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ある日、貴方から赤い薔薇を頂きました。
貴方はそれを私に渡すと、花言葉を自慢げに話しました。
私は思いました。
貴方は私のことなんて全く大事じゃない癖に、と。
しかし私は貴方から貰った薔薇を、わざわざ花瓶を買い飾っています。
本当に嬉しかったけれど、そんな自分に悲しくなったんです。
貴方は私を利用したいだけ。
貴方に従順で、馬鹿な犬であれば誰だっていいでしょう?
私はこんなにも貴方を必要としていて、貴方がいなければ死んでしまうというのに。
花言葉ごときで、私を惑わせると思わないで。
全く信じられないの。
もっとちゃんと演じてほしい。
愛されてるって思わせてほしい。
でも嘘で満足だなんて思ってないから。
私だけを見てほしい。
二番目なんて作らないで。
私だけを見てくれない貴方の目が憎い。
今この瞬間も貴方が私以外を思っていると考えると、生きた心地がしない。
本当は無理矢理にでも貴方を服従させたい。
でも私には貴方を捩じ伏せるだけの力がない。
貴方に必要とされない私に、生きていい理由があるのだろうか。
不安になっても増えるのは貴方からの愛ではなく、身体に刻まれる傷だけ。
首を切り込もうが意味を成さず、貴方は私を心配してくれなどしない。
そんな鬱々とした気持ちをどこにやるでもなく、街中をふらふらと歩く。
ふと、何を貴方に返そうかと私は花屋に入り、並ぶ花を一通り眺めました。
その中で、私の視線を奪った花は偶然にも、驚くほど私の心境を表していました。
ただこの花は、私とは違い汚れなく美しかったですが。
私はその清らかに揺れる白いゼラニウムの鉢植えを持ち、貴方へ贈ると決めました。
白いゼラニウムの花言葉は、「貴方の愛を信じない」。
貴方は私を愛していると言う。
それを真に受けて私は傷ついてきたから、もう信じたくないんです。
貴方はこの花を受け取って、少しでも不安になってくれるでしょうか。
終
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
コメント
1件
ァが………かげるようになっだらいづでもがいでぐだざいね…