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青嫌われ

START

最初は、ただの嫉妬から始まった。

なんで青ちゃんが桃くんと付き合ってるの…?

え…?なんでって…

俺の方が…ずっと…

ずっと前から好きだったのにッ…

あ…ッそれはごめん…謝るよ…

お前が俺の桃ちゃんを取ったんだ…ッ

…ッえ、

ガシッ

君は僕の胸ぐらを掴み怒り狂った表情を見せる。

…ッなんでお前がッ…

やっ…やめてよッ!

ドンッ

僕は体が小さい君を突き放した。

ッた…

あ…

力加減したつもりだったのだが。

ご、ごめ…

…ニヤ

君は僕を見てなぜか笑う。

この笑顔にすごく恐怖を感じた。

次の瞬間、

きゃああああぁぁぁぁ!!!

り、赤くんどうしたの…?

スッ…

君は何故かスポイトで目に水をつけている。

この時の僕はまだよく分かっていなかった。

バンッ

このやり取りの意味を。

赤!?どうした!!

さ…桃くん

ポロポロ

こ、青ちゃんが…ッポロポロ

…え?

そう言って君の綺麗な瞳は僕を一直線に見つめる。

…青がなんかしたのか?

(…え?)

青ちゃんがぁッ俺の事キモイってぇッ…ポロポロ

あ゙ッ…うあ゙…

サスサス

ゆっくりでいいから、

違…

さすが演劇部部長の赤くんは演技が上手い。

(僕はそんな事やってないッ…)

ヒックヒック

よし、とりあえず保健室行こうか

うんッ…

チラ

ビクッ

君は僕に視線を合わせてこう言う。

青、別れよう

えッな、なんで…

言わなくても分かるだろ

人を泣かせるような事する奴とは付き合えない

待って…ッ僕、やってな…

ガチャッバタン

その場に1人取り残された僕。

…うっ嘘だぁぁぁぁ!!

うッうあ…ポロポロ

どんどん涙が溢れてくる。

なんでこうなってしまったんだろう。

最愛の恋人には別れを告げられ、

信頼していた親友には裏切られて。

だが

これで終わりではない_

ガラガラ

…おはy…

バッシャーン!!

……ッ
(冷た……)

(どうせ赤くんがみんなに広めたんだろうな……)

誰一人として僕の事は信じてくれない。

チラ

パチ

ビクッ

カタカタ…桃くッ……

大丈夫大丈夫サスサス

うん……

ギロッ

……

赤くんは演技をしている。

こうなる事は大体予想出来てた。

ガタッ

……

消えろ

最低

死ね

机には沢山の落書き

…w

逆に笑えてくる

はぁ~……

普段優しくて甘々な君の

心の底から怒った顔

初めて見たよ

なんで恋人の僕を1番に信じてくれなかったんだろう。

『愛してる。』

なんて所詮は薄っぺらい言葉。

幸せがずっと続く訳じゃない。

分かってたはずなのに

目の当たりにするととっても辛い。

ガチャッ

…なんだお前かよ

…桃く…

……どっか行けよ

"お前"だって。

僕なんて、所詮弄ぶだけの玩具だったんだ。

……ニコ

…タタタタタ…

__((ボソ

……

『ざまみろ。』

赤くんが耳元で囁いた一言が蘇る。

……ッ

辛い

辛い

辛い

うぁ゙ッ

いじめは全然終わらない。

果たしてこんな事をして楽しいのだろうか。

こんな事するより恋人を作ってキャッキャウフフしていた方が絶対良い。

モブ

おらっ!

モブ

ドコボカッボスッ

ゔッ……やめ…てッ

モブ

赤だって痛かったと思うぜ?

モブ

あんなに小さい体で

そ、れは違っ……

モブ

ドゴッッッ!!

あがッ!!!

モブ

言い訳は見苦しいんだよッ!!

……ッ

モブ

じゃーなw

……

殴られるのは当たり前。

赤くんでも桃くんでもない人が僕に暴力を振るう意味が分からなかった。

どうせ家に帰っても

勉強だの塾だの学校だの

うるさい。

正直疲れた。

帰りたくない……

<wwwねぇ!

