生徒指導の先生を好きになってしまいました。

番外編.

▸ tae.

机の上で指をトントンとリズムを取る.. 早く終わらないのか, この会議..

一向に終わる気配を見せない会議は, 何も意味ある集まりでは無いのに, 何故か延長する一方だ.

学年主任のドハ先生は, ひっきりなしに自分の髪型を気にしているし, 別に髪型を気にしても意味無いだろうに..

1組担任の先生は, 半分寝ているし, 2組の先生はあくびをこらえている.

3組の先生は, 退勤してしまい, 隣の保険医のジミン先生は面倒くさそうに資料を何の意味もなく見つめている.

真面目に会議を進行し, 3年全体の生徒の問題点を挙げているのは4組の先生だけだ..

正直, 会議などどうでもいい, 俺の目はひっきりなしに窓の外, それも屋上のある方角に向いていた.

会議室から丁度見える第二教棟の屋上には, 二つの影があった.

きっと今日居残りを命じていたはずのグガと, 転校生のユンジとかいう女の子だろう..

何故か無性に焦りに駆られるのだ.

休み時間, 廊下を歩いていると転校生の奴とぐがを屋上で二人で並んでいる所を見かけたなどとそのような噂ばかり耳に入ってきたのだ.

ひそひそとジミナと話したりして, 不安を取り除こうとするけど, いまいち取り除くことが出来ない..

それにしても, この学年の先生の集まりは不安なメンツしかいないなとか思う.

いや, そんな事じゃねぇんだよ, 肝心なのは.

クラスで唯一赤点だったジョングガを居残りとして呼び出しておいたのに, 緊急の学年会議とは聞いていない..

何故かジョングガの奴の顔が脳裏に掠める.

そして何故かミステリアスな転校生の顔が浮かんできて, その二つの影が重なる..

生徒で何を考えてんだよ, つーか, なんであいつらがキスしてるところなんて想像してしまったんだよ.. 教師失格だろおい.

頬をパンっと叩くが, いまいち集中できないというこの事実.

"早く行かなきゃ, あの子が転校生の子に取られちまうよ??"

"早く行ってあげなきゃ, キスするかもよ??"

何故か頭にそんな声が聞こえてきて, それを振り払うように声をあげると一斉に空気が固まった.

学年主任も, 髪型を整えるのを中断してまで俺の方を見る..

顔が火照るのが分かるが, 気持ちを切り替えなきゃ..

っていうか, 何でジョングガの事を考えてるんだ, 俺?

一番嫌いな生徒のタイプのはずなのに..

生徒指導殺しの校則違反常習犯, 金髪だし, 態度は最悪, ため口で馴れ馴れしいし, おまけにいつでも話に来る..

突然告白されたりと, 面倒なのだが..

一瞬だけ, 屋上の姿が重なったように見えた.

距離が離れているからか, 姿が重なっているように見えるだけなのかもしれないけど, ここからじゃ何が起こっているのか分からない..

咄嗟に立ち上がる.

言うより先に, 体は会議室を飛び出していた.

その先生の事を語るユンジさんの横顔は, どことなく大人びて見えた.

夕焼けに染まるソウルは, 退廃的で神秘的だ.

大人びて見えるのに, 切なげなニュアンスの入り混じったユンジさんの横顔は, 見ているだけで切なさを感じさせる.

確かにユンジさん程の容姿なら, 妬まれたりひがまれたりすることも自然なのではないかと何故か納得する.

ｶﾞﾁｬｯ ..

強張る頬.. 何故か手が震える.

僕の先生に対する態度に気づいたのか, ユンジさんは僕の好きな人に悟ったのか, 静かにこの場を離れていくのが見えたけど.

相変わらず, 鋭い人だなぁなんて.

想ったりも, する.

心臓が止まるとき.. 何もかも投げ出したい時でも..

夕焼けはどこまでも綺麗で, 世界は僕らに関係なく, 時間は過ぎてゆくんだ.

♡ → 700.

次回.. はい. そゆことです.

今回でクライマックスにするつもりだったのに.. 次回にまで持ち越してすみません汗

なので, はい, 次回です.

投稿してから, お風呂入ってて, 出てきてからちらって覗いてみたら,,

なんかいいね2900超えててびびりまくったので.. 投稿します..

ありがたや~, ありがたや~ !!

明日の宿題が未だに終わってないので, そろそろ机にGOしてきます..

ではまた, 次回で !!

怪力さんへ♡ いつもコメ来てくださるのでもはや好きです ちょあよっ これからもこんなぷにゅですが, しくよろござますっ !!