テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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紅蓮の忌み子

第4話 - 紅蓮の忌み子「刻まれた黒い過去」

1,000

2022年06月28日

#能力者

#恋愛

#ファンタジー

#一次創作

イール

炎火ノ　焱

.........

炎火ノ　焱

....ッ....

炎火ノ　焱

く...こ.....

炎火ノ　焱

ここは...

炎火ノ　焱

頭いってぇ...

炎火ノ　焱

どこだ...ここは.....

炎火ノ　焱

俺は確か.....

炎火ノ　焱

テロリストに負けたはず、

炎火ノ　焱

じゃあここは...どこだ？

炎火ノ　焱

ヤツらのアジトか？

炎火ノ　焱

クソ...

炎火ノ　焱

どうにかして脱出...

ガチャ、

？？？

起きたか

炎火ノ　焱

テメェは...

炎火ノ　焱

テロリストの主犯格、

炎火ノ　焱

誰だ？

？？？

まだ自己紹介してなかったな、

？？？

私の名前は...そうだな.....

ヒーロー

ヒーロー...

ヒーロー

と言えばわかるか？

炎火ノ　焱

ヒーロー...って、お前まさか

ヒーロー

それはかつて世界に名を轟かせ犯罪の抑止力となっていた者

この名前は世界に1人だけの「本物の英雄」と言う意味で名付けられた名前だ

「犯罪が来ればヒーローも来る」

そう言われるほど彼女は本物のヒーローだったのだ

しかし.....

ある事件をキッカケに

彼女は「悪」と呼ばれるようになる...

炎火ノ　焱

ある事件をキッカケに英雄から犯罪者へと堕ちた女、

炎火ノ　焱

お前が「ヒーロー」だったのか...

ヒーロー

そう、私は確かにある事件がキッカケになり犯罪者に堕ちた、

ヒーロー

私はその事件で...心も闇に堕ちた.....

炎火ノ　焱

なに...？

炎火ノ　焱

確か事件の名前は...

ヒーロー

「英雄事件」

ヒーロー

死者数160人を超える前代未聞の事件...

炎火ノ　焱

あの事件は確か...

炎火ノ　焱

学校の中に火事で取り残された100人以上の子供を放置し

炎火ノ　焱

見ないフリをして見殺しにした...って言う内容で合ってるか？

ヒーロー

あぁ、合ってる

ヒーロー

「建前」はな

炎火ノ　焱

建前...？

ヒーロー

あの事件は確かに火事で子供が大量に取り残されていた...

ヒーロー

だからこそ私は当然子供たちを救出しようとした、しかし

--過去--

ヒーロー

クソッ！

ヒーロー

中に子供がいるのか...！

ヒーロー

今行くぞ！！

住民

すいません！！

ヒーロー

なんだ！？

住民

今向こうで私の息子が車に轢かれて死にかけてるんです！！

住民

どうにか助けてもらえないでしょうか！？

ヒーロー

いや...でも...！

ヒーロー

今向こうで子供が大量に取り残されてるんだ！！

住民

あなたはヒーローでしょう！？

ヒーロー

......ッ！！

住民

助けてください！！

ヒーロー

で...でも...！

ボカァン！！

建物が崩壊し始めた...

それに気づいた頃にはもう手遅れだった

ヒーロー

な...！？

ヒーロー

爆発が...！

ヒーロー

子供たちが...！！

ヒーロー

助けないと！！！

ギュンッ！

住民

........

住民

ヒーロー...

住民

ヒーローの信頼を奪う...そんなことは容易いものよね、

ヒーロー

クソッ！

ヒーロー

クソッ！！

ヒーロー

私はヒーローだぞ！！！

ヒーロー

全員救うんだ！！

ヒーロー

全員救わなきゃ！！

ヒーロー

私は...私は...

ヒーロー

生きる資格なんてない！！！

ヒーロー

必死に救おうと努力したさ、だが...

ヒーロー

現実とは非情なものだ

ヒーロー

救えた子供は0人

ヒーロー

私はヒーローとしての信頼を失った

ヒーロー

そして住民からのバッシング

ヒーロー

裁判で私は犯罪者へと成り下がった

炎火ノ　焱

おかしいな

炎火ノ　焱

今の話によるとお前が悪いとこはないぞ？

炎火ノ　焱

その知らん奴が引き留めたせいで遅れて救えなかったと解釈するはずだ

ヒーロー

そう、だが裁判では事実と全く異なることが話されたんだ

--裁判所--

裁判長

被告人、「ヒーロー」は...

