コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『っや、突然すぎません!?先程の空気からだったら連れ帰って監禁か首取られるかと思いましたよ!! っていうか、どうして私の夢を...』
zm「おわっ、びっくりさせんなや」
kn「まーまーま、一旦落ち着け 俺らの印象に対してちょい気になるが、この話の詳しいこたぁ総統にしか分からへんのや。 でもお前にとってはええ話やと思わんか?」
テーブルの上に置いた手を、ギュッと握りしめる。 確かに、子供の頃からの夢を叶えるのと一緒になるだろう だが....此方の負担が少なすぎる 怪しくも感じるが、自分を必要としてくれる事に嬉しさも感じた。 というか、契約よりも此方が願いたいぐらいだ。 この争いの話を聞けば、W国の勝ちはもう既に決まっていると言える 彼らはあの人達を簡単に操れるという事だ。 、、、もちろん、命を奪う事も
『そう、ですが...』
kn「お前の事はロボロっちゅうもんが調査済みや。城下へよく遊びに行ってたらしいな? 多分それをグルッペンはぶち壊すと思うで、“いらん”言うてな。 戦車場か訓練場になると思うで」
『(お、脅し...) ....私はあの方達が大好きです 後継者、としてでは無く ひとりの人間として 彼処は失いたくありません。』
表情を歪ませ、やっとの思いで落ち着いた声を出す 自分ひとりの決断で 何人もの日常を奪ってしまうなら... 私ひとりで、今の何人もの日常が続いていくなら。
その契約 結ばせて頂きます
深呼吸をし、頭を下に傾け、私がハッキリと言い放てば、そうかそうか と笑い声をあげる彼ら 私は、大きな決断をした。 変に音を立てていた心臓も、徐々に静まっていく。
kn「さっきも言った通り、総統にしか分からへん事もあるからな。 早速帰国しようと思うが...ゾム、どうや?」
zm「いやぁ、来てますねぇ。 森のそこら中から馬の音がするで」
kn「んー、ろぼろー...」
『馬の音って、まさか...』
zm「ほんま勘ええな。今あれだけ動揺しとったのに。切り替えはっや」
『そ、それは、褒めていらっしゃいますか?』
zm「おー?どうやろなぁー?」
にひひ、と白い歯をみせフードの間から彼の笑い声が私の耳へと届く。 そして、頭上に音符が浮かんでいた 動揺や混乱をしていたのは事実だが、それはただ心を落ち着かせているだけで 今でも続いているのだ。 とにかく急すぎる 30分ほど前までは陽気に紅茶をいれていたんだから。 こんな話になると分かっていれば、自分の焦った面を見られる事は無かったのに... 私は耳に熱さが集まっていくのをぶんぶん頭を振って誤魔化した
kn「───...っちゅう事は、東に行けばええんやな?」
kn「あ、もう終わっとんの。じゃ城で合流....ん。りょーかいした。会議提案グルッペンにしておいてくれ」
zm「...おし、何か持つもんある?」
『っえ?え、ええと...ここには最低限のものしかないので。あ、このティーセットだけです!』
zm「はぇー珍しい類の姫さんやな」
kn「ん?え、服とかないんか。」
『(姫さん、?) ..そ...そういうのには疎くて。』
意外そうにするゾムさんを差し置いて、直球に真顔でインカムの電源を切り聞いてくるコネシマさん。 そして、うっ、と声を出し目を逸らす私に“オスマン先生が楽しみそうやな”、と口を揃えて言われた。 なんだろう。この嫌な予感は、、、 もうひとつ疑問が増えたが...ささっとティーセットを丁寧に洗い、割れないよう布巾を入れ箱に仕舞う。 手でさげられるよう、もう一回り包んだ。 腕にかけ振り返ると ナイフについた血を拭き取るゾムさんが
『(あ、あぁ。そうだ、この人達は...うん。)』
zm「んふ。出会わへんかな〜」
kn「道草食わないで行くからな、どうやろか。 無傷で連れ帰れっつう命令やし」
kn「....お?行ける感じ?」
話す声は明るいけれど、窓を見る目は凄く冷たい色。 喉に何かが詰まったように言葉が出ないでいる私を見れば“距離を取らんでな”と彼らから声を掛けられた。 ドアベルが鳴れば 遠くに聞こえていたはずの馬が地を蹴る音 森に響く男性達の声 私は、二人に連れられ中心街へと駆け出した。 次回につづく
ここまで読んでいただきありがとうございます⸜♡⸝ 良かったら次回も覗いて下さると嬉しいです!(ˊo̶̶̷᎑o̶̶̷`)✧ それでは〜