私はひーろーガール

家が近所だったってことで 僕とかっちゃんは 「幼なじみ」だ

何でも「やれば出来てしまう」 タイプでガキ大将の乱暴者

善し悪しはともかく 自信に満ちたかっちゃんの背中は 僕にとってかっこいい ものだった

けれど、「個性」が 発現してからは──

それらは 「悪い方向」へと 加速した

「人は生まれながらにして 平等じゃない」

これは齢4歳にして 皆が知る社会の現実

ムカつくなぁぁ！！

飯田)おい、爆豪くん！！ 状況を教えたまえ！ どうなってる！？

爆豪)黙って守備してろ、、！ ムカついてんだよ 俺ぁ今ぁ、、！！

Plus・Ultra！

報われているんだ！

パチパチッ、！！

ハァ、、ハァ、、

そもそも2人と正面戦闘なんて 展開が僕らにとって 1番勝ち筋の薄いパターンだ

僕が麗日さんの所に行ってたら その展開になるし 2人でここでかっちゃんと やり合っても時間切れが怖い、、

これでいい！ 後は四季さんが縄を解き 安全を確保してから 「個性」を使って脱出し

麗日さんが「核」と 飯田くんを捕獲し次第、、、

僕も向かって2対1！ これが勝ち筋！！

僕が「かっちゃんに勝つ」 ってのが前提の話なんだけど

「無個性」のテメェが 何で俺と同じ土俵に立てるんだ！？

張り合おうとか全然、、 本当だよ！

前言撤回だ！！

だから、、行くんだ！

「頑張れ」って 感じの デクだ！！！

出久！おめー本当に 何も出来ねぇな

(なんで 知らねーの？)

(何でできねーの？)

(あ、そっか──)

(俺がすげーんだ 皆、俺より 凄くない！)

デクって「個性」が ないんだって

えー

ムコセーって いうんだって

ダッセー

(デクがいっちゃん 凄くない)

ススメーバクゴー ヒーロージムショーノメン─

ドボン！！

(大丈夫だったんだ)

(何ともなかったんだ！)

大丈夫？ 立てる？

俺をそんな顔で 見てんじゃねぇ！！

俺の方が上だ！！！