TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

レッド

……銀さん……

あの後、俺達は普通に別れた

立ち去ろうとした時、銀さんが「演技の練習しといた方がいいかな」と独り言を零しているのは聞いてしまった

それだけ、本気って事なんだろうけどな……

弟はアイス食いたいって言ってコンビニに寄っちまったからとりあえず一人歩いている

帰り道を。

確かに、いざSPを事をすまない先生から伝えられて、知らないふりをするなら…

少しは練習した方がいいのかも知れねぇな

特に隠し事が苦手な…それこそ銀さんとか

レッド

…大丈夫なのか…?銀さんは…

レッド

あんまりこういう事考える人じゃねぇはずなんだけど…

銀さんは優しい。昔からだ

‪”‬誰かを守りたい‪”‬。って一心で建築も、戦闘も……強くなってきた仲間だ

でも、あいつは…「優しすぎて」

たまにだけど、精神が追いやられてる気配がする

多分、本人は気付いてない

いや、気付けない

俺だって…断言は出来ねぇ。

本当に優しいから……そんな思い切った行動に出ることがあるんだよな

今回なんて……‪”‬最初で最後‪”‬の…最大の思い切った行動

レッド

でも…SPがやべえってのは銀さんから痛い程教わった

レッド

まじで…これしかないのかもな

レッド

クラスでも頭が回る方のあいつでこう言うなら…

レッド

……ブラックなら一体どうするんだろうな…

ブラックの力は借りられないけどな

ふう、と気持ちを整えるように俺は息を吸って、吐く

夕焼けが家と家の間に差し込んできて、目にまで入って眩しい

SP……

ふざけんじゃねぇ。

レッド

ふざけんじゃねぇよ……

レッド

あまりにも理不尽すぎんだろてめぇは…!

レッド

存在知らなかったら自然災害と同率だぞ…!?

レッド

絶対…倒してやるぜ、消え失せろSP……

俺が死んだとしても、必ず残したいものがある

最低でも一人は残したいと銀さんは言っていた

もちろん、他の仲間にも生きていて欲しい。俺だって生きれるなら生きたい。

でも、これだけは譲れない

そっと目を瞑る

瞼の奥に、今にも青色の髪が見える気がした

レッド

…弟…ブルー…

レッド

絶対に…弟だけは残す…残したい…

だからって役割を放置はしない

やるべき事があるから……な

レッド

もちろん…役割もしっかりやってやるよ…

俺が死んで、弟はやって行けるんだろうか……

まぁ、

レッド

その時はその時って事にしておくか

ブルー

よし、期間限定のコンビニアイスも買えたし…兄貴の後追わねぇと

ブルー

……

ブルー

SP、か

半分無意識に俺はそう呟いていた

銀さんの様子だと、本当にいつかSPは来るんだろうな

命を救う為に命を落とす

正義とは…いざ言われるとよく分からない

命を失ってまで他の大量の命を守るのか

はたまた自分の命を守っていいものなのか

多分、後者が一番いい手なんだと思う

ブルー

というか…大丈夫か?

ブルー

これかなり難しくねぇか……?

ブルー

三人をバレずに守るって…

ブルー

すまない先生はもちろん、頭がいいブラック、動物的な勘が鋭い赤ちゃん…

ブルー

相当ハードなお題だぜ

スリルがあればある程喜ぶ奴がいたな、一番身近に。

でも、何だかんだ‪”‬これ‪”‬とは認識してないだろうな、そういうスリルは求めねぇ

ブルー

…まぁ、言われたなら行くしかねぇ…

ブルー

銀さんの頼み…大きく言えば俺たち全員の願いを実現しようとしてくれてんだ

ブルー

あの銀さんがこんな事言うなんて、レアだけど

ブルー

大丈夫って信じてるからな

……そうだ

俺も守りたいものが、あるな。

他にも。

ブルー

出来ることなら…兄貴も残してぇな

バナナ

…そこにいるのは…ミスターマネーか?

マネー

あぁ、その声はバナナだな?俺は用事でこの辺りに来た

奴の帰り道はこっちだったか?…まぁ話したい事もあるし丁度いいか

バナナ

…マネー、銀さんについてどう思う?

マネー

…一体どういうことだ

バナナ

いや、あんなこと…と言ったら悪いが、銀さんがあんな思い詰めた事を言うだろうか?

あの銀さんなら……もう少し確実な手を使う気がする

真面目にコツコツと…が似合う彼だが、優しさ故に思い詰めてしまっているんじゃないか。

本人にしか分からないが…すまない先生と同じくらいの時間を共にしてる

ならば……

マネーは少し考えたように上を向いて、またすぐに顔を向けた

マネー

確かにな、銀さんがあんな手を考えつくのは異常かもしれんな

マネー

だが……「優しさ故に」はありそうだが……

バナナ

…SPはすまない先生が調べていた、それを銀さんが偶然見た、で合っているよな?

