「私は人間失格です」

この感じだと熱が上がってきているのだろう

まぁこの家体温計無いから今何度あるか分からないけど

おまけに薬も清涼飲料水も無い

このままじゃ…死ぬ

ｺﾝｺﾝ

若しかしたら太宰かもしれない

鍵が閉まってて入れないとか

そういえば鍵閉めたっけ…

そう思いながら玄関へ向かった…

はずだった

私の体は云うことを聞かず倒れてしまった

硬い地面に体が激突し、大きな音が立つ

私の意識は段々遠退いていく───

ｺﾝｺﾝ

僕は国木田さんと与謝野さんに頼まれて流菜さんの様子を見に来た

太宰さんが戻ってくるまで居ろと云われたのだが…

ﾄﾞﾝ！

何かが倒れたのだろう 大きな衝突音が聞こえた

扉越しに｢うっ…｣という声が聞こえた

今すぐドアを蹴破ってでも中に入らないとだ

入って直ぐ、倒れている流菜さんを見つけた

暇だからサボ…見回りをしていたところ国木田くんから着信があった

5分放置したが国木田くん以外からも鬼電がありただならぬ事態を察した私は来た道を全力疾走で引き返した

目が覚めると布団の中だった

玄関で倒れたはずなのに

帰ってきたら掃除洗濯させよう

ご飯は……そこらの草でも食ってろ

起き上がろうとしても体が上がらない

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