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日本にはごく一部の者だけが知ることを許された国家機密があった。 この島国ははるか遠い昔より巨大な柱石によって支えられているということ。 もし、この柱が崩れれば、日本は災厄に見舞われてしまうだろう。 そんな命綱とも言える柱石は、六体の莫大な力を持った妖怪たちにより、彼ら同士交代しつつ結界を張ることで護られていた。 そしてそんな彼ら妖怪を式神にして扱えるものが、式神師である。 式神を扱うことは、難しいことでは無い。 ただ、力ある者を制するには、相応の力がいるのだ。 そして大妖怪と式神遣いは妖術により、その柱石に結界を張り、遥か昔よりこの国を外敵から護ってきた。 外敵には様々なものがいる。 まずは人間。人間ならば普通の人間にも対処は可能だ。 けれど、柱石を狙ってくる者には人間ではない、妖怪もいる。 それらの危害を加える者達を、妖魔と呼ぶ。 妖魔は柱石の持つ、国すら支える大きな力を欲し、常に柱石を狙っているのだ。 そんな者達から護るために柱石に結界を張り、人ならざる悪意ある者を封じ、または滅ぼすのが、大妖怪とその式神師に課せられた使命である。
そしてこれは、とある 式神師の少女と
とある大妖怪達の話だ
大きな屋敷の広い和室。 豪華な料理まで並んでいて、いかにも宴の雰囲気。 その先頭、中央に置かれたふたつの豪華な座布団に、和服姿の人物が 2人座った。
そして誰からともなく、その場にいた沢山の招待客が言った。
加須
加須
加須
加須
加須
赤
赤
私はりうら。 この紅央家の双子の兄妹の妹だ。
紅央家は、私たちのずっと前の先祖が大妖怪の式神だった時から、この世界でそこそこの地位を確立している良家だ。
その先祖から紅央家には、優秀な式神師の子が代々生まれてきていた
りうら達双子が生まれたのは、その先祖からちょうど10代目の代だったので、膨大な力を持っていると期待されていた
でも…
赤
赤
赤
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りうらは将来、普通の術が使えない一般人になって暮らす!
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赤
加須
加須は人型妖怪の式神を扱える
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???
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赤
赤
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これ食べたら裏の座敷いこ
一応りうらも娘だから、贈り物は貰うんだよね
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赤
赤
赤
まぁどうせたいしたもの入ってないでしょ
赤
赤
赤
赤
ちょうどポテトで口がこってりしてたし、なんて理由で りうらは飴を口に放り込んだ
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これが人生の変わり目になるとは知らずに
ドクンッ
赤
赤
赤
なにこれ、呼吸が苦しい
身体中熱い、血液が燃えてる
心臓が、おかしいくらいに波打っている
いたいよ…!だれか、たすけ、、
赤
赤
赤
そんなの、いやだな
りうらはこれから、自由に生きたい
こんなとこで 終わるとかありえない…!
赤
意識を手放す一殺那前に
赤
赤
無意識同然に発したその言葉と妖力は、確かに彼の元に届いて
???
???
???
???
赤
人影は静かに少女を抱き上げた