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悠真
拓海
悠真
君のこと、教えてくれないか？
悠真
そうだな
悠真
何か好きな食べ物とかある？
悠真
麺類の中だったら何が好き？
拓海
（このセリフ、ゲームにもあったな）
拓海
（確か素直に答えると）
拓海
（ゲームオーバーだったな）
拓海
（それなら……）
拓海
僕、用事があるから行くね
悠真
逃げるのか？
拓海
仲良くする気はないんで
悠真
そうか……
そのまま教室から出て トイレへ向かう
悠真
ふーん
悠真
面白いやつだな
悠真
ますます気に入ったぜ
悠真
もっと質問して心を開かないと
拓海
ここなら安全だな
拓海
食べるか……
食事を終わらせると チャイムが鳴り響いた
拓海
いけねぇ……
拓海
授業始まったじゃん
拓海
今から行くと気まずい……
拓海
保健室に行こう
拓海
すみません
拓海
腹が痛いので
拓海
休ませてください
仁
誰だ？
緑髪にイケメンの超身長の男が 保健室の椅子に座っていた
拓海
えっと……
保健師
さ、終わったぜ
仁
先生、ありがとうございます
拓海
（この人、佐々木仁だ……）
佐々木仁
高校三年生の先輩だ
その素性はシークレットで
大翔と海斗と悠真を 攻略した後に登場するキャラだ
まだ最後まで行ってないので どういう人物なのかわからない
拓海
初めまして
仁
初めまして
拓海
どうして保健室にいるんですか？
仁
そっちこそなぜ保健室に？
拓海
腹痛がひどくなったんです
仁
嘘だな
仁
本当は仮病なんでしょ
拓海
（な、なんだこの人……）
拓海
そんなわけないでしょ
拓海
先生、ベッド借ります
保健師
今開いてるから使っていいぞ
拓海
ありがとうございます
仁
俺も一緒にいよう
仁
どうせ今から戻っても
仁
煙たがれるだけだし
拓海
（は？）
拓海
大丈夫ですよ
拓海
一人で……
仁
ダメだ
仁
一緒にいないと言うなら
仁
サボったことをバラす
拓海
それだけはやめてください
拓海
わかりました、先輩
拓海
一緒にいてもいいですよ
仁
ありがとう
微笑んできてドキッとした自分がいる
拓海
（そんな顔するんだ……）
仁
早く寝ろよ
頭を撫でてくれた
拓海
ありがとうございます、先輩
拓海
うう……眠くなってきたな
拓海
💤
仁
クンクン
仁
あぁ、拓海の匂いだぁ
仁
いい香りだな
仁
君のこと、ずっと見てたんだ
仁
まさか声をかけてくれるなんて……
仁
考えただけで興奮してきたな
寝ている拓海の唇にキスをした
仁
可愛い俺の花嫁
仁
俺だけのものにしてやるからな
仁
寝ている顔、写真撮らないと
パシャ📷
仁
よく撮れた
仁
俺のコレクションとして
仁
飾っておかないとな
拓海
うぅん……寝過ぎちゃったな
拓海
今何時だろう
起きあがろうとしたら 手を握りしめながら寝ている仁の姿が
拓海
ずっといてくれたんだ……
拓海
嬉しいかも
仁の頭を軽く叩くと
そのままベッドから起き上がって 外に行く
仁
（拓海が頭を撫でてくれるなんて……）
仁
（嬉しすぎる……）
頬を赤らめていた
保健師
もう大丈夫か？
保健師
早く教室に戻るといい
拓海
はい
拓海
よくなりました
保健師
あ、そうだ
保健師
一つ忠告しておくぜ
拓海
忠告？
保健師
仁、あいつには気をつけろよ
拓海
？
拓海
すみません
拓海
遅くなりました
先生
大丈夫だ
先生
今から号令だ
先生
席につけ
拓海
はい
大翔
どこ行ってたんだ？
大翔
心配したんだぞ
拓海
ごめん
大翔
もしかして他に好きな男でもできたのか？
拓海
（ゲームでもあったセリフだな）
拓海
（確かはいを選択したら）
拓海
（勘違いから悠真が死亡して）
拓海
（いいえだったら）
拓海
（大翔エンドで悠真が死なない）
拓海
（ここは「はい」を選択しよう）
拓海
（あいつに好かれたら殺されるし）
拓海
うん、そうだよ
大翔
へぇ……
大翔
そいつは誰だ？
拓海
（素直に言ったほうがいいかな？）
拓海
（いや）
拓海
（ここは嘘をついて悠真にしよう）
拓海
（頭悪いから、誤魔化せるはず）
拓海
悠真だよ
大翔
は？
大翔
なぜ嘘をつく？
拓海
（ヤバい、誤魔化せなかった……）
拓海
ご、ごめん
拓海
仁さんと会ってたよ
大翔
仁？
大翔
誰だ、そいつは
拓海
先輩だよ
大翔
そいつを殺さないとだな
拓海
せ、先輩はいい人だよ！！
拓海
殺しちゃダメ！！
大翔
なぜだ？
大翔
俺は拓海以外必要ないんだ
大翔
お前にたかる虫を排除しないと
拓海
ダメったらダメ！！
拓海
殺しちゃダメ！！
目をうるうるさせて見つめると 彼が頬を赤らめて視線をそらす
大翔
お前がそんなに言うなら……
大翔
わかった
大翔
殺さない
拓海
ほぉ……
大翔
だが他の男と関わってるところを
大翔
俺に見せてきたら
大翔
話は別だ
拓海
分かったよ
拓海
約束するね
大翔
約束だ
先生
そこ、授業中だ
先生
私語は慎みなさい
大翔
先生、すみません
だがこの約束がこの後の仇になることを 拓海はまだ知らない
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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