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テラーノベル(Teller Novel)

叶夢

こんにちは叶夢です!

叶夢

タップ数多くなるのでもう始めます!
あ、今回新しいキャラ出ます

叶夢

前と同じように紹介は最後です

君と100年分に思える恋がしたい!

叶夢

第4話?かな

叶夢

レッツゴーゴー!

るな

えと

4月半ば、 相変わらず友達が出来ずに

女子の中で浮いているるなは日に日に 後ろ向きな気持ちになっていた

でもねそんなある日、

るなの学校生活のターニングポイントと なるような

ちょっとした 「事件」

が起こったんだよ

それは4月半ばに行われた 健康診断の時

保険のせんせえ

はーいみんなシャツ脱いで
下着だけになってならんでー

保健の先生にうながされて女子生徒達は キャアキャア言いながら制服のブラウスとスカートを脱ぐ

でも、そんな中でみんなの視線は なんとなく1人の女の子に集まっていた

桃井のあさんだ

下着になった桃井さんの首筋から 背中にかけて、赤黒いブツブツとした 湿疹がびっしり浮かんでいるのが見える

るな

(アトピー性皮膚炎だ………)

ってすぐわかった

大阪で入院してた時も ひどいアトピー性皮膚炎の子いたから。

これ、つらいんですよね

全身のいろんなとこに湿疹ができて 夜も眠れないくらいかゆいことも あるんだって

アトピーは、良くなったり悪くなったり 波があるらしいけど

今は背中の方まで大きく広がっている 湿疹が痛々しい。

桃井さん自身は平気な顔してるけど、 周りの子達はチラチラとそっちに目を

やったり、目を逸らして見えないふりを している

高2にもなればみんなわきまえてる

クラスメイトの身体にどんな 特徴があろうとも、

スルーする分別と思いやりくらいある

と思ってた

るな

(でも……)

もぶ

うっわあ、すごいね

もぶ

それアトピーでしょ?

るな

ッ!?

1人の女の子の無遠慮な声に るなは自分が言われたように

ビクッと身体をかたくした

声のした方を見ると もぶって言う子が好奇心丸だしの 半笑いを浮かべて

桃井さんに話しかけていた

もぶは橙えとのグループの1人だ

桃井さんはモブの言葉に答えずに 平然と無視している。

もぶ

何よ、感じワルッ

相手にされなかったのがカンに触ったのか

もぶさんは同じグループの もっぶの方を向いて聞こえよがしにいった

もっぶ

ほっときなよあんなだから
友達いないんだよあの子

そう答えたもっぶさんが 桃井さんの方を見ながら声をひそめる

もっぶ

でもさ、あのブツブツひどいよね

もっぶ

見てる方がかゆくなっちゃう

もぶ

ほーんと、
私だったらたえられないわあ

るな

(ちょっと……!)

二人の会話を耳にして るなは思わずこぶしをにぎりしめた

るな

(何言ってんの?この子達)

声をひそめると言っても充分、 周りに聞こえる声だもちろん 桃井さんにだって聞こえてる

るな

(ううん)

るな

(わざと聞こえるように言ってるでしょ)

るな

(病気のことあんなふうに
無神経で話すなんて)

るな

(高校生にもなってバカなんじゃないですか?)

るな

(誰だって好きで病気になってるわけじゃないのに……)

るなの頭に血が上ったのには、理由がある

大坂子供病院に入院していた 時のことを思い出したからだ

るなが入院していた血液、腫瘍科にも、 外見のことで悩んでいた小学生の 女の子がいた。

治療の影響で髪の毛が生えなくなって しまって、学校に行ってもみんなに いじめられるって泣いてたよ

そんなことを思い出したら、 もぶさんともっぶさんの 言葉が許せなかった

「何か言ってやりたい!」と思ったけど 気持ちとは裏腹に声が出なかった

なんせ、相手はクラスのボスグループ

ただでさえ睨まれるのに… ここで意見なんてしたら 余計立場悪くなりそうだし…

るな

(あ〜あるなってやっぱ意気地無し)

もぶ、もっぶペアはまだ、 桃井さんの方を見てコソコソ 何かささやきあっている

けれど、 私は黙って歯を食いしばることしか 出来なかった…

でも、その時だ

それまで知らん顔をしていた橙さんが ゆったりした口調でこう言ったの

えと

やめなよ、あんた達

えと

感じ悪いよ

るな

(おっ…………)

って一瞬、橙さんを見直したよ

ボスはボスらしく取り巻きたちを たしなめるつもりかと思ってたの

だけどそのあと彼女の言葉には 取り巻き2人よりも最悪な物だったんだ

橙えとは、痛々しい湿疹のある 桃井さんの背中にチラリと視線をやって あげるような口調で言ったの

えと

病気なんだから仕方ないじゃん

えと

かわいそうじゃないの

るな

(はあ………?)

