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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

瀬月☽︎‪︎.*·̩͙‬

これだけ!

瀬月☽︎‪︎.*·̩͙‬

↑これ静空ちゃんが話してるナレーションとして出てきます!

瀬月☽︎‪︎.*·̩͙‬

これだけなんで本編どぞー!

昔々

ある所に、小さな村がありました

昔々、小さな村がありました

小さな村だということもあり、住んでる人は100人程度

山の近くで田に囲まれた静かな場所

市のある町とも遠く、生活は便利ではないけれど、

村のみんなで協力して、幸せな暮らしをしていました

そんな町に、とある家族がいました

優しくて、明るい、正義感のある母

礼儀正しく、誰とも平等で人の気持ちを尊重できる父

そして、その両親の娘の 元気でみんなに優しい3歳の女の子

理想を描いた家族

町のみんなも、商人の人たちも

みんなはその家族が大好きでした

そんなある日のこと

その母親と娘はいつもの町へ 買い物に行きました

駄菓子屋のおばあちゃん

いらっしゃい、ーーちゃん

女の子

こんにちは!おばあちゃん!(ニパッ

お母さん

こんにちは、おばあちゃん(ニコッ

駄菓子屋のおばあちゃん

おや、今日はお父さんがいないのかい?

お母さん

えぇ、今日はお米の収穫がありまして......

季節は秋

田んぼに植えて育てた お米の収穫の時期である

そして、彼女を含めた小さな町の人達は 町の人も慣れていて、 大体の人とは顔見知りである

女の子

ママ!ちょっとだけおかし買ってもいーい?

お母さん

いいけど、あまり荷物にならないようなものにしてね?

お母さん

今日はパパがいないから、

女の子

はーい!

(タタタッ

駄菓子屋のおばあちゃん

ふふっ、ーーちゃんはいつも元気だねぇ

お母さん

えぇホントに、困るぐらいに元気ですよ(苦笑

お母さん

でも、健康の証って感じで安心するんですけどね(ニコッ

駄菓子屋のおばあちゃん

そうだねぇ、あの歳の子は、あれぐらいが丁度いいもんさ(ニコッ

そんないつもと変わらない日常だった

だけど、今日はまさかのことが起こった

(ザワザワ

お母さん

お母さん

何かあっちで騒いで......ませんか?

駄菓子屋のおばあちゃん

ん?あぁ、確かに......

駄菓子屋のおばあちゃん

何かあったのかねぇ......

??

......〜〜せんっ、!〜〜〜!

謎の男

ーーろ!〜ー!

お母さん

あら?

お母さん

誰かこっちに来るのかしら......

??

すみませんっ、すみません......!(タタタッ

謎の男

待てやッ!!このクソ女ッ!!(ドンッ

町の人

キャッ!!

町の人

わぁ!?

町の人

誰だテメーッ!!

??

はぁっ、はぁっ、

??

せめて、っ、せめて、この子は......!(ポロポロ

お母さん

(女性......?)

お母さん

(追いかけられてるのかしら......?)

??

はぁっ、はぁっ、ッぁ......!

(ドサッ!

??

っ、ぅ、(グッ

お母さん

走ってきた女性は偶然にも、 その母親の近くで転んで倒れた

お母さん

あ、あの、大丈夫ですか?

母親はさも当たり前のように聞いた

走ってきた女性の近くには、その女性が持っていたであろうカゴがあったが、 まずは女性を優先した

??

え......

女の子

ママ......?

お母さん

あら、ーー?

走ってきた女性は、 いつの間にか母親の横にいた お菓子を持った女の子と母親を 交互に見つめた

そして覚悟を決めたように口を開いた

??

ッ、あの!!

お母さん

は、はい......

??

この子......この子を......!!

そう言って、彼女はすぐに立ち、 近くにあったカゴを母親の前に出した

??

どうか......ッどうか......!

??

¨貰っては......くれませんか¨......!!(ポロポロ

お母さん

え......?

??

どうか......貰ってくれませんか!!

お母さん

え......?

お母さん

け、けど......この子は......

白い髪の赤ちゃん

そして、この女性の髪の色も

今は大分、服と一緒に 汚れてしまっているが白だ

どこをどう見ても¨親子¨そのものだ

??

ッお願い......お願いです......!!

