# 12
start
がちゃ
綾奈
あ
紫雲
…………なんでいるんだよ
桜
…………………
奏
?
紫雲
失せろ。
先輩
…………
綾奈
あ、喧嘩しないで
紫雲
うるせぇ
綾奈
ご、ごめんなさい
桜
ちょっと悪気はないみたいだから辞めなさいよ
紫雲
………………
先輩
か、かなで
紫雲
奏に話しかけんじゃねぇ
奏
、?
奏
あの
だれですか
先輩
え、?
綾奈
え?
桜
か、かなで?
紫雲
怒ってるのは分かるがそれは、
奏
え、いや本当に分からなくて
奏
ごめんなさい。どこかで会いましたっけ?
先輩
ッ…⁉
綾奈
え、あの子っていつも一緒にいた子だよね
先輩
あ、うん
綾奈
…………
紫雲
、!とりあえず帰るぞ!
がちゃ
奏
?どこ行くんですか紫雲先輩
紫雲
良いからついてこい
桜
…………っ、
その後に紫雲先輩に無理やり医者に診てもらうように言われた
沢山検査をしたあと
俺は精神の病気ということがわかった
ショックで一部の記憶が無くなるという症状である
正直何を忘れているのか分からない
家も親も紫雲先輩たちも覚えてる
なにも忘れてないんじゃないかな
奏
生活に支障ないし大丈夫ですよ
桜
………………
紫雲
お前の親には報告しておいたから今日は帰りな
奏
…………はい
桜
送っていくよ。
家にはね、本当は帰りたくないんだ
まあ
いわゆる
毒親ってとこかな
まあ俺が悪い子だから
駄目なんだよね。
奏
!
奏
母さん帰ってきてたの?
母さん
ええ
母さん
あんた病気なんだって?
奏
え、あ、うん
母さん
あんま迷惑かけないでよね
母さん
めんどうだから
母さん
本当に邪魔
母さん
消えればいいのに
奏
あッ、ごめ、ごめんなさい
母さん
うるさい。黙れ
母さん
部屋にもどれ
奏
はい…
ほんとに家は嫌いだ