行く?

糸師 凛(14)

は?

ちゃぷちゃぷ

糸師 凛(14)

おい!まだ1月だ!つめてぇぞ!!

潔 世一(14)

潔 世一(14)

温かいですよ?

糸師 凛(14)

!?

糸師 凛(14)

まさか_

ザブン

糸師 凛(14)

!?おい!!!

ゆらゆら

潔 世一(14)

(わ、、、わっわっ!)

潔 世一(14)

(月明かり、、、?綺麗)

潔 世一(14)

(水は怖くて嫌いだけど、)

潔 世一(14)

(綺麗なんだぁ、、、)

潔 世一(14)

、、、(​ *´꒳`*​)ふふ

コポコポ

潔 世一(14)

(海月にでもなったみたい、、、)

潔 世一(14)

(あーあ)

潔 世一(14)

(このまま海の中に消えて、)

潔 世一(14)

(跡形もなく死ぬことが出来たらなぁ)

コポコポコポコポ

潔 世一(14)

(呼吸、、、苦しい)

潔 世一(14)

(、、、でも)

潔 世一(14)

(死ねる、、、)

潔 世一(14)

(、、、、、、、、温かい)

コポコポ

ザブッ

潔 世一(14)

ザバンッ

潔 世一(14)

カヒュッ、、、ゲホゴホ

糸師 凛(14)

はぁッ、はぁッ

糸師 凛(14)

バカかよ!!

潔 世一(14)

ビクッ

糸師 凛(14)

二回も死のうとするなんてアホなんじゃねぇの!!

糸師 凛(14)

何やってんだよ!!

潔 世一(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

なんでそんなにも怒ってるんですか?

糸師 凛(14)

は?

潔 世一(14)

俺がいつ死んだって、凛さんには関係ないじゃないですか

糸師 凛(14)

!だけどッ_

潔 世一(14)

いい加減死なせてください

糸師 凛(14)

ッッ!

糸師 凛(14)

生きろよ!!!

潔 世一(14)

、、、、、、生きてたって何もいいことないんです

潔 世一(14)

楽になりたいんです

糸師 凛(14)

なら俺と一緒に来い!

潔 世一(14)

、、、なんでですか?

糸師 凛(14)

お前を助けてやる!

潔 世一(14)

、、、、、、逃げられませんよ

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、どうせ

糸師 凛(14)

ッ!!

糸師 凛(14)

いいから来い!!風邪ひく

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、

糸師 凛(14)

チッ、、、、、、あぁもう!!

グイ

潔 世一(14)

わっ!

糸師 凛(14)

落ちんじゃねぇぞ

潔 世一(14)

、、、、、、(おんぶ、、、)

糸師 凛(14)

トコトコ

潔 世一(14)

、、、、、、

潔 世一(14)

(迷惑かけて、)

潔 世一(14)

(すみません、、、)

潔 世一(14)

スー、、、スー、、、

糸師 凛(14)

、、、、、、、、、

糸師 凛(14)

、、、、、、寝たか?

糸師 凛(14)

(こいつ、、、、、、)

糸師 凛(14)

(異常に軽くねぇか?)

糸師 凛(14)

(服濡れてるのに、、、なんでこんなに軽いんだ)

糸師 凛(14)

(ちゃんと飯食ってんのか)

潔 世一(14)

スー、、、スー、、、

糸師 凛(14)

(それにさっき、)

糸師 凛(14)

(こんだけつめてぇ水ん中温かいつって平気で入ったし、)

糸師 凛(14)

ぴと(世一の頬に触れる)

潔 世一(14)

、、、、、、

糸師 凛(14)

(、、、、、、やべ)

糸師 凛(14)

(俺も手が冷えてる。温かいかどうかわかんねぇ)

糸師 凛(14)

(はやく行かねぇと)

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、ん、?

糸師のママ

あら、起きた?

糸師 凛(14)

大丈夫か

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、凛さん?

潔 世一(14)

って俺、なんでここに、、、、、、

糸師 冴(15)

なんで海で溺れようとしたんだ

潔 世一(14)

え、、、、、、

糸師のママ

ちょっと冴。世一くん、先にお風呂に入っておいで?

糸師のママ

風邪をひいちゃうわ

潔 世一(14)

ぁ、、、、、、えと

糸師 凛(14)

俺も一緒に入ってやるから、安心しろ

潔 世一(14)

あ、ありがとうございます

糸師のママ

、、、、、、よし

糸師のママ

じゃあ世一くん。お話しましょう

潔 世一(14)

は、はい、、、、、、

糸師のママ

どうして、溺れようと思ったのかな^^

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、、、、、、、

糸師 凛(14)

答えろ

糸師のママ

凛( ・᷅-・᷄ )

糸師のママ

どうしてか、言える?

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、、、、、、、

その時俺は答えられなかった

ただ、

ただただ

目を逸らしていた

あともう少しの辛抱だった

俺はあれから凛の家に通うようになった

凛たちは優しかった

俺も自然と心を開いていけるほどの安心があった

糸師のママ

みんなー朝ごはんよ

糸師 冴(15)

、、、、、、、、、、、、起きてこないな

糸師のママ

冴、呼びに行ってくれる

糸師 冴(15)

潔 世一(14)

スー、、、、、、スー、、、、、、

糸師 凛(14)

スー、、、、、、スー、、、、、、

糸師 冴(15)

、、、、、、はぁ

糸師 冴(15)

世一がどこにもいないと思ったらまた凛と寝てたのか

糸師 冴(15)

、、、、、、しかも抱き合って

潔 世一(14)

スー、、、、、、スー、、、、、、

糸師 凛(14)

スー、、、、、、ん、ん?