??

この子......この子だけには......!

??

¨幸せ¨に......なってもらいたいんです......!!(ポロポロ

お母さん

えっ......と......

勢いで手に置かれ、 半分持っているようなものだが、

私は押し返した方がいいのか......

その思考が母親の頭でずっと回っている

??

あなたじゃなくても......、他の誰かでもいいんです......!

??

誰か......この子を幸せにできる人に......!

お母さん

あ、あなたは......?

お母さん

あなたじゃダメなのですか......?

??

私はっ、私にはこの子を幸せにすることは出来ません......!

??

これから私と過ごせば......この子はきっと辛く、苦しい思いをすることになるんです!!

??

私には見てわかる通りもう時間がないんです......!

??

だからッ、だからどうか......!!

??

この子だけには......ッ、!?(ガシッ

謎の男

見つけたぞ......!!

??

ッ!!

お母さん

!!(ササッ

母親は何故か嫌な予感がし、 カゴを背後へ隠した

謎の男

この馬鹿女......!!やっと捕まえた......!!

??

ッ、!!

謎の男

男の方は既に帰って来てるって報告がある

謎の男

今頃ムチで叩かれている頃だろうなぁ?

??

ヒッ......!

お母さん

(ムチ......?)

謎の男

あぁ゛?

謎の男

あの赤ん坊はどうした?

??

あっ、ぅ、それっ、は......

??

ッ、捨てっ、ました......!!捨てまし......た!(ポロポロ

謎の男

チッ、

謎の男

臓器で金返すこともできたのによぉ......!

??

ッ......(ポロポロ

謎の男

まぁいい、

謎の男

その分働いて貰うってだけだしなぁ?

??

ッぅ、......(ポロポロ

謎の男

分かったらさっさと戻んぞッ!!(グイッ

??

ぁ゛ッ、!

お母さん

ちょ、ちょっと......

駄菓子屋のおばあちゃん

(ポンッ

お母さん

駄菓子屋のおばあちゃん

......関わんない方が身のためさ(コソッ

お母さん

え......

そして、白い髪の女性と謎の男性は どこかへ去っていった

お母さん

あ、あの......

駄菓子屋のおばあちゃん

ハァ......オマエさん

駄菓子屋のおばあちゃん

その赤ん坊は¨捨てた方がいい¨

お母さん

え......

駄菓子屋のおばあちゃん

......あの人......いや、

駄菓子屋のおばあちゃん

あの家族はねぇ......

お母さん

......?

駄菓子屋のおばあちゃん

......

駄菓子屋のおばあちゃん

......¨呪いの家族¨

駄菓子屋のおばあちゃん

そう呼ばれてるんだ

お母さん

呪いの......家族?

駄菓子屋のおばあちゃん

あぁ、

駄菓子屋のおばあちゃん

あの女性も、その夫の男性も、

駄菓子屋のおばあちゃん

素敵で、いい人達だったんだがなぁ......

駄菓子屋のおばあちゃん

......この子、

そう言って、おばあちゃんは カゴに入っている子へ指を指した

駄菓子屋のおばあちゃん

この子が¨生まれてから¨、災難な事ばかりでなぁ......

お母さん

災難なこと......?

駄菓子屋のおばあちゃん

......簡単に言えば、

駄菓子屋のおばあちゃん

詐欺の借金取りに捕まっちまったんだよ

お母さん

え......

駄菓子屋のおばあちゃん

元々は共働きでいたんだが、

駄菓子屋のおばあちゃん

赤ん坊が生まれてから、母親は育児に専念するために働くのをやめた

駄菓子屋のおばあちゃん

お父さんの方は、それを補うためにも、新しい職を探し始めた

駄菓子屋のおばあちゃん

そして、職を友達から紹介してもらって、働き始めた

駄菓子屋のおばあちゃん

だが、父さんは運が悪かったんだ

駄菓子屋のおばあちゃん

朝から夜まで働いてるにも関わらず、給料が特に上がったりする訳でもねぇ

駄菓子屋のおばあちゃん

つまりは闇の方の人間だったんだ

お母さん

闇......ですか、

駄菓子屋のおばあちゃん

1ヶ月くらい前かの......

駄菓子屋のおばあちゃん

それくらいに辞めることを、職を紹介した人に伝えて、すぐにやめたらしいが......

