将参
キャラ崩壊を含みます
それでも読んでくださる方は
どうぞ⤵
地下牢
ルイ
(…どれほどの時間が経ったのだろうか)
ルイ
(気持ち的には一年弱…)
ルイ
(……実際には、半年と数日、かな)
ルイ
…フフ、
ルイ
(人間とは、中々に理解し難いね)
ルイ
(ここで一生を終える可能性だってあるのに)
ルイ
(…やはり恋しいのかな)
ルイ
(主に忠誠を誓い、必然的に働く機械と化していた頃が。)
ルイ
(……そんなことよりも)
ルイ
…将校
静けさが漂う空間に、 乾いた声が響き渡る。
ツカサ
気付いていたならさっさと言え
ルイ
貴方がどう動くのか、少々気になりましてね
ルイはそう言うと、 ニヤリと不気味に口角を上げた。
ツカサ
……罪人の立場でよく言う
ルイ
フフ……、そうですね
ルイ
話相手に飢えていたところでして
ツカサ
そうか
ツカサ
…虚しいな
彼は図星を指されたのか、 斜め下に視線を落とした。
ルイ
将校の立場で、よく言いますね
ツカサ
お前…
ルイ
…で、何故此処に貴方が?
ツカサ
(…下手だな…)
ツカサ
お前の処遇が、今日確定した
ルイ
……へぇ、
ルイ
なら、今すぐにでも首を切り落としてくだされば…
ツカサ
いや、違う
面白がる様な視線を向けたルイは、 薄い唇を開いた。
ルイ
なら、貴方の夜…
ツカサ
違う
ツカサ
…何故そんなに話が飛躍する
ルイ
…それ以外私には考えられません
ルイが平然と発する言葉の節々に、 ツカサは歪な違和感を感じた。
ツカサ
…まぁ、そうなる可能性も無くはないが
ルイ
はい?
ツカサ
いや、なんでもない
ルイ
…で?
ツカサ
あぁ、すまん
ツカサ
結論から言うと
ツカサ
オレの下で働いてもらうことになった。
ルイ
…は?
ルイは目を見開き、 少しの間固まった。
ツカサ
…お前の能力、才能を捨てる訳にもいかんからな
ツカサ
実質軟禁だ
ルイ
いつ刺されるかと、怯えながら過ごされるおつもりで?
ツカサ
刺されても構わん
ルイ
(何を……)
ルイは、呆れたように溜息をつく。
ルイ
…拒否権は?
ツカサ
ない。
またもや溜息をつくと、 ツカサの方へ向き直った。
ルイ
……わかりました
ツカサ
ああ、頼む
ルイ
…丁度いいですし
ぼそり、とそう小さく呟いた。
ツカサ
……
ツカサ
(丁度いい…か)
ツカサ
(逃げたのか、今までの環境か)
ルイ
(絶対服従。恋しかったのだろう?)
ルイ
(なら、)
ルイ
(死ぬまで尽くしてやる)
ルイ
(誰の為でもない)
ルイ
(……僕自身の為に)
ルイ
ルイ
22歳
強い忠誠心を持つ。
大臣の罪が暴かれ、主を失った
大臣に服従することが生きがいで、
心の支えになっていた。
そんな自分のことが苦手。
22歳
強い忠誠心を持つ。
大臣の罪が暴かれ、主を失った
大臣に服従することが生きがいで、
心の支えになっていた。
そんな自分のことが苦手。
ツカサ
ツカサ
23歳
21歳という若さで将校の地位についた、過去最高クラスの能力を持つ軍人。
やると決めたことはやりきるまで逃げない。
23歳
21歳という若さで将校の地位についた、過去最高クラスの能力を持つ軍人。
やると決めたことはやりきるまで逃げない。