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キムテス
何でこんなことになってるんだっけ。 俺…あーずかいの下で喘ぐキムテスの声を聞きながら、ふと考えた。しばし思考したあと、やっと思い出す。 そう、そうだ。こうなったのは今から約一時間前___
あーずかい
やっと俺達(毒☆あきおメンバー)と顔を合わせるようになったキムテスから、『家に来ないか』と呼ばれた今日。『いやでもお前実家暮らしじゃん』とツッコんだところ、『その日親と妹居ないんだよね!!』と元気いっぱいで返された。コミュ障とは。 他のやつらも来るのかと思っていたが、どうやら違うらしい。珍しいなぁ、くらいに思いながら、俺はキムテスの実家であろう家の前に立っていた。 渡された住所は...間違いない。おそらくここだろう。
あーずかい
意を決し、俺は玄関のチャイムを鳴らす。 ぴんぽーん、と軽い電子音が鳴った。しかし、家の中から音がすることはない。
え、間違えた?関係ない人の家??うそ、違うよね?? ぐるぐると考えていると、さらに悪い方向に思考が向いてしまう。これはだめだ。 とりあえず連絡をとろうと、ポケットからスマホを取り出そうとした時
がちゃり。
キムテス
ドアが開いて、そこから、見知ったようで、まだよく分かっていない顔がでてきた。
あーずかい
いつになっても人の家にあがるのは緊張する。フローリングの床を歩きながらそんなことを考える。そういえば、友達(?)の家にあがったことなんて数えられるほどだ。
キムテス
通されたリビングにあるソファに浅く腰掛ける。
キムテス
あーずかい
『ちょっと待ってて』 と言い残し、キムテスは奥の方へと消えていった。
あーずかい
聞こえない(だろう)のをいいことに、一人つぶやく。撮影中のキムテスはふざけているが、裏ではまともだ。というか、全員普通なのだが...ギャップが特にあるのはキムテスとちなみ先生のように思える。
それと、服装のせいもあるだろうか。何回か会ったときに来ていた長袖長ズボンではなく、上はオーバーなパーカー。下はギリギリ裾が見えるか見えないかくらいのハーフパンツというラフな格好だ。 一応客人として来ているのだが、あそこまでラフでいいものなのだろうか。それだけ信頼されてると言われれば、まぁ嬉しくないことはないのだが。
キムテス
キムテスの声で、俺の考えは断ち切られる。驚いたせいで、よくわからない声をあげてしまった。
あーずかい
キムテス
それを少し笑われてむっとしつつ、テーブルに置かれたお茶を手に取る。 普通の麦茶だ。冷たい。
キムテス
ソファに重みが加わったと思うと、キムテスが隣に腰をおろしていた。思わず、そちらに目をやる。 男同士だからというのもあり、距離が近い。投げ出された手に触れられてしまいそうなほどだ。
そして格好も大概だ。間近で見るとよくわかる。自分も細い(認めたくはない)が、キムテスも中々だ。しかもあまりアウトドア派ではないせいで色白い。そんな生足が、惜し気もなく晒されている。
キムテス
凝視する視線に気付いたのか、キムテスが問い掛ける。慌てて目線を戻し、キムテスの顔を見た。
あーずかい
首を傾けたキムテスの髪が、ふわりと下に流れる。
どきり。
あれ、今、おれ、...?? 何を感じたのか分からないまま、自然と気まずさ故に目線を下にずらす。すると、自身のソレが軽く主張していた。
え、うそ、うそ、おかしい、うん。これはおかしい。気のせいだ。 そう思い直しもう一度見てみても事実は変わらない。
キムテス
黙り込んだ俺を不思議に思ったのか、キムテスが話しかけて来る。
キムテス
あーずかい
俺の息子も元気なのですが。と心の中でふざけてみたが、相変わらず自身は熱を持ってる。
どうしろって言うんだ。一応友人(?)で勃起して。頭おかしくなったのか。まともだと思ってたのに。
はぁ、とため息をつき、膝の上に肘をのせて頭を押さえる。やっぱり息子は勃っている。
何がダメだったんだ?キムテスの格好を変に深く考えたせいか??高身長の女子に見えなくもなかったし...勝手に脳内変換されたとか!? いやもうそれしかないな...と納得しかけたところで、再びキムテスが声をかけた。
