キーンコーンカーンコーン ..
遠くの方でチャイムが鳴る.
けど, 僕はチャイムの音に振り返らずに, 眼下に広がるソウルの風景を眺めた.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
言葉を濁す.
嘘じゃないから胸騒ぎ何て感じるはず無いのに.
.. でも心の奥底のもう一つの声が聞こえる.
本当は, まだ好きなんじゃないかって.
じなの楽しくテヒョン先生と話せるという関係性が羨ましく感じてるんじゃないか,
今すぐにでもテヒョン先生と話したいって思ってるんじゃないかって.
.. 違う, 違う, 違う.. ちが.. う.
僕は, あの燃えるような思いを捨てたはずなのに, 何でこんなにも胸が苦しいんだろう.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
無言でユンジさんにハンカチを差し出された, 戸惑っていたら何か熱いものが目から零れ落ちる感覚がした.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
あえて何故泣いているのか聞かない所が, 冷たそうに見えるけどこの人のいいところなのではないかなと思う.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
ただの出来心で聞いた事だった.
純粋に思えた疑問だった, 恋愛ごとに無関心そうなユンジさんなら, どう気持ちを切り替えるのか.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
二人で並んでみるソウルの街並みは, どことなく色あせて見えた.
屋上から教室に戻る. 先程チャイムはなったから, 既に授業は終わっているはず.. そう思って, 教室に戻ったのに.
𝐽𝑖𝑛.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
.. 何故か教卓にはまだテヒョン先生の姿, その隣には親しそうに教科書をもって質問をしているジナの姿があった.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
計画黒板を見ると, 時間割変更の事情で, 理科が二時間続きになっていた.
.. この前の特別事業で確か理科が一時間潰れてたからか, 今日に移動していたようで, 戸惑いを隠せない, とっさに再び屋上に行こうとしたら.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
それこそ僕に目を合わせはしなかったが, こちらを向いていっているような気がして, 大人しく席に座り教科書を開く.
.. 居残りという事は, また監督はきっとテヒョン先生のはず.
居残り=二人きりになれるチャンスだと今まで考えていた僕だけれど, 今はもう違う, テヒョン先生と言葉を交わさず一週間が経過する.
.. 今更, 今更顔を合わせたって.. 気まずいだけだ.
キーンコーンカーンコーン ..
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
.. 久しぶりに近くで聞くテヒョン先生の声に何故だか胸が締め付けられるような思いがしたけど, シャーペンを持つ.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
.. 何だこれ,
H₂..? O₂..?
化学式を書けって.. 確か前にもテヒョン先生とやった気がするんだけど..
,, 何だっけ, とりあえず適当に書いとけ.. 化学式って, 何だっけ.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
𝑇𝑎𝑒ℎ𝑦𝑢𝑛𝑔.
"居残り"を強調してくるテヒョン先生から無言で圧を駆けられているような気がして..
必死で考えているうちになんだか頭がぼんやりとしてきて..
いつの間にか, フェードアウトしていた..
授業の終了を告げるチャイムが鳴り, 僕はその音とともに机に無言で突っ伏せる.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
結局, 寝てしまっていたようで, 気づいたら授業が終わり, プリントが回収されていた.
.. 居残り.. 憂鬱だ.
放課後, 結局赤点を取り, 呼び出されていたのだが, 無視を決め込み, 屋上に直行する.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
ため息とともに, 屋上に上がるとそこにはショートカットを風になびかせる後ろ姿があった.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
目が合い, 軽く会釈をする.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
僕があまりにも泣き出しそうな顔をしていたからか, 心配そうに声を掛けてくれるユンジさんに多少なりとも心が癒される.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
鋭いのは性格だけじゃなく, 洞察力も鋭いそうで, 必死に自分自身にも隠してきた真実をいとも簡単に見透かされていたようだ.
鋭いユンジさんの瞳が僕を貫く時, この人になら相談できるのではないか, 何故かそんな気がしたんだ, 何の根拠もないけれど.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
今までの人生, 誰にも心惹かれた事も無かったし, むしろ女性男性関係なく好きになったことは無かった.
けど, 初めての一目惚れで好きになったのが, テヒョン先生なんだ,
これはきっと最初で最後の恋だったのだと思う.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
突然の告白に驚いた僕に構わず, ユンジさんは話し続ける.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝑌𝑜𝑜𝑛𝑗𝑖.
𝐽𝑢𝑛𝑔𝑘𝑜𝑜𝑘.
その話を聞いただけで, 胸の突っかかりが消えた気がしたのはなぜだろう.
くすんでいた風景が, 明るく見えるのは, 何故だろう.
僕は思い切り息を吸い込んだ.
♡ → 700.
もうすぐクライマックスとなります.. !!
お楽しみに !!
コメント
3件
グク!アタックよアタック!頑張ってぇぇ〜 クライマックス楽しみにしてます!
じながてひょん先生に近付いてる! いよいよクライマックスですか! 楽しみです! By怪力ごりら