るな

(今なんて言いました?)

るな

(仕方ない?、かわいそう?)

そんな橙さんの言葉に ブチッ

心の奥で何かが切れる音がした

るな

仕方ないって、どういう意味ですか?

えと

え?

私の口からもれた低い声に 橙えとが不思議そうに見る

その彼女に向かって、るなは、 自分でも意外なくらいハッキリと言った

るな

そんなの他人から言うことじゃないですよ

るな

桃井さんが誰かに迷惑かけましたか?

るな

かけてませんよね

るな

仕方ないなんて他人から言われたくありません

のあ

えと

なんだって?

橙さんの形のいいまつ毛がつり上がって 勝ち気そうな目がるなを睨む

だけどるなは引かずに、 その瞳を見返した

何よりも許せなかったのは 橙さんの、「かわいそう」って一言だ

もぶさんやもっぶさんみたいに、 人の外見をけなしたりあざ笑ったり するのは最低だ

でも、病気の人が何より傷つくのは 何も知らない他人に上から目線で 同情されることなんだよ

るな

(るなだってそうだ)

病気になったこと この先どうなるか分からないこと

誰からも同情されたくない。 「かわいそう」 なんて言われたくない!

保険のせんせえ

そこ、どうしたの?

るなと橙さんが睨み合っているのに 気づいて養護教諭の保健先生が 声掛けてきた

えと

べつに、なんもないですニコッ

橙さんは保健先生の方をふりかえって お得意の優等生スマイルを浮かべる

保険のせんせえ

そう?
じゃあ列に並んで早く測定しちゃいなさい

保険のせんせえ

廊下で男子が待ってるよ

えと

はーい

一触即発の空気がゆるんで、 橙えとは何事も無かったかのように るなに背を向ける

でも、 その彼女が肩ごしに吐き捨てた鋭い言葉ははっきり耳に届いた

えと

何あの子、急にキレたりして、
見かけによらず性格きっつ〜い!

るな

(うわ……)

その瞬間ガラもなく熱くなっていたるなは

頭に水がかけられたように我に返った

るな

(あれ?)

るな

(るな、今、やらかした?)

るな

(マズイ……、マズイです!)

るな

(面と向かって、クラスの女ボスに
喧嘩売っちゃった!?)

今焦ってもあとの祭りだ

ふと気づけば、他の女子たちも、 怖いものでも見るようなこわばった表情で

こっちをながめている

るな

(ああ…、もうダメかも)

るな

(本気でるな、友達できない。)

るな

(クラスの「はみだし物」確定だ)

るな

(るなの高校生活、
お先まっ暗ですよ~~~~!)

うっかりおこしてしまった 「保健室の乱」

思いっきりあせってあわてて、 落ちこみまくりのるなだけど

るな

(でも……)

るな

(でもね、)

るな

(実は今心の片すみで、
「やった」ってピースサインしちゃってるんだ)

「言いたいことを、ちゃんと言えるようになりたい」

『夢ノート』に書いた目標を、 ひとつ叶えることができたから。

叶夢

ってことで

君と100年分に思える恋がしたい!

叶夢

第4話終わりです!

叶夢

じゃあぜんぜん出番なかったけど
のあさんの紹介していきます

のあ

桃井のあ(ももいのあ)
年齢17歳
高校2年生
実はツンツンデレ
アトピー性皮膚炎っていう病気を持っている

叶夢

はい以上です!

叶夢

あ、あと保健の先生は保健先生って名前ですのを付け忘れたとかじゃないです

叶夢

るなの高校生活これからどうなっていくんでしょうね

叶夢

それではそろそろ終わります

叶夢

おつかなー

るな

おつるな〜!

のあ

おつのあー

君と100年分に思える恋がしたい!

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