テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
515
#塩﨑太智受け
#吉田仁人
なふ
1,112
他校との合同体育祭に向けた合同練習の日。 グラウンドは、大勢の生徒たちの熱気と声に包まれていた。 そんな中、仁人は長袖の体操服に身を包み、前髪を深く下げて、グラウンドの片隅で静かに順番を待っていた。
吉田仁人
仁人が遠くのグラウンドの中心で、他校の女子たちに「佐野くんマジかっこいい!」と騒がれつつも、こちらを気にしてチラチラと視線を送ってくる勇斗を見つめる。 その時、後ろから聞き覚えのある、嫌な声がした。
他校の男子生徒
心臓が、ドクンと冷たく跳ね上がった。 ゆっくりと振り返ると、そこには中学生の時、自分を地獄に突き落とした「元親友」がニヤニヤしながら立っていた。
吉田仁人
元親友
吉田仁人
元親友
元親友の声は大きく、周囲の他校の生徒やクラスメイトたちが「え、何それ?」「男が好きってこと?」とざわざわし始める。
吉田仁人
過去のトラウマがフラッシュバックし、仁人の視界がぐにゃりと歪む。 呼吸が浅くなり、その場にへたり込みそうになった、その時――。 すっ、と仁人の前に大きな人影が立ちはだかり、周囲の視線を遮った。 いつもクラスの中心にいる、誰よりも頼もしい勇斗の背中だった。
佐野勇斗
元親友
勇斗は、いつも見せる爽やかな笑顔のまま、だけど瞳の奥だけは一切笑っていない、圧倒的な冷徹さで元親友を見下ろした。 その一軍トップとしての凄まじいオーラに、周囲のざわめきがピタッと止まる。
佐野勇斗
元親友
佐野勇斗
勇斗が周囲をぐるりと見渡すと、集まっていた生徒たちも「確かにちょっと引くわ…」「他校に来て何騒いでんの」と、今度は元親友を白い目で見るようになった。
元親友
佐野勇斗
元親友
佐野勇斗
勇斗の完璧な正論と、冷たい一瞥に圧倒され、元親友は顔を真っ赤にしてその場から逃げるように走り去っていった。 周囲の生徒たちから「佐野くんマジかっけぇ…」とため息が漏れる中、勇斗はすぐに振り返り、地面にへたり込んで震えている仁人の前に優しくしゃがみ込んだ。
佐野勇斗
吉田仁人
勇斗は仁人の手を優しく握ると、そのままゆっくりと立ち上がらせた。 周りの好奇の目をすべて跳ね返すように、二人はしっかりと手を繋いだまま、グラウンドを後にした。
コメント
1件
勇斗、かっこよすぎるよ……🥺 読んでてドキドキしたし、最後はちょっと泣きそうになったよ。元親友に過去のことをバラされて震える仁人もすごく痛々しくて、胸が締め付けられたけど、勇斗が「そいつ、俺の特別な奴だから」って立ちはだかるシーン、本当に痺れた。勇斗の言葉が一つひとつ仁人を守ってる感じがして、すごく温かかった。これからも二人の関係、ずっと見守りたいな。