TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

学校は好きだ。

友達もたくさんいる。今日も巨大泥団子作りに勤しんだ。楽しかった。

下着もランドセルも泥まみれで帰宅すると、母さんが思いっきり顔をしかめた。

吉田 母

またそんな汚い格好で帰って来る……掃除したばかりなのに

吉田 響

すげーだろ泥団子作ってたんだぜ。こんなでっかいの。
それよりオレ腹減った、何か__

吉田 母

そんな汚い格好で歩き回らないで!優一(ゆういち)はちゃんとしてるのに、どうしてアンタはいつもそうなの

母さんは苛立たし気に頭をかきむしると、オレの腕を乱暴に掴んだ。 そして引きずるようにベランダに連行する。

母さんはゴミ捨て場にゴミを放るように、ベランダにオレを放ると、目を細めてオレを見下ろした。

吉田 母

今 優一の家庭教師の方がいらしてるのよ。今年は受験生だから集中しなきゃいけないの

吉田 母

だからアンタはここにいて。絶対に騒がないでね。これ以上私を困らせないで

そして鍵もカーテンも閉められた。

それからたぶん2時間経った。空は暗くなってるし寒くなって来た。腹減った。

10月の夜風に 身を小さくしながらひたすら耐えていると、背後で鍵を開ける音がした。やっと中に入れる__

__しかし顔を覗かせたのは兄貴だった。 オレは慌てて視線を外した。

吉田 優一

またベランダ出されてやんの。うわ臭。泥まみれ。くっさ

オレは無視を決め込む。兄貴は嫌いだ。大っ嫌いだ。

吉田 優一

___あ、そうだ。今日オレ外食するから。勉強頑張ったご褒美的な。母さんが寿司連れてってくれんの

吉田 優一

お前は留守番だけどな響。母さんを怒らせたんだし。500円置いとくからコンビニで適当に買っとけってさ

吉田 優一

オレは寿司。響はコンビニ。なんつー格差。可哀想な響

吉田 優一

まぁでも仕方ねーよ。お前はこの家のお荷物なんだから。__じゃ母さんが呼んでるからオレ行くわ

ドアを開閉する音。楽し気な会話。車のエンジン音。

静寂。

吉田 響

………馬っっ鹿じゃねぇの

吉田 響

中三にもなって「ご褒美」とか「連れてってくれる」とか きしょ。マザコン

吉田 響

何が寿司だ。「あの高校に入りなさい。こうしなさい」とか言われながら食う飯の何がいいんだよ

吉田 響

好きな物を好きな時間に食べる方が絶対楽しいし。テレビとか見れるし。絶対こっちの方がシアワセだし

吉田 響

絶対………絶対

___女子大生と男子中学生が交際している話 シーズン2

第6章「受験」編 第11話 吉田~

山崎 孝太

俺は今 柚月の友達だから
でも響とも一緒にいたから

山崎 孝太

どうして柚月を傷付けるのか、響の口から説明して欲しい

吉田 響

その名前で呼ぶな………大っ嫌いなんだよその名前…

山崎 孝太

…じゃあ吉田。
言っとくけど俺は本気だから。脅しじゃないから

吉田 響

独裁者ノ過去~

吉田 響

……………オレは

オレには7歳上の兄がいる。

オレがミルク飲んでた時は兄貴は小学生。オレがランドセルを背負い始めたら兄貴は中学2年。 共通の話題なんかあるわけねぇ。

コンビニで切手も満足に買えない兄貴。友達が少ない兄貴。 __でも勉強は「ちょっと」出来た兄貴。

物心ついた時から気づいてた。 両親が気にかけてるのは兄貴だけだって。

泥まみれで遊び回る、勉強は全然出来ない年の離れた弟のオレは、あの家では厄介者なんだって。

だから献立もテレビ番組も兄貴優先。「兄貴の邪魔をするな」ってベランダに出される。オレを置いて外食も旅行も行く。

嫌な思いはたくさんした。でもそれは家の中だけだ。学校に行ったら友達はたくさんいる。

だからオレは……吉田 響は可哀想な人間じゃない。 ___その時はまだそう思っていた。

お湯の沸いたヤカンのような音で目が覚めた。

それが人間の、兄貴の声だと気づくのに少し時間がかかった。

__小学2年の冬の朝。兄貴は中学3年。 第一志望の、蒼陽高校合格発表の日だ。

いつもならあと2時間は寝ているが好奇心の方が勝った。 オレは そろそろと階下に降りた。

奇声はリビングからする。リビングの扉をそっと開けるとマグカップが飛んで来た。

足元でマグカップが砕け散る。オレは破片を踏まないように気をつけながら、隙間からリビングの様子を窺った。

う そ つ き い い ぃ ぃ ぃ

耳をつんざくような叫び声。 兄貴が涙を流しながら手当たり次第物を投げつけていた。

吉田 優一

母さんと父さんの言う通り勉強したら蒼陽高校に行けるって言ったのに!絶対行けるって言ったのに!

吉田 優一

オレはテンサイのはずなのに嘘つきっ!嘘つき嘘つき嘘つきいいいいいぃぃィィィィィっ!!

吉田 母

落ち着いて優一っ……きゃあっ

吉田 優一

嘘つき嘘つき!!

リビングの扉が勢い良く開く。 母さんと父さんが兄貴の背中を擦りながら出てきた。

吉田 母

これは何かの間違いよ優一。一緒に確かめに行きましょうね。あなた「は」天才なんだから

そして兄貴達はオレの方を見向きもせず「確かめに」行った。オレの朝飯はどうするんだ。

吉田 響

…………

____1人残されたオレは 大きく息を吸い込むと

腹の底から声を出した。

吉田 響

ざっまぁ見ろばああああぁぁぁぁぁか!

吉田 響

くそ兄貴!ざまぁ見ろくそ兄貴バーカバーカ!

