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31 - 花子さんは驚かせたい

♥

31

2020年12月12日

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花子さん

ふっふっふ…

花子さん

私の名は花子

花子さん

よくある学校の七不思議のひとつよ

花子さん

どの学校にも基本私の話題は上がるはず

花子さん

そしてその七不思議の王とも言える

花子さん

つまり私は学校の中で最強の存在なのだ

花子さん

そしてそんな最強の存在である私を一目見ようとする愚か者がいつの時代もいる

花子さん

やはりいつの時代も童子はマヌケだ

花子さん

こうしてる時もまた哀れな童子がやってきた

ルイ

なんで男の俺もここに来てんだよ

アカリ

決まってるでしょ!?

アカリ

私が襲われたら盾になってもらう為よ!

ルイ

お前ふざけんなよォ!?

花子さん

(なるほど…面白半分できてる子達ね)

レイト

なんで僕もなのかな?

アカリ

壁は多い方がいいでしょ?

レイト

はぁ……

ルイ

んで?

ルイ

花子さんってのはどうやったら現れるんだよ?

アカリ

普通にノックして花子さん遊ぼーでいんじゃないのかな?

レイト

詳しくも知らないのか…

アカリ

まぁ見ててよ

コンコン

アカリ

花子さんあーそーぼー

……

ルイ

特に何も無いぞ?

アカリ

あれ?

アカリ

トイレの場所間違えたかな?

アカリ

女子トイレの1番奥なのは確定なんだけど…

ルイ

じゃあ俺らただの無駄足じゃんか〜

キィィ…

アカリ

え?

ルイ

は?

レイト

ドア開いたね

アカリ

な、中確認してよ!!

ルイ

はぁ!?

ルイ

お、俺がかよ?

アカリ

そうよ!

ルイ

や、やだよ!

アカリ

行きなさいよ!

ルイ

な、ならお前もこい!

ルイ

俺が前に出てやるから後ろに着いてろよ?

アカリ

わ、分かったわよ!

恐る恐るそのドアを開けるが中はもぬけの殻

ルイ

だ、誰もいないじゃんか…

アカリ

勝手に開いたのも気のせいじゃ…

花子さん

花子さん

あーそーぼー?

アカリ

きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!

ルイ

うわぁぁぁ!?

花子さん

あらら…

花子さん

後ろから声掛けただけなのに…

花子さん

やっぱり所詮童子……

レイト

へーホントにいたんだー

花子さん

!?

レイト

あっ…どうも〜

花子さん

な、なんであんた私見て驚かないのよ!?

レイト

いやだって、ねぇ?

レイト

思ってたんとちがうし…

花子さん

なにそれ!?

レイト

ほら、有名な話だとおカッパ娘とか言われてるけどさ

レイト

今こうして見て見た感じほかの女の子と変わらない普通の子だし

花子さん

喧嘩を売ってるのかしら?

レイト

喧嘩は売ってないよ

レイト

ただ僕が感じたこと話しただけだし

レイト

僕の同級生と変わらず可愛いねってこと

花子さん

ん?

花子さん

私に可愛いだと?

レイト

うん

花子さん

私一応幽霊よ?

レイト

うん

花子さん

なのに怖いとかじゃなく可愛い?

レイト

うん

花子さん

ほんとに?

レイト

なんで嘘言わないといけないの?

花子さん

いや、一応確認を……

花子さん

(な、なんでこいつ平然とそんな言葉がスルッと出てくんのよ!?)

レイト

ほんとに花子さん居たんだ

レイト

今日はあの二人の遊びに巻き込まれて正解だったな

レイト

じゃあまた今度ね

花子さん

え、あっ……うん

花子さん

花子さん

て、違う違う!!

花子さん

なんで私は空気に流されてんのよ!?

花子さん

私は花子さんなのよ?

花子さん

都市伝説としてもかなり有名だし

花子さん

その中で怖い話もあったはずでしょ!?

花子さん

だから普通ビビるでしょ!?

花子さん

なんであの子ビビらないのよ!

花子さん

私に驚くよりもわたしを褒めて帰りやがって!

花子さん

なにが他の子と変わらず可愛いだ…

花子さん

なにが可愛いだ…

花子さん

可愛い、だ

花子さん

かわ……いい……

花子さん

花子さん

うぉぉぉ!!?

花子さん

危ない危ない…

花子さん

危うく私が【トゥンク…】てなるとこだった

花子さん

次こそは絶対驚かせてやる

花子さん

あの二人なんかはもうどうでもいい

花子さん

あの子だけは絶対驚かせてやる

花子さん

私を嘲笑った罰として必ず…

数日後

レイト

気になってもっかい来てみたけど…

レイト

居るかな?

レイト

ここ本校舎じゃなくて旧校舎だから

レイト

滅多に人が来ないんだよね

レイト

そんなとこに1人でいる花子さん寂しくないのかなぁ?

花子さん

(その独り言全部私に丸聞こえなんだよ!)

花子さん

(寂しいに決まってるでしょ!?)

花子さん

(私見てすぐみんな逃げ出すんだから)

花子さん

(何回か会話を試みようとしたけれどダメで結局驚かせることにしたけども…)

花子さん

(本音言っちゃえば寂しいよ!?)

レイト

あの二人も怖がっちゃってここに来ないし

レイト

うーん…

レイト

すごく今更だけど僕ここにいちゃ不味いよね

レイト

誰か来た時に変な噂流れそうだしやっぱり帰ろ

トイレの出入り口に向かってる最中突如目の前に逆さの女の子が現れた

しかしタイミングが悪くそのまま現れたと同時に衝突してしまう

花子さん

あうっ!

レイト

いて……

レイト

あれ?花子さん?

花子さん

うー…

花子さん

おでこが〜…

レイト

いきなり現れるからですよ

花子さん

なんでこんなことして驚かないのよ!?

レイト

来るってわかってましたから

レイト

入った時から驚かせようと準備してたの見えてましたし

花子さん

むー…

レイト

花子さんに驚くと言うより花子さんに触れることが出来たのが1番驚きですよ

花子さん

驚いて欲しいのはそっちじゃない!

レイト

花子さん

私がワって!現れたのに驚いてよ!!

レイト

僕を驚かせようと頑張ってるの考えたら可愛く見えて驚くも何も、ね?

花子さん

むー!!

花子さんは驚かせたいみたいです

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31

コメント

1

ユーザー

ボーッとしながら書いたものです 気が向いたらまたなんか短編書きます

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