キムテス
あーずかい
体を起こし、声の方を向く。 そこには、意味ありげな顔で笑うキムテスがいる。普通の、普通な、友人のはずだった。
キムテス
気付いたら押し倒していた。年季の入ったソファに倒れ込むキムテスに、俺は馬乗りになる。
キムテス
頭がくらくらとする。何で友人を押し倒してるとか、もう考えられない。痛いくらいに自分のソレが主張する。 でも、唯一残っていた理性が、咄嗟に謝罪を口にする。
あーずかい
名前を呼び終わる前に、襟元をぐっと引っ張られた。
あーずかい
ちゅ、っとリップ音がして、首もとの手が離される。
キムテス
朱く染まった頬で、キムテスはそう言った。
あーずかい
聞こえないくらいの声量で言う俺の頬にも、熱が集まっていた。
キムテス
そして冒頭に戻る。
つまり俺は家に読んでくれた友人(同性)を押し倒し、セックスを持ちかけた最低野郎なのだ。自分で言ってて悲しくなってきた。 こんな形で童貞を捨てることになるとは...と思いつつも、互いに動くことをやめない。
あーずかい
汗と精液でぐっしゃぐしゃになりながらも、相手を求めて止まない。俺のソレを締め付けるキムテスのナカが、熱くてしかたない。
やばい、きもちいい。
自分でするのとは比べものにならないくらいの快楽物質が脳に送られる。さっきとは違う酩酊感と全能感がアタマを支配する。 そんな中、キムテスのナカが一際強く締め付けた。そして、息も絶え絶えで告げる。
キムテス
あーずかい
強く視界がスパークして、俺も白濁を吐き出した。
あーずかい
イッて賢者タイムがくると、一気に頭が冷静になる。そして現実を思い知った。
あーずかい
こんなの笑うしかない。色んな液体でどろどろの身体。ソファに横たわったままのキムテス。どうやら気絶してるみたいだ。
あーずかい
所詮初めてのセックスだったというのに、一番最初に考えることがそれでいいのか、俺。だが仕方ない。勝手に行為に及んだ(同意はあったが)あげく、ナカ出ししたのだから。
あーずかい
こういう時、文明の利器は役に立つ。色々と調べながらも、行為中一切浮かばなかった疑問が次々と出てきた。
あーずかい
あれは多分メスイキだった。才能なのか、または......あまり考えたくない。
あーずかい
考えるなり聞くなり後にしようと、俺は目の前の惨状に向き直った。
二人
やっと処理が終わった...と一息着いたところで、キムテスが目を覚ました。
バッチリ目があう。
あーずかい
何を話せというのだ。謝罪しかないだろ!!
あーずかい
キムテス
謝罪を遮るようにして、キムテスが問い掛ける。
あーずかい
疑問符を浮かべる俺を無視して、キムテスは続ける。
キムテス
そう悪戯っぽく笑うキムテスに、拍子抜けする。
あーずかい
やっとの思いで俺が疑問を搾り出すと、キムテスは明るく答えた。
キムテス
?
あーずかい
状況が飲み込めない。え???
キムテス
何でもないようにキムテスは言ってのけた。
あーずかい
キムテス
それもそうか。
キムテス
知人の名前が出てきてぎょっとするが、それよりも聞き捨てならない発言があった。
あーずかい
キムテス
けらけら笑うキムテスには、悪気というものが全くもって感じられない。
あーずかい
キムテスのからかいをスルーし、怒りに似た何かを感じつつ問う。
キムテス
先ほどの熱を帯びた空気とは一変。背中に嫌な汗が伝った。
あーずかい
キムテス
『あと、そういう雰囲気になるだろうなーって準備してたし』とキムテスは言う。
あーずかい
聞きたくない言葉だった。
一連の流れで、俺はコイツに向けるべき感情を知ったのに。期待して、あぁ。なんで。コイツにその気はないなんて。
黙ってしまった俺に、キムテスがあっけらかんと言う。
キムテス
分かった。
俺はキムテスが好きで、でもキムテスは俺のことを何とも思ってない。
あーずかい
絞り出した声は、宣戦布告だった。
キムテス
ぜってー惚れさせる!!!!
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