飛び跳ねた。跳ね回った。

兄貴は蒼陽高校に落ちた。一番の進学校に届く学力を持っていなかった。 ……やっと証明される。

兄貴はテンサイなんかじゃないって。 運動もコミュ力も駄目。唯一の切り札の学力も今日この日…

ざまぁ見ろくそ兄貴。散々オレを見下しやがって。お前は凡人なんだよ!いや凡人以下だお前なんか。

……これで母さんも父さんも気づくはずだ。 オレのことも…褒めてくれるはずだ。

オレの好きな物も食卓に並べてくれる。外食にも旅行にも連れてってくれる。

それだけの想像で涙が滲んだ。

でも何も変わらなかった。

どっかの高校に二次募集で入って、絵に描いたような転落人生送ってんのに

両親は兄貴を否定しなかった。枕詞に「昔は」がついて兄貴の全部を肯定して……オレの全部を否定した。

テンサイだテンサイだと褒めそやした人間が凡人以下だって、自分達は子育てに失敗したんだって 両親は認めたくねぇんだ。だから兄貴も付け上がる。

絶望……いや失望した。

オレはいつか絶対にこの家を出て行ってやる。 大成してこの糞どもを見返してやる。

……そう思ってたつもりだけど、実際はその真逆を欲していたんだなって 実感したのは小学4年の時だ。

小学4年の……担任の先生は好きだった。

「吉田 優一の弟なのに」「どうしてお前は」 ずっと言われ続けて来た定型文を、あの人は1度も言わなかった。「吉田 響」としてオレを見てくれたし褒めてくれた。

あの時もそうだ。 ___オレの通ってた小学校は4年になると、そこそこ大きなイベントがあった。

空き箱やら何やらを使った工作展覧会だけど、全国規模で開催されるから毎年結構盛り上がる。

オレもその1人だった。 外で遊び回るのと同じくらい、オレは工作が好きだった。誰も構ってくれない家ん中でも楽しめるしな。

1学期の図工の時間で仕上げた作品を夏休みの間に教師が審査して、まずクラス代表を決める。

小4の担任の先生はそのクラス代表に オレを選んだ。

向上心をどうたらで、その程度の事でも賞状を与える方針だったけど、 色ペンで手書きで描いたヤツだったけど、

オレは嬉しかった。 賞状を貰ったのも、まともに褒められたのもあの時が初めてだったから。

この後 校長とかPTAとかも審査に加わって、学校代表を決める。そこも通過したら市の展覧会、そんで全国の展覧会に飾られる。

本来なら学校が厳重に管理するけど、オレは無理を言って作品を自宅に持ち帰った。

オレの栄光を、どうしても両親に見せたかった。 兄貴の過去の功績じゃない、今のオレの成功を見て欲しかった。

吉田 響

母さん!母さん大ニュースだぜ

吉田 母

アンタはまた汚い格好で……あら今日は汚れてないのね

吉田 響

母さん見てオレ工作でクラス代表に選ばれた!賞状も貰ったんだぜ

母さんの眉がピクリと反応した。 ___しかし肩で息を1つ吐くと、すぐに踵を返した。

