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君たち…どうして……?
明石国行
自分ら、新しい主はんに助けてもらったんですわ
そう明石が私を見つめながら話す。
その姿を見た私に襲い掛かってきた2人が急に私をにらんできた。
?
…来派の皆さんに何かしたんですか?
柘榴
え?
黒髪の子の問いに思わず間抜けな声が出てしまった。私ごときが下級とはいえ神様に何かできるように見えたのだろうか…?(まあやろうと思えばいくらでもできるけど)
?
反応次第では斬る…
再び銀髪の子が刀を構えた。
え?これ手入れ以外に何かしたと思ってるの?それとも私の正体がばれてるの?それとも手入れのことばれてるの?でも多分正体以外だよね?だったとしても下心とかないから、絶対に!
柘榴
すみません!いや、、私はただ来派の手入れをしただけであって、決して薬や毒を盛ったりなんてしてませんし暴力を振るってもいません!それに手入れに関してもやましい気持ちがあったわけではなくて…本当にただの手入れなんです…ごめんなさい!
?
やましい?
?
土下座って…ほんとにこの人審神者なの?
愛染国俊
まあ変わってるけど新しい主ってやつだな
蛍丸
疑う必要すらないよ。だって主聡明だけどバカで底抜けに優しいから
明石国行
そんな主はんに自分らは付いていくって決めたんで
褒めてるのか貶してるのかわからない発言をする蛍丸。
そしてそれに不安げな表情をする銀髪と黒髪の二人。
柘榴
あの、ちょっと聞きたいのですが
?
…なんだ?
柘榴
えっと、さっき好きだって言って斬りかかってきませんでした?
?
好きだなんて言ってない
柘榴
え、言ってたよ!好きだって。好きって言いながら斬りかかってくるなんてヤンデレなの!?
?
うるさい…斬られたい?
柘榴
すいませんでした
そして私は再び土下座した。
そしてその姿を静かに見ていた黒髪の子が口を開いた。
?
あの、手入れ…してもらえるんですか?
柘榴
手入れさせてくれるの?
?
あ…いや、その……
?
兄弟……
明石国行
主はんのこと信じたん?
?
……
?
……
明石国行
ある事犯のこと信じてないのに手入れなんてするわけないやろ
柘榴
ちょっと明石!
蛍丸
そうだよ、主が手入れしていいのは主のことを信じてる人だけ。それ以外は俺が許さないよ
愛染国俊
(蛍、顔怖いなぁ)
柘榴
(ほたるんの顔が怖い…)
?
…本当は審神者なんて信じたくないし頼りたくもない…でも…みんなが痛そうだから…何とか治してあげたくて…でも俺たちには何もできなくて……ただ苦しんでるのを励ますことしかできなくて……
俯きながら話す黒髪の子。そこにはただみんなを思う心が現れていた。自分も辛いのに励ましてみんなのために行動して…本当に頑張ったんだな。
柘榴
分かった、私がみんなを治すよ
愛染国俊
え、マジで言ってんのか?
柘榴
こんな美少年が悲しんでるとこなんて見てられない!だから治すの!まあ手入れしたら私を慕ってほしいとは思うけどねっ!
?
……まだ信じてない
柘榴
それでも良いよ!まずは互いのことを知るところから、そして十分私のことを知って、その上で信じるか信じないかを決めてくれたらいいの
明石国行
ほなら俺も…
柘榴
私は明石じゃなくこの二人に言ってるの!あっ、二人とも名前は?
鯰尾藤四郎
あ、俺の名前は鯰尾藤四郎です
骨喰藤四郎
俺は骨喰藤四郎だ
柘榴
鯰尾君に骨喰君だね!じゃあまずは二人から手入れしよっか!
骨喰藤四郎
え…
鯰尾藤四郎
え…