糸師 冴(15)

起きたか

糸師 凛(14)

兄ちゃ_、、、、、、!?

糸師 凛(14)

こいつまた、、、、、、

糸師 冴(15)

必死に凛にしがみついて、、、、、、

糸師 冴(15)

きっと今まで寂しかったんだろうな

糸師 凛(14)

、、、、、、

糸師 凛(14)

おい世一

潔 世一(14)

んん、、、、、、ぅ

潔 世一(14)

、、、、、、あえ?

潔 世一(14)

あッ///

潔 世一(14)

ご、ごめんなさッ_

糸師 冴(15)

ぽん

潔 世一(14)

糸師 冴(15)

なでなで

糸師 冴(15)

朝ごはんができてるぞ‪˙ᵕ˙

糸師 凛(14)

行くか世一

潔 世一(14)

潔 世一(14)

うん!

優しかったけど、

ストレスがなくなるわけではなかった

ボコッ ドコッ

潔 世一(14)

、、、、、、

ある日俺は、凛の家にも行かず

ただひたすら誰かをボコしてた

次第に声が聞こえなくなってきても止められなかった

そんな自分が怖かった

糸師 凛(14)

ぉい!おい世一!!

潔 世一(14)

ハッ

糸師 凛(14)

なに、、、、、、して

潔 世一(14)

、、、、、、、、、、、、

糸師 凛(14)

、、、、、、、、、、、、

潔 世一(14)

(失望されるッ、、、、、、)

糸師 凛(14)

ギュ

潔 世一(14)

糸師 凛(14)

家に帰ろう

潔 世一(14)

凛はそう言ってくれた

普通じゃない俺に家に帰ろうと言ってくれた

凛は俺を受け入れてくれた

それから凛は

俺がストレス発散をしてしまう時、一緒にいてくれた

やりすぎた時は怒ってくれたし、

危ない時は助けてくれた

凛と相棒になって良かったと思ってた

潔 世一(15)

、、、、、、

ある日、通りかかった男の人が、父さんに殴られている俺に気付き警察を呼んだ

その時の俺は、来てしまったと思った

1回目の通報で嫌なほど父さんに教えこまれた

『警察にはバレるな』

『大事にすんじゃねぇ』

警察には絶対にバレてはならないと言われた

自分の恐怖の対象に言われたため、酷く従順姿勢だった

警察

大丈夫だよ。もう大丈夫だからね

潔 世一(15)

、、、、、、、、、、、、

警察

お父さんは今いないんだよね?

警察

少し君とお話したいなぁ

潔 世一(15)

、、、、、、、、、、、、

警察

(。•́ ᴗ •̀。)

どうすればバレないか

どうすれば帰ってくれるか

父さんが見たら怒られちゃうなぁ

また殺されそうになるのかも

そんなことだけが頭を支配していた

助けて欲しいなんて、

これっぽっちも思ってなかった

警察を呼んでくれた人

、、、、、、、、、、、、

あれから

俺は引っ越すことになった

俺の虐待の件は結果警察型にならず、親戚たちが手を回してくれたらしい

潔 世一(15)

(ここ、、、、、、か)

ピンポーン

絵心 春花

はーい

ガチャ

絵心 春花

あらこんにちは。貴方が潔 世一くんね

俺を養子にしてくれたのは

あの日警察を呼んだ絵心さん夫婦だった

絵心 春花

ほら一葉、一花。これから家族になる世一よ

潔 世一(15)

(.. )"

多分俺、幸せだったんだ

きっと幸せな暮らしができてたんだと思う

だから今、その罰が当たったんだ

俺は幸せに生きちゃダメな人間だから

だから今、、、、、、

糸師 凛

よ、いち、、、、、、

潔 世一

ハッハッハッ

潔 世一

かヒューかヒュー

潔 世一

許して、、、、

これは俺への罰なんだ

絵心 甚八

おい世一!!

潔 世一

ハッ、、、、、、はぁッはぁッ

絵心 甚八

着いた_

絵心 甚八

!?

潔 世一

かヒューかヒュー

潔 世一

ハッハッハッ

絵心 甚八

(パニック障害!?)

絵心 甚八

世一、立てるか

潔 世一

うぅ、、、、、、

絵心 甚八

(なにか安心出来るものは、、、、、、)

潔 世一

かヒュー、ハッ、けほ

潔 世一

りん、、、、、、

絵心 甚八

絵心 甚八

(お面!)

潔 世一

絵心 甚八

世一、これを付けろ

絵心 甚八

少しでも冷静な状態で凛に会え

絵心 甚八

苦しかったら助けてやる

絵心 甚八

行けるか?

潔 世一

ヒック、、、、、、ハッハッ、、、、、、

潔 世一

(凛に、、、、、、)

会いたい

潔 世一は二重人格らしい

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氷織だ

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