吉田 母

下らない。そんなガラクタによくもまぁ…

吉田 響

ガラクタじゃねぇよ!先生もクラスの皆もすごいって言ってくれた!クラス代表なんだぞ

吉田 響

兄貴はクラス代表に選ばれなかったんだろ。そもそも完成もしなかったんだろオレ知ってるんだからな

吉田 響

でもオレは選ばれた!これってさオレ兄貴よりスゲーってことだろ!!

吉田 母

……そんなわけないでしょうっ!!

悲鳴のような、甲高い声が鼓膜を叩いた。 それはあの日の兄貴の金切り声によく似ていた。

母さんはわざとらしく こめかみを押さえると、頭を振った。

吉田 母

あのね響。そんなガラクタが選ばれたからって将来何の役に立つの。そんな事より勉強しなさいって私何度も言ってるでしょ。少しは優一を見習って

吉田 響

なんで「今」賞状を貰ったオレが怒られんだよ母さんの ばか!

吉田 母

響。優一は今勉強してるのよ静かにして___…

吉田 優一

あーもーいいよ。響のバカが騒ぐから集中切れた

兄貴がしたり顔で降りて来た。 何が集中切れただ。今日も学校サボったくせに。

___オレは 目クソも涎(よだれ)もこびりついてる馬鹿面に、貰って来た賞状を突き付けた。

吉田 響

スゲーだろ。オレ クラス代表に選ばれたんだぜ。兄貴が馬鹿みたいに引きこもってる間にオレは表彰されたんだぜ

「選ばれた」「表彰」。今の兄貴に無い言葉。 一瞬だけど兄貴の顔は歪み、黄ばんだ歯がむき出しになった。

……ざまぁ見ろ。こんな奴より絶対オレの方がスゴい。

吉田 優一

……………はっ

兄貴は無理矢理 笑みを貼り付かせると、壊れた人形のようにぎこちない動きで

眼前の賞状を縦に引き裂いた。

吉田 響

っ………な、なにすんだよクソ兄貴!!

吉田 優一

____うるせぇんだよ、こんな事でギャーギャーギャーギャー。耳障りなんだよ お荷物のくせに

初めて貰った賞状は、一瞬で紙片と化した。

ダンクシュートみたいに兄貴がそれをゴミ箱に突っ込む。耳障りな笑声。

……頭を撫でて欲しいとまでは言わない。1言でいい。「すごいね」と言って欲しかった___

___ただそれだけなのに、この糞馬鹿がいつも邪魔をする。

気づけば兄貴に掴みかかっていた。

吉田 響

高校落ちたからって、テンサイじゃなかったからって、八つ当たりすんなよ。お荷物は兄貴の方だろ

バシッ

体が浮いた。右頬が痛い。

オレの腕を掴んで無理矢理振り向かせた母さんは、「その姿勢」のまま ヒステリックに叫んだ。

吉田 母

響っ

吉田 母

アンタは何て事言うの!優一があの件でどれだけ傷付いたか……優一は繊細なのよ!謝りなさい!
優一に謝りなさいっ!!

吉田 響

…なんでオレが謝らなきゃいけねぇんだよ!本当の事言っただけだろ!!

吉田 母

響!