ヒーロー

........

裁判長

故意的な大量殺人を行ったとして、

ヒーロー

な！？

裁判長

死刑を宣告する

ヒーロー

なんでだ！私は子供たちを救おうとした！1人の住民に話しかけられて気が逸れたんだ！！

裁判長

ヒーロー、貴様は子供を失った親のことは考えたのか？

裁判長

貴様は目の前の救えた命を見殺しにして言い逃れをし、

裁判長

さらにはなんの罪もない住民に冤罪をかけるとは！

裁判長

恥を知れ！！

ヒーロー

ッ！！？

ヒーロー

私は...！

ヒーロー

ヒーローの使命を全うしようと...！

裁判長

もういい、どっちにしろ犯罪者の戯言に耳を貸すつもりはない

裁判長

連れてけ

ヒーロー

違う！！

ヒーロー

私は救おうとした！！

ヒーロー

私は使命を全うしようと努力したんだ！！

ヒーロー

頼む！！信じてくれえぇぇえええええええええ！！

--牢獄--

ヒーロー

なぜだ.....

ヒーロー

なぜだ.....

ヒーロー

私は...

ヒーロー

私は努力した...のに.....

ヒーロー

なぜ...

ヒーロー

ナぜ...

ヒーロー

ナゼ...

ヒーロー

なぜだあああぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ！！！

ドカァアン！！

ヒーロー

そこで私は怒りのままに暴走し、

ヒーロー

今では前代未聞の大犯罪者だよ

炎火ノ　焱

なるほどな

炎火ノ　焱

そんな経緯があったのか...

炎火ノ　焱

お前の親は信じてくれたのか？

ヒーロー

.........

炎火ノ　焱

あぁ...スマン

炎火ノ　焱

聞いちゃダメだったな

ヒーロー

わからない

炎火ノ　焱

何？

ヒーロー

私が犯罪者になってからめっきり連絡がつかなくなった

ヒーロー

きっと...私に失望して絶縁したんだろう

炎火ノ　焱

.........

ヒーロー

だから私はヒーローをやめた

ヒーロー

心は闇に堕ちた

ヒーロー

だからこの理不尽な政治を壊すためにこの組織を立ち上げたんだ

炎火ノ　焱

なるほど...な、

ヒーロー

もう私はヒーローじゃないさ

ヒーロー

ヒーローと言う名の偽善者さ

ヒーロー

私はこの闇に堕ちた姿がお似合いだ

炎火ノ　焱

おい、

ヒーロー

ヒーローなんて、何を夢見ていたんだろうな(笑)

ヒーロー

私は子供たちを救えなかったただの偽善者なんだ

ヒーロー

きっと親も、私なんて、

ヒーロー

産まなきゃよかったって...

バキン‼︎

バチンッ

ヒーロー

痛っ！

瞬間、腕に繋がれた鎖を千切りヒーローの顔に強烈なビンタを喰らわす炎火ノ

ヒーロー

な、何する...！

ガッ

ヒーロー

んにゅ！？

炎火ノはヒーローの頬を両手で挟む

炎火ノ　焱

いいか、お前は正義でもねぇ

炎火ノ　焱

英雄でもねぇ

炎火ノ　焱

ヒーローでもねぇ

ヒーロー

そ、そんにゃことはわかって...！

炎火ノ　焱

ただの人間だ

ヒーロー

......！！

炎火ノ　焱

お前は死にそうな人間を全員救えるか？

ヒーロー

それがヒーローの使命だから...

炎火ノ　焱

無理だろ

炎火ノ　焱

世界中の人間全員すぐ駆けつけて救えるなら話は別だ

炎火ノ　焱

だがお前は少し特別な力を持ったそこら辺の人間と同じだ

炎火ノ　焱

たとえ能力を持っていようがお前が人間なのには変わりねぇ

炎火ノ　焱

そうだろ？

ヒーロー

あ、あぁ

炎火ノ　焱

お前は1人の人間と同じだ

炎火ノ　焱

それを理解した上でもう一回自分は誰なのか言ってみろ

ヒーロー

わ...私は...

ヒーロー

ヒー...ロー.....

ヒーロー

いや、

ヒーロー

人間...

ヒーロー

私は1人の人間...

炎火ノ　焱

そうだ

ヒーロー

私はただの人間...！

炎火ノ　焱

そうだ

ヒーロー

私はみんなと同じ能力を持った！

ヒーロー

ただの1人の人間だああぁぁああああああああ！！！

ヒーロー

ハァ...ハァ...