マネー

確かそうだったな……

本当に今日までは普通だった

銀さんが隠していた可能性もあるが…彼は案外顔に出るタイプだからな

何か変わり始めたのは「その」行動をしてからだと考えられる

だったら……

‪”‬何か、見てはいけないもの‪”‬を見てしまったかもしれない。

ミスター銀さんは。

バナナ

SPについて見てはいけないものを見た……?

バナナ

きっと先生は銀さんが見た事を知らない、調べ続けている…

マネー

……それだな、多分だが…

謎に、暫くの間沈黙が続いた

聞こえるのは、二人の足音のみ

どんどん黄昏ていく空は、どこか…別の意味で眩しかった

銀さんの意志を、無駄にはしない

僕は、言われた事を実行する

例え、すまない先生達が最終的にあちらに逝ってしまったとしても……

少しでも支えになるように…僕は出来る限りの事をしてやる

心で具現化すると、僕がやりたい事がはっきりと浮き彫りになった

……こいつは、どう考えているんだ……?

…俺は銀さんに賭ける

裏切ったりする奴も出てくる可能性は十分にあるが……

俺は信じる。

だが……必ず、やりたい事がある。 やるべき事がある。

この賭け…自分が動くしかないよな

俺が動いて…少なく倒す。

俺が動いて…「亡くなる人数」を少なく倒す

一人でも多く残す。

最後くらいは、大きな成果を見せたい。 目立つって訳ではない。これまでの…‪”‬恩‪”‬だ。

先生も、仲間も。

それが俺のする事だ。やってやる……

こいつは、どうなんだろうな?

銀さん

これで…言いたいことは言えたな…

銀さん

賛成…してくれるなんて…今でも信じられてねぇぜ…

こんな事言うなんて、皆は絶対予想できなかっただろうな

俺が…こんな事言うなんて、俺自身でも信じられねぇ。

でも……

この……

「庇い合い」に勝つには…これしかないんだ

俺はふと先日見たすまない先生が調べたSPについてのノートを思い返していた

俺が帰る道は、いつも人通りが多い所を通る

けれど───何だか。

人通りに馴染めていない気がして堪らなかった

銀さん

…本当に、前に見た事だったな…

銀さん

次に見た時には…かなりすまない先生がSPについて調べ終わってて…

銀さん

授業の最後みたいにまとめてたな

銀さん

それで…本当にちっちゃく…ギリギリ読めるか読めないか位の大きさで…

銀さん

「守る」……って………

俺が変に深読みしているだけの可能性も捨てられない。____けど

あの人の…本気の「守る」…は……

銀さん

先手を打ちますよ、すまない先生

……けれど

銀さん

……自分の身は、自分で守、る…

銀さん

……

銀さん

こんな事しちゃいけないなんて、分かりきってる

銀さん

つーか…出来ればやりたくねぇ…

でも……

心の奥底、芯に近い部分に…俺の覚悟が埋め込まれているみたいだった

小声で吐き捨てる

───実感する為に。

銀さん

あの人達には…生きていて欲しいぜ……

銀さん

絶対に…俺達が手の届く所に居なくとも…

俺は強く前を向く

きっとこの‪”‬想い‪”‬を伝える事は不可能だろう

これはどうやったって形には残せない

───『形』に残せないのならば?

銀さん

…やるしかねぇよ!!

行動で示す以外の道はないんじゃねぇのか?

大丈夫ですよ、大丈夫だからな、‪”‬皆‪”‬。

誤った道には……進んでねぇから。 心配かけて…毎回毎回…俺の為に… ありがとうな。

____これは、SPが来る1週間前の出来事である____

まるで、月の裏側の様な、お話。

ガシャァァァアン!!!!!

すまない先生

これは…一体…何なんだ?

すまない先生は、あるものを拾い上げてそう呟いた

運命【サダメ】の裏表

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

292

コメント

3

ユーザー

みんなのそれぞれの心情が表されてて悲しくなった…レッド、ブルーはお互いを生かしたいって思ってるのは本当解釈一致!あの2人ならそうするよね… 銀さん…すまない先生の「守る」は私たちの考えとは違って命をかけて守るとかじゃなくて命を捨ててでも守るみたいな、そんな感じなんだよな…やっぱり…銀さんも思い詰めてたんだ、次も楽しみにしてるよ!

ユーザー

毎回語彙力凄すぎて感動(;ω;`*) やっぱリーブは凄いよぉぉ!!! リーブはマジで僕の憧れだよッッッ! 最後のめっっちゃ気になった!!!

ユーザー

うぉぉぉおおお!!ガチか…! 最高だ!←それしか言ってない [月の裏側]って表現好きだ!なんか皆の気持ちを合わせた感じがする!(?)言いたいことは…いつも光る太陽と暗い月の裏側って感じ!←意味わからん 最後のめっちゃ気になるな…! もしかして…?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