みっともない涙声だ。こいつらの前では泣かないと決めてたのに。

しかしどれだけ歯をくいしばっても、涙は次々にこぼれ落ちる。 決壊したダムみたいだ。

吉田 優一

…………もういいよ母さん

兄貴は外国人みたいに大袈裟に肩を竦めると____ 弓のように目を細めながらオレの作品を指さした。

吉田 優一

このガラクタ、捨てていいんだろ

吉田 優一

お荷物のくせにオレを怒らせたバツだ響。ほらこんな所にハサミもあるしさ

ハサミの刃先が工作物にあてがわれた。 そこは一番苦労した……____

吉田 響

………っ

吉田 優一

うっわ必死すぎ

兄貴の馬鹿にしたような声が落ちて来る。 オレは両手で

ハサミの刃を握っていた。手のひらから手首にかけて熱が弾け、紅い筋が流れる。

それでも離さなかった。目尻に再び涙が溜まった。

吉田 響

もうお荷物なんて言わないから…これだけはやめて……やめてください…

吉田 響

オレも勉強するから……兄貴みたいな「いい子」になるから…

吉田 優一

そう言うことじゃねぇんだよ響

出来ない人に勉強を教えるような、 「普通の」兄と弟のやり取りのような、 兄貴の声は酷く優しかった。

吉田 母

___そうね。もう響には何も期待してないわ

吉田 響

え………

違う。嘲笑混じりの憐れみだと気づいた時

首が飛んだ。

クラス代表に選ばれたオレの作品。 とある一戸建て住宅の、とある「幸せそうな」家族を再現したオレの作品。

リビングの片隅にある観葉植物は緑のモールを使って表現した。 オレが放り出される寒々しいベランダは灰色の絵の具を使って表現した。

___ここでは差別なんかされない。オレの好物も食卓に並ぶし外食も旅行も連れてってくれる。 _すごいね、と言ってくれる。

涙をこらえてばかりのオレだけど、いつかはこの「幸せな家族」の一員になれるはずだ。

オレもこの家に必要とされてるはずだ。 そう信じて作った、この家での唯一の心の支えだった、

「勉強はあまり得意じゃないけど外で遊ぶのが大好きな弟」の紙人形の

首が飛んだ。

紙人形が「幸せな家」から弾き出される。

否定。拒絶。

いらない? 排他 一員じゃない? 無価値? 資格も無い?無い 無い 無い 無い

オレは必要無い?

吉田 響

ああアァあぁアアアぁああァっ

それが自分の声なのかよくわからなかった。

次々と オレの心の支えが瓦解していく。否定されていく。

吉田 響

やめてぇっやめてよぉ!!

