怜(レイ)
……本当ですか?
先生
……残念ながら。
怜(レイ)
……
怜(レイ)
(実が……?)
美穂
死んじゃったのか…悲しいね……
怜(レイ)
……ああ…
怜(レイ)
……ここ
実のお母さん
ああ、怜くんよく来てくれたわね
実のお母さん
…お知らせ届いたのね……
実のお母さん
きっと実も喜んでるわ…
怜(レイ)
はい…
おかしい。
何かがおかしい。
実は死んでない。
だって、俺の実は……
怜(レイ)
実!
急いで玄関のドアを開ける。
地下への階段を降りて、鍵を開けた、その先に
実は……
実side
実(ミノル)
あ
実(ミノル)
怜、お帰り
いつもより荒くドアを開け、怜が入ってきた。
そして、僕に抱きついてきた。
実(ミノル)
……怜?
実(ミノル)
どうしたの?辛いことあった?
怜(レイ)
……
ただひたすらに、僕を抱きしめる。
足元には、一通の手紙が……
実(ミノル)
……何、これ
怜(レイ)
……実
怜(レイ)
実だよな。
実(ミノル)
……僕死んでないよ…
実(ミノル)
怜の傍にいるよ…?
葬式。僕の。
実(ミノル)
……なんでお母さん達は気づかないの?
怜(レイ)
……わからない。
怜(レイ)
でも、ここにいるのは事実だ。
実(ミノル)
……
怜(レイ)
実。
怜(レイ)
……美穂、覚えてるか?
実(ミノル)
……誰?
怜(レイ)
近所に住んでるやつ。
実(ミノル)
……?どうして聞いたの
怜(レイ)
そいつに会ったから
怜(レイ)
何となく聞いてみようかと思って。
実(ミノル)
…そっか
怜(レイ)
明日休むからさ
怜(レイ)
……お願い
実(ミノル)
ん…
誰が、なんでやったのか?
僕を助けてくれるのは怜だけだ。
空いた心を埋めてくれるのも。
幸せなのに……
??????
……
??????
ふーん