炎火ノ　焱

スッキリしたか？

ヒーロー

あぁ...なんか、

ヒーロー

心の重りが無くなった気分だ

炎火ノ　焱

それでいい

炎火ノ　焱

あんまり難しく考えんな

炎火ノ　焱

お前は1人の女子なんだ

ヒーロー

そうだな、

ヒーロー

なんか...不思議だな

ヒーロー

誘拐したヤツに、自分の悩みを話して、

ヒーロー

しかも解決までしてもらうなんて...

炎火ノ　焱

もうちょいコレからはラフに考えて生きろよ

ヒーロー

あぁ、わかった

炎火ノ　焱

そうと決まれば...

炎火ノ　焱

まずは服選びだな

ヒーロー

え？

炎火ノ　焱

なんだお前のそのボロ服は、もうちょいマシな服を着ろ

ヒーロー

んな！ボロ服って！？

ヒーロー

コレは私が長い間愛着してた服だぞ！

炎火ノ　焱

その白黒の横線なんだよ

ヒーロー

そりゃ囚人服だからこう言う模様になっているだろ、知らないのか？

炎火ノ　焱

はいお前あとで買い物行くからな

ヒーロー

な！？いやだぞ！そんなめんどくさいことなんて！

炎火ノ　焱

お前かわいい容姿してんだから少しくらい服装に気を遣え

ヒーロー

んな‼︎?///

炎火ノ　焱

わかったか？

ヒーロー

わ、わかったよ.....

炎火ノ　焱

ん？お前顔赤くないか？

ヒーロー

こっちを見るなぁ！！///

バキィ！

炎火ノ　焱

ゲフゥ！！？

-保健室- 学校にて

とっつぁん

くそっ！！ぬかった！！((ﾊﾞｷｨ

とっつぁん

炎火が誘拐されちまった！！

保健室の先生

イライラするのはいいけど壁壊さないで

保健室の先生

でも炎火くんを誘拐なんて犯人は何が目的なのかしら…

とっつぁん

俺はヤツらのアジトを特定して攻め込む！

とっつぁん

そして炎火を救って速攻で逃げる！

保健室の先生

落ち着いて、相手は組織

保健室の先生

あなた1人でどうこうできる数じゃないわよ

とっつぁん

フゥ…フゥ…そうだな...

とっつぁん

少し熱くなってた、すまん

保健室の先生

いいのよ

保健室の先生

そういえば思ってたのだけど...

とっつぁん

どうした

保健室の先生

あなたは何でそんなに炎火ノ君だけを気にかけてるの？

保健室の先生

他の生徒には基本的に接しないで

保健室の先生

話しかけられても適当にあしらうだけのあなたが

保健室の先生

なぜそんなに炎火ノ君に構うのかしら？

とっつぁん

まぁ...そうだな、

とっつぁん

色々と、理由があるんだよ

-過去-

炎火ノ　焱

はぁ.....

ｸｽｸｽ...

とっつぁん

はい、今日からここの教師になる■■■だ、

とっつぁん

全員厳しく指導するから、覚悟しとくんだぞぉ

とっつぁん

じゃあまずは1人1人自己紹介から入って行くか、

とっつぁん

じゃあーまずは愛莉！

とっつぁん

じゃあー次、炎火ノ

炎火ノ　焱

........

とっつぁん

炎火ノ？

炎火ノ　焱

........

とっつぁん

.........

男子生徒

おい、お前何様のつもりなんだよ

女子生徒

そうよ！何でここにいるのよ！とっととどっか行きなさいよ！！

炎火ノ　焱

チッ、

ガラガラッ

男子生徒

ようやっとどっか行ったか

女子生徒

何のためにいるのアイツ

とっつぁん

なるほど...

炎火ノ　焱

はぁ...

とっつぁん

授業はつまらないか？少年

炎火ノ　焱

あ？あぁ、あんたか

とっつぁん

教師をあんた呼ばわりとは躾がなってないなぁ？

炎火ノ　焱

逆になってると思うか？

とっつぁん

いんや、なってないな

炎火ノ　焱

んで、何のようだ

とっつぁん

お前に１つ

とっつぁん

美味しい話を持ってきた

炎火ノ　焱

話は食べられないぞ

とっつぁん

くだらないこと言ってないで聞け

炎火ノ　焱

はぁ...

