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魔王
次の目的地はどこになるんだ?
ヴィゲル
とりあえず砂漠の国にその本を献上するんじゃなかったっけ?
魔王
あ〜…そんなんだったかな
ゼル
サバクシス王国だな
サヤカ
え〜…ホントに行くのぉ?
サヤカ
絶対肌妬けちゃうって
魔王
そんなん気にすんなって
サヤカ
中身は男だとしても体は女の子なんだから
サヤカ
少しは体をいたわりなさいよ!
魔王
えぇ〜
魔王
別にいいじゃ〜ん
魔王
その辺のことは我の勝手だし?
サヤカ
ダメ!
サヤカ
ちゃんと気を使って!
魔王
我その辺分からんからなぁ
ジョニー
話が逸れてるぞ
ジョニー
それより早くここを出るぞ
ジョニー
入口にノルンが待ってるんだろ?
魔王
そういやそうだった
魔王
なら、とっとと行くか
ノルン
あっ!皆さ〜ん!!
魔王
少し遅れたな
ノルン
いえいえ
ノルン
それでこの後の予定は?
魔王
とりあえずサバクシス王国に行く
ノルン
それなら丁度いいですね!
魔王
何故だ?
ノルン
私の師匠今はサバクシス王国で暮らしてるんでもしかすると会えるかもしれないです
魔王
なら、まず最初の目標はノルンの師匠に会うことだな
ヴィゲル
そのあと起源の泉の書を国王に献上して
ジョニー
何かしら情報を得れればそれで解決って訳だ
サヤカ
トントン拍子でことが進むわね
ゼル
この場合って大体何かしら事件とかに巻き込まれるパターンだぜ?
サヤカ
それは私も思ったけどもね?
魔王
んじゃ行くぞ
〜サバクシス王国〜
魔王
意外とあっさり着いたな
ヴィゲル
まぁこの辺の魔物は怯えて襲ってのなかったしね〜
ノルン
元があまり強くないもの達ばかりですから
ノルン
それに私達はあの魔物闘技場から出てきてるんです
ノルン
魔物からすれば恐怖の対象なんですよ
ゼル
そりゃ悪魔みてぇなところだったけどよ
魔王
まぁなんにせよ安全に着いたのならそれで良しとしよう
魔王
それでノルンのお師匠様は何処に?
ノルン
実は私も詳しいことは聞かされてないのです
ノルン
私の知ってる情報がこの国に住んでいるってことだけで…
サヤカ
情報ゼロに近いってことね
サヤカ
まぁその辺はブラブラしてればそのうち会えるだろうし
ジョニー
考えが浅はかすぎる気もするがな
魔王
ということはまず我らは情報収集からってことか
ゼル
そのお師匠様はどんなお人なんだ?
ノルン
ん〜…なんというか気弱な人かな?
ヴィゲル
そんな人がお師匠様って…
ノルン
普段はホントにそんな感じの人なんです
ノルン
優柔不断な人と言いますか
ノルン
お人好しな人と言いますか…
ゼル
師匠なのにボロくそ言うな…
サヤカ
見た目とかは?
ノルン
常人より少し細身で身長は高いです
ノルン
前髪が長くて目元まで伸びていて
ノルン
遠くにいてもなんとなく分かると思います
ジョニー
その情報を街の人達に聞いてみるか
魔王
魔王
すいません
女性
?
魔王
この街に細身で前髪が目元まであるナヨナヨした男性知りませんか?
女性
随分と限られた人ね
女性
でもその人の存在は知ってるわよ
魔王
本当ですか!!?
女性
この街のはずれの方にひっそりと建つ1軒の家があるのよ
女性
そこにその人が住んでるみたいよ
女性
なんでもその人名のある剣豪だったとか
女性
もう1つ風の噂であるのは古の時代勇者と共に行動した英雄の1人の子孫とかも…
魔王
なるほど
魔王
情報提供感謝する
女性
(この子女の子なのよね?)
女性
(なんか口調が男寄りな気が…)
女性
あっ!
魔王
どうした?
女性
ひとつ思い出したんだけどね
女性
最近その人を見かけることが少なくって
女性
今日なんてまだ1度も見てないもの
女性
他の人に聞いても多分見かけることが少なくなったって言うと思うわよ
魔王
そうか…
女性
そう言えばあなた達は何者なの?
魔王
私は勇者だ
女性
勇者…
女性
それって魔物と繋がってるって言う…
魔王
そんなデマを信じるな
魔王
私は人の為にこうして我が身を捨ててでも守り抜いているのだ
女性
そ、そうよね…
女性
それじゃあ気をつけてね
ヴィゲル
ヴィゲル
この辺りまでデマが回ってるんですか…
魔王
ギルドの奴らは何を考えてるんだか…
ゼル
ギルド本部の場所は東の大陸にある
ゼル
近いうちにそこと話をつけよう
サヤカ
それよりもまずはノルンのお師匠様に会うことが先決ね!
魔王
それもそうだな
魔王
あの人の話だとこの辺りだが…
サヤカ
なんか物静かじゃない?
ジョニー
妙に嫌な予感がするな
ヴィゲル
あの家じゃないかな?
ノルン
ドアが開いてる?
ジョニー
戸締りしっかりしない人なのか…
ノルン
そんなわけないじゃないですか!
魔王
早く確認しに行くぞ!
〜???の家〜
???
うぐぁっ………
赤毛の少女
英雄の1人の子孫だっけ?
赤毛の少女
老いが来てるのかな?
赤毛の少女
そんな歳じゃないだろうけどさ
赤毛の少女
まぁ今こうしてアンタが生きていることが私にとっては困るのよね
赤毛の少女
厳密には私じゃないけどね
ノルン
き、きさまぁぁぁぁ!
魔王
お、おい!ノルン!?
赤毛の少女
私の計画が狂っちゃうじゃないの
ノルン
師匠から離れろ!
鞘から抜き出した剣が赤毛の少女を切り裂きに行くがその剣は空を斬るだけとなる
ノルン
なっ!?
赤毛の少女
確実にやれたと思ってるみたいね
赤毛の少女
それは私じゃないわよ?
赤毛の少女
さて、ちょっと予定が崩れちゃったから私は1回おさらばさせてもらうわね
サヤカ
逃げれると…
その少女は音もなくその場から消えた
魔王
厄介な奴が出てきたな
ヴィゲル
どんだけ僕たちに敵が増えてるんですかね
ついて早々新たな事件に巻き込まれる ウルターニャ達であった
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