否定されたく無い。信じていたい。 この家に、オレは必要とされてるはずだ。

バキッ

吉田 響

やめてよおおぉぉぉぉぉぉぉっ

糞人間でも相手は17歳の男だ。10歳のガキが敵うはずもなかった。

修復不可能なほど破壊された「幸せな家」の前で、どれだけの時間座り込んでいただろう。

吉田 優一

うっわ まだいたのお前。シンキ臭

秒針の音も何もかも耳に入って来ないのに、兄貴の声だけは頭の内側にまで反響する。 出し尽くしたと思っていた涙が再び溢れた。

吉田 優一

こんなんが心の拠り所だったんだ。オレもいつかこの家みたいにシアワセになる!って夢見てたんだ

吉田 優一

可哀想

耳を塞いだ。それ以上は聞きたくない。 それでも兄貴の声はすり抜けて来る。鼓膜から全身へ暴れ回る。

吉田 優一

現実を見ろよ響。オレの弟として生まれたお前は何をやっても評価されねぇんだ。一生引き立て役なんだ

吉田 優一

お前はこの家に必要とされてない

やめて。やめて。 涙がボタボタと零れ落ちる。

吉田 優一

可哀想にな

吉田 響は可哀想な人間

オレは理解した。

自分の、「響」って名前は能動的な意味じゃない。響き渡るような人間になれ、とかそんな意味は込められて無い。

響かせるのは兄貴の栄光。受け身的な「響」。引き立て役としての「響」。

名前は親からの最初のプレゼント、ってよく言ったモンだよな。

_____あの家にオレの居場所は無い。 いや家に限った話じゃない。

「弟は失敗作」 小学生の時、周りの大人が影でそう笑ってた。好きだったあの担任も、「クラス代表やっぱやめる」って精一杯の演技を見破ってくれなかった。

それはオレが「吉田 響」だからだ。「吉田 響は可哀想な人間」だと思ってるからだ。

だからオレは「吉田」に為(な)る。

そして「吉田」で成(な)る。

兄貴が勝者でオレが敗者、とか歪みきった糞みたいな概念を正してやる。

そうしたら証明できる。 過去の栄光にすがって威張り散らす兄貴よりオレの方が優れてるってな。

……一年の最初の授業参観の時……センセーにはちょっと話したよな。

…母さんが参観に来た。母さんがオレの学校行事に顔を出すのは めったにないから驚いた。

井戸端会議の為に来たみたいな感じだけど、それでも嬉しかった。 ___席は名簿順でオレは廊下側の一番後ろだったから、

母さんの声は全部聞こえた。 「うちの子はあの席で…」他の親が順番に自分の子供を紹介して、さりげなく自慢する。

オレの母さんは何て言ってくれるだろう。吉田 響じゃないオレを…………

「皆さん素敵なお子様をお持ちで羨ましいわ」

紹介すらしなかった。

目の前にいるのにな。 鼻の奥がツンとして、こんな奴の為にまだ一喜一憂してる自分に驚いた。

我慢出来なくて教室を出た。3時間目と4時間目の休み時間。 廊下に出ると、柚月とその親がいた。

馬鹿みたいに「蒼陽高校」とか「東大学」を連呼する親と、それが当然みたいに頷く柚月____と目があった瞬間

頭の中で「吉田 響」の泣き声が轟いた。

あの家に否定された、10歳の時のあの出来事が頭の中で上映される。

飛び散る紙片も、泣き声も鮮明に思い出されるのは

柚月が兄貴に似てたからだ。

蒼陽高校を志望する所も、親の言いなりになってんのも、トロくてコミュ症な所も、兄貴にそっくりで

世間はそう言う奴を擁護する。オレを攻撃する。 身をもって体験したことだ。

あぁまた同じ事の繰り返しか。あの家みたいに、学校でもオレは否定されるのか

______そう絶望したのは、最初だけだ。分かるよな?

山崎 孝太

それで…

山崎 孝太

…柚月がお兄さんに似てるからって、そんな理由で柚月をずっと……

吉田 響

「そんな理由」!?
お前みたいな苦労知らずの脛(すね)かじりはそう思うだろうな!

吉田 響

家に帰ったら「お帰り」と言ってくれて学校での話を笑顔で聞いてくれる!そんなシアワセな家庭で育ったお前は分かんねぇよな!!

山崎 孝太

…確かに分からないよ。だけどこれだけは分かる

山崎 孝太

それはただの八つ当たりだ。
響の考えは間違ってる

吉田 響

……じゃあ何。お前はあの糞共が正しいって言いたいの?

山崎 孝太

そうは言ってない

吉田 響

じゃあ何だよ!

山崎 孝太

………それで本当に、響の欲しかった「もの」は手に入ったのか?響の心は救われたのか?

吉田 響

……………救われたよ

吉田 響

柚月の口から「自分は可哀想な人間」だって言わせた。この聖戦はオレの勝ちだ

吉田 響

……オレはお荷物なんかじゃない可哀想な人間じゃない!

吉田 響

もう周りの評価を求める必要は無い。オレは自分で証明したんだから

吉田 響

オレは

女子大生と男子中学生が交際している話 シーズン2

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

555

コメント

1

ユーザー

2話連続投稿してるので、適度な休憩をとって次のお話もお楽しみください😳 吉田くん初登場回で、柚月くんの大事な猫のビーズを破壊したシーンがありましたね。あの猫ちゃんは柚月くんの心の拠り所でした。心の拠り所を破壊された吉田くんにとっては面白くなかったんですね…。あのシーンも意味があったのです! と言うことにしましょう!(後付けなのでね) 読んでくださりありがとうございました❗

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