<カッカッカッカッww

……

この可愛らしい高い声と

独特な笑い方

君とあの子。

(やだな……)

偶然なのか意識しているのか僕の家の前にいるため、

絶対会う事になる。

それが嫌で僕は待った。

(まだかな……)

……赤

何ッ?

…あ、赤の事が好きです

付き合ってください……//

…喜んでっ!

……

綺麗な顔立ちでイケメンな君。

可愛らしくて甘え上手なあの子。

この組み合わせで釣り合わないと思う人はいないだろう。

いくらなんでも僕の家の前でやる事ではないと思いつつ。

もうそろそろいなくなるかな、と思った時。

チュ

んッ…//

へへ~照れた~

…ばか

…ッ!

僕は桃くんの元彼女。

だけれどキスというものをされた事がない。

君は桃くんの彼女。

付き合って1分でキスをした。

それが僕には切なくて、

切なすぎて__

ダッ……

……

正直驚きだった。

だって青があんな事するとは思えなかったから。

でも

赤のあの涙と怯え様を見ると

信じる事なんて出来なくて。

桃ちゃ~ん!

……

…桃ちゃん!!

あ、赤

お昼ご飯食べよ~

いいよ

屋上行かない?

ガチャッ

……

……なんだお前かよ

『お前』

自分でもびっくりだった。

突如出てきた言葉がこれだった。

…桃く…

……

赤が怖がっている。

こんなに怖がっていたら赤を優先させるしかない。

……どっか行けよ

……ニコ

タタタタタ……

……

青が悪い事をしたのは分かってる。

けど。

青の笑顔が驚く程歪んで見えた。

__((ボソ

……

……!?

俺、聞こえたんだ。

赤が青に放った一言。

あっている確証はないけど、そう聞こえた。

ざまみろ。

いじめが始まって2週間が経った。

時々思うんだ。

なんでまだ学校に行ってるんだろう。

なんで今生きてるんだろう。

学校に行けば殴られ、悪口を言われ。

家に帰れば勉強勉強。

もう、散々だよ。

5月29日

今日はみんながと〜っても幸せになる日

雲一つない快晴に、少し腹が立つ。

バンッ

ハアッハァッ……

青ちゃん……ッ

……2人とも、来てくれたんだね

……青

ガシャッ

よいしょっ……

っと

……青ちゃん?

……青?

青…何して……

あのね。僕ね。

と〜っても頑張ったんだよ

でもね。もう疲れちゃった。

こんな僕でごめんなさい。

仲良くしてくれて、付き合ってくれて

ありがとう。

まぁ僕に言われたくないだろうけどw

……青……青…?

てことで

今日はね。みんなが幸せになれる日だよ

僕からの最高のプレゼント。

あげる

ま、待って青ちゃん……

俺が悪かったッ……

全部全部ッ謝るからぁっ……

いかないでッ…

……ポロポロ

……桃くん

……コク

ドンッ(赤を押す

えっ?桃くん……

ドンッうわぁっ(青にぶつかる

……え?

…あ、青ちゃん……

グラッ……

ヒュ-……

グチャッ!!

……えっ?

そ、そんな!!

なっ、なんで桃くん……ッ

ガタッ
よいしょっと……

…え?桃くん……

_赤、

ざまみろ。

……!!!

ヒュ-

グチャッ!!

ℯ𝓃𝒹

考察できる人してみてください

呼び出しタグ▹▸ゆあん部屋から出て来なさい

待ってます😭😭

♡500〜解説

♡1000〜解説&パターン2

それでは

この作品はいかがでしたか?

1,350

コメント

20

ユーザー

フォロー失礼します! 思わず鳥肌立ちました!w

ユーザー

桃くんが赤くんに付き合ってください!って言った時やばい言葉を連呼してしまったのですが,最後の最後でスカッとしたので,大満足です、面白かったです!

ユーザー

神ですか?

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