俺は限界が来た。
毎日、親に殴られて、みんなから嫌われて、俺は何も残っていない。
月島
日向
日向
ねぇ···俺は、どうやったら死ねるの?
日向
月島
月島
日向
日向
月島
月島
月島
日向
月島
日向
もう死んで、楽になりたい。
そんなことを思うようになった。
そしたら、無意識に片手にはカッターを持っていた。
そしてこの日から、俺はカッターで自分自身の体を傷つけるようになった。
腕、足、太もも、手首、足首、腹、首筋。
死ねそうなところ全部。
何回も、何回も傷つけた。
でも、死ねることはなかった。
次の日にはいつもの朝を迎えていた。
チュンチュン
日向
ビルから飛び降りるのも、電車に突っ込むのも、クスリも、全部···。
弱虫のこれには、無理だった。死ねなかった。
月島
月島
日向
しんでしまいたい···。
しにたいっ···。
ザシュッザシュッ
いつものように、体を傷つける。
沢山、沢山作って···傷つけて、心を和らがせる。
気持ちがいい。
もっとしたい。
ぁあ···死んでしまいたい。
【この目嫌い】
【この目おかしくない?】
【目見たら呪われるぞ!】
【きもー!】
日向
この目は嫌いだ。
この目のせいで何度も何度も、傷つけられた。
心をズタズタにされた。
苦しい。
もう、いらない。
こんな、目なんか···必要ない。
傷つけていいよね?
だって、傷つけられたんだから。
俺、沢山頑張ったよね?
生きたよね?
色々、沢山···苦しいもの見てきたよね?
いいよね?
いらないよね?
大丈夫···だよね?
こんな目···俺に必要ないもんね。
いらないもんね。
ザシュッ🩸
日向
限界だった。苦しかった。
でも、もう平気だ。
だって、痛いんだもん。
痛くて、痛くて···何も感じないんだ。
もう、限界を通り過ぎた俺は左目の琥珀色をした目を傷つけた。
眼球に、カッターをあて、斜めに1本。
悲鳴をあげたあとは何も覚えていない。
いつの間にか気絶していた。
いつの間にか、起きていた。
チュンチュン
日向
日向
眼球を傷つけたせいで琥珀色をした左目の視力が落ちていた。
落ちているどころじゃない。
遠くのものはもちろん。
近くのものまでボヤけている。
日向
だって、苦しかったんだ。
怖かったんだ。
こんな目、必要ないんだ。
自分のものなんだから、傷つけたって問題ない。
そうだよね?
俺には何もいらないんだから。
コメント
1件
日向ぁ😭辛いけどそんなに自分を傷つけないで😭 続き楽しみに待ってます(*^^*)