とっつぁん

お前、

とっつぁん

強くなる気はないか？

炎火ノ　焱

は？

とっつぁん

まぁ、こんな感じかな

保健室の先生

ちょっと待ってあなたが彼に強くなる話をした理由がまだわかってないわ

保健室の先生

そこは話さないの？

とっつぁん

まぁ、時期が来ればってことだ

保健室の先生

全く、貴方たちの関係は謎が多いわ

とっつぁん

ミステリアスな男と呼んでくれ

保健室の先生

はいはい

保健室の先生

とりあえず私も知り合いに色々話してみるわ

とっつぁん

あぁ、すまねぇ

とっつぁん

俺も俺なりに探索する

とっつぁん

何か情報があったら連絡頼むぞ

保健室の先生

わかったわ

？？？

んで、呼ばれたから来てみれば...

炎火ノ　焱

お前少し離れろ

ヒーロー

いやっ！別に辺な意味はないからな！！///

ヒーロー

お前を逃さないためにくっついてるんだ！！変な勘違いするんじゃないぞ！！？///

？？？

ナニコレ

？？？

え？なにこれ2人知り合いだったの？

？？？

状況を...処理できない.....

ヒーロー

あ、あぁ、すまない

ヒーロー

ヒーローとしての威厳がないよな...

ヒーロー

すまん

？？？

いやまぁそこはどうでもいいけど

？？？

そうですねぇ

？？？

あなたは主、そこには肩書きなどない

ヒーロー

みんな...

炎火ノ　焱

意外と仲間同士の距離感は近いのな

ヒーロー

みんな...１つ、お願いがある...

？？？

なるほど、命令だな

？？？

命令なら何でも聞きますよぉ

？？？

御命令とあらば、なんなりと

ヒーロー

いや！その！

ヒーロー

命令じゃないんだ...

？？？

はぁ、？

？？？

命令...じゃない？

？？？

じゃあ何ですか？

ヒーロー

お、お願いなんだが...

ヒーロー

聞いてくれるか？

？？？

まぁ、別に

？？？

そんな差はないでしょう

？？？

お願いでも、何なりと

ヒーロー

その...これからは、

ヒーロー

タメ口で話し合わないか？

？？？

はい？

？？？

はぁ？

？？？

タメ口...ですか、

ヒーロー

む、無理なら無理でいいが...

？？？

まぁ...全然いいけどなぁ、

？？？

割と元からそうだったし

？？？

むしろ友達感覚で話してもいい！？

？？？

主のお願いならば、仕方ないですね

ヒーロー

お、お前ら...

？？？

これからよろしく頼むな

？？？

よろしくね♪

？？？

よろしくです

ヒーロー

あぁ、よろしくな

炎火ノ　焱

うんこれ俺放ったらかしだよね？

炎火ノ　焱

はい、全員纏まったなら色々聞きたいことがあります

ヒーロー

あぁ、何でもいいぞ

炎火ノ　焱

まず、

炎火ノ　焱

名前教えて？

ヒーロー

あぁ、そうだったな

ヒーロー

彼は「たけ...

？？？

本名はやめようか^^

ヒーロー

あぁ！そうか

？？？

本名はこいつが信頼できるようになったらな

ヒーロー

そ、そうだったな、すまない

ヒーロー

彼は「グレイス」

グレイス

よろしく

ヒーロー

彼女は「プリンセス」

プリンセス

よろしくねぇ〜♡

ヒーロー

そして彼女は「ソルジャー」

ソルジャー

よろしく頼む

ヒーロー

そして私が「ヒー...

ヒーロー

.........

ヒーロー

あ...「朱莉」...だ、

炎火ノ　焱

え？

グレイス

おいおい信頼できるやつだけって...

プリンセス

待ってグレイス！

グレイス

なんだよ！？

プリンセス

これは面白いイベントよ...！

グレイス

はい...？

ソルジャー

明らかな声のトーンの上昇

ソルジャー

心拍数の上昇

ソルジャー

体温の上昇

ソルジャー

おそらく主は恋をしているな

グレイス

あぁ...

グレイス

あぁ？

グレイス

あぁ！(察し)

グレイス

え？何で？

プリンセス

それはまたあとで聞きましょう

グレイス

そ、そうか

プリンセス

これは面白いものが見れるわねぇ！

ソルジャー

主の恋ならば応援しよう

グレイス

もう勝手にしてくれ...

朱莉

あ...朱莉って呼んでくれるか！？///

炎火ノ　焱

いやいいけど何で本名なんだよ

紅蓮の忌み子

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イール

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