駄菓子屋のおばあちゃん

その後、再就職するために探しても、雇ってくれる人がいなかったんだ

お母さん

それは......どうして?

駄菓子屋のおばあちゃん

職を紹介した人があるわけのない噂を流し始めたんじゃ

駄菓子屋のおばあちゃん

その人を知ってるあたしらで雇おうにも、流石に母親の補う分の給料を加えてあげることができん......

駄菓子屋のおばあちゃん

そして、あの家族は借金をしたんだが、

駄菓子屋のおばあちゃん

その人らは詐欺をしている人達でなぁ......

駄菓子屋のおばあちゃん

さっきの男もそのひとりじゃ

お母さん

助けることは......

駄菓子屋のおばあちゃん

それができんのじゃ、

駄菓子屋のおばあちゃん

1度、守ろうとした店の者がいたんだがな......

駄菓子屋のおばあちゃん

翌日、建物ごと壊されとった

お母さん

駄菓子屋のおばあちゃん

この道を進んだ先にある着物屋のおじいちゃんを覚えているかい?

お母さん

はい......確か、

お母さん

3週間ほど前に閉めた......とか、

駄菓子屋のおばあちゃん

それじゃよ、壊されたというのは

駄菓子屋のおばあちゃん

店を続けることが出来なくなってなぁ、

駄菓子屋のおばあちゃん

仕方なく、畳むことになったんじゃ......

お母さん

そんな......

駄菓子屋のおばあちゃん

だから、守ろうに守れん、そういう訳じゃ......

お母さん

......

母親はカゴに入った赤ん坊を見つめる

お母さん

(まだ、こんな幼い子を捨てろって言うの......?)

おばあちゃんが悪いわけじゃない

むしろ、自分達を思ってこその言動だろう

お母さん

......

女の子

......ママ?

お母さん

お母さん

どうかしたの?(ニコッ

女の子

......さっきの女の人......だいじょうぶなの?

お母さん

......

助けることはできない

母親はしっかりと理解している

お母さん

(......なら、私にできることは......?)

あの女性を直接助けることが できないのなら

あの人の願いを 聞くべきなのではないだろうか

お母さん

(そう、あの人は騙されただけ......)

倒れた時の赤ん坊への接し方や、 話し方からして、

お母さん

(あの人は......本当は......)

とても優しい人

これは確信していた

駄菓子屋のおばあちゃん

......きっと、

お母さん

......?

駄菓子屋のおばあちゃん

きっと、アンタの¨優希ちゃん¨に対する態度と、自分に話しかけてくれたってことで、アンタに赤ん坊を託したんだろうねぇ......

お母さん

......

確かにあの人は、母親と自分の娘を 交互に見つめていた

お母さん

(本当に、この子を大切に思っていたんだろうなぁ......)

だから、この母親に託していいのかを 悩んだ

お母さん

(......そうね)

お母さん

......ねぇ優希?

優希

なぁに?ママ

母親は、目線を合わせるためにしゃがんだ

お母さん

優希は、妹ができたら、大切にしてあげられる?

優希

優希

いもーと!?

お母さん

えぇ、あなたの妹(ニコッ

優希

......!!

優希

うん!!

優希

めんどうだってちゃんと見るし、いっしょに遊んでもあげる!

お母さん

約束?

優希

うん!!

お母さん

そう、それなら安心ね

母親が立ち上がる

お母さん

おばあちゃん、決めました

お母さん

私、

お母さん

この子、¨育てる¨ことにします

駄菓子屋のおばあちゃん

駄菓子屋のおばあちゃん

それは......本当かい?

お母さん

はい

駄菓子屋のおばあちゃん

......

駄菓子屋のおばあちゃん

......そうかい、

駄菓子屋のおばあちゃん

(ニコッ

駄菓子屋のおばあちゃん

大変なことがあったら、いつでも尋ねてくるといい

お母さん

お母さん

はい!ありがとうございます!

これが、私、

¨静空¨が家族に加わった話である

鬼殺隊の彼女、東リべの世界に転生したって!《完結》

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716

コメント

24

ユーザー

ははーん、そういう事か(OvO)

ユーザー

.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.涙…これでバケツ5杯くらいいけそう‪(っω<`。)

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