テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

副業ヒーローROF-MAO

一覧ページ

「副業ヒーローROF-MAO」のメインビジュアル

副業ヒーローROF-MAO

17 - 第17話「不破湊 紫色の精」

♥

188

2025年09月20日

シェアするシェアする
報告する

コツン…

不破湊

はぁー…

不破湊

ここ来るの久しぶりだなぁ〜…

タイルに足が着くと同時に 心地よい音が響く

今から戦うというのに、なぜか 安心感を抱いてしまう

桃色の精

おやおや、
お久しぶりですね〜!

赤色の精

あら〜!
ホントじゃ〜ん!元気にしてた〜?

紫色の精

2人ともはしゃがないの〜笑

不破湊

いやー…ご無沙汰してますね?

3人の挨拶に穏便に答えたつもりだったのだが、なぜか3人の目付きが変わる

赤色の精

…変わってるね。
成長した…いや、変化したね

不破湊

…変化?

赤色の精

うん、もちろん成長もしてる
だけどそれ以前にだね

不破湊

へへッ、まぁね

赤色の精

なにか、あったのかな?

不破湊

何かあったのか

そう聞かれると、ホントにもう色んな事があった。

桜魔の奴らと喋るってなって

そしたらもちさんと甲斐田が血まみれになって

そしたら甲斐田が桜魔人

あげくはそれで自己嫌悪

不破湊

(今思ってもガチクソだな)

思い出すだけで胸がキュッと痛くなる なんだか肩が重くなる

だけどこんな所で凹んではならない

不破湊

っしゃ、

不破湊

やりますか

カチャッ

桃色の精

な゛ッ ?!

赤色の精

えぇ?!嘘ぉ?!

紫色の精

ッ…!

銃口を桃色の精に向ける

桃色の精

ッ、!

負けじと向こうもメガホンを向けてくる

だけどそれが狙いだ。

バンッ

桃色の精

ッぁ……!

メガホンに見事命中する ピシリとヒビが入ったかと思えばバラバラと音を立てて壊れる

不破湊

っしゃぁ…!

撃てた

当てれた

当たった!

実戦で使える。通用する!

不破湊

【電流】ッ!!

ビリビリッ!!

桃色の精

ッ、い゛ッ ?!

メガホンの方に気を取られて俺の攻撃に当たる。

だけど当たって喜ん出ちゃダメだ。

赤色の精

紫ちゃ〜ん、よろしく!

紫色の精

おっけー!

不破湊

(回復される…)

回復持ちがなんだかんだいってダルい

だけどここで諦めちゃダメだ

不破湊

【千里眼】

キィーンッ……!

赤色の精は空気を"掴む"

俺は"読む"事しか出来ない

回避するには

不破湊

(空気を読んでひたすら避けるッ!!)

赤色の精

少しは成長した所見せてよ!

赤色の精は見ない

紫色の精

……

桃色の精

ゴホッ、ゲホッ…、ッ

不破湊

ッ……

目を開け

瞳孔を揺らすな

視線を固定しろ

紫色の精から目を離すな

ダッ

足に思いっきり力を入れる

1歩1歩、地面を踏みしめる

赤色の精

ッ…!

赤色の精

紫ちゃん伏せてッ!!

紫色の精

ぇッ、……?

俺の思考を感じ取ったのか赤色の精が 紫色の精に声を掛ける

だが1歩遅かったようだ

俺の考えはこうだった

回復がめんどくさいなら ソイツから殺せばいい

不破湊

瞳孔を開け

狙いを定めろ

バンッ

紫色の精

かは ッッ …… 、?!

銃弾が胸を貫いた

それと同時に胸元にあった宝石が 星が輝く様に

紫色の宝石が散った

不破湊

ッッ………!

彼女からは血は出なかった

ただその場に力なく倒れ込み

体が萎み

小さな宝石の粒となった

不破湊

ッぇ……、

不破湊

(ダメダメ!集中ッ…!)

正直目の前の光景が信じられなかった

目の前の、3人

今戦っている3人は人ではない

そう分かって居たはずだけど 人の形をしているが故、少し寒気がした

今俺は人を殺し、人じゃ無くしたと

どこかで思ってしまった

不破湊

ッ、!

後ろからの殺気でふと我に帰った

千里眼は継続している

空気を読め

キィーンッ…!

不破湊

ッ!

不破湊

(来るッ…!)

不破湊

ッッはッ、…… !

間一髪で右に避けた

微かに右の頬がチクリと痛む

桃色の精

ゲボッ……、いやぁッ、
よくやってくれましたねぇッ、

赤色の精

ホントに、まだ戦って間もないというのに

不破湊

はぁッ、ッッ…はッ、……

2人の方を見る

桃色の精の手には、 夜空の様に綺麗な宝石

壊さぬように、汚さぬように、大切に

大切な人を抱き締める様に 優しく包んでいた

この作品はいかがでしたか?

188

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