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第37話 - いじめられっ子

3,776

2020年08月02日

#桃赤

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#stxxx

えむちゃ

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えむちゃ

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nmmnに理解のない人地雷ぐっばい

いじめられっ子／桃赤

赤

ね、ぇっ、やめてよ…ｯ！

桃

あ？なんだよWW

桃

お前の弁当だっせぇ~W

桃

俺らがおいしくしてやるよっ、！ｹﾞｼｯ

赤

…ｯひど、い…ｯ

昔から、

俺はよくいじめられていた。

理由は分からない。

…そんな、ある日だった。

俺のお母さんが、死んだ。

交通事故、だった。

昔から女手1つで俺の事を育ててくれて

毎日お弁当を作ってくれた。

そんな、お母さん。

弱くて、ごめんね

それだけだった。

赤

ぅ…ｯｸﾞｽｯ

赤

あれ…ｯﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

泣きたくなんて、ないのに…っﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

お母さんが死んだ悲しさと

俺の、無力さに泣けた。

赤

…学校、行きたくないな

俺は、一人暮らしをすることになった。

お父さんがずっと前に出ていったから

親戚なんて、少ない。

赤

…いってきます、

いつもだったら返される言葉も、

もう聞こえることは無かった。

赤

昼休み、かぁ

昼休み、俺はいつもいろんな場所で食べる。

それも、あいつから逃げる為。

なんで俺がこんなことされなきゃいけないんだろう

そう思い続けていた。

桃

あ、いた~W

赤

…！

桃

お前今日弁当ねぇの？W

桃

お前のかぁちゃんまじで無能だなWWW

赤

…ｯく、ゆ…な、

桃

え、？

赤

俺のお母さんを悪く言うなｯ､!!

ﾀﾞｯ

桃

あ、ちょ、おい！！

明日、学校どうしよう

赤

…そろそろ寝るか。

明日への憂鬱さを感じつつ、

ベッドへ向かう。

赤

…俺、なんでこんなに辛くならなきゃいけないのかな

毎日のいじめ、

暴言、暴力。

桃くんだけじゃない。

クラスの人からも虐められていた。

赤

…おかあさん、

赤

会いたい、よ…っ、

赤

そっちに、行くからね

赤

ふぅ…

今日も災難だったな。

黒板消しは人に投げつける為のものじゃないぞ。

赤

…綺麗

屋上から見えるその景色は、

"綺麗"

その一言がとても上手く収まった。

赤

…いまから、行くね

もうこの世界には懲り懲りだ。

これでも、頑張った方だろう。

泣くのだって我慢した。

俺の泣いてる所なんて、あいつらに見せたくなかったから。

最悪な人生に蹴りをつけて。

あの空へ__

桃

ｯおい！！

赤

…ｯ、！

しまった。

でもここで邪魔される訳にはいかない。

赤

…近づくな、

桃

おまえ、死ぬの…、ｯ？

赤

…俺が死んだって誰も悲しまない

赤

そんな世界にまだいる方がよっぽど地獄だ、

桃

な、お前の…両親だって、悲しむぞ…

赤

なにも知らないくせにｯｯ！

桃

…、！

赤

父さんには会ったことがないｯ、

赤

母さんは、つい先日死んだ…ｯ、！

桃

…ｯ､!?

赤

おか、あさんは、

赤

毎日、疲れてるのに、

赤

お弁当だって、作ってくれた…ｯ、

桃

…ごめん

赤

…今更遅いんだよ、

赤

お前だけじゃない、クラスの人にも虐められてるの、

赤

そんな…無力な俺が、

赤

生きてても、辛いだけ…ｯﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

…っ、！

赤

あれ、なんで泣いて…ｯﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

泣いてる所なんか、見せたくなかったのになぁ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

…あ、か…

赤

もういいよ、ｸﾞｽｯ

赤

ばいばい、

ﾊﾟｼｯ

桃

…だめ、ｯ、

赤

…なん、で止めるの、

赤

おまえに俺を止める資格なんか…ｯ

桃

ｯあぁそうだよ、！

桃

俺だって、何が何だかわかんねぇよ…ｯ、

赤

…じゃあなんなの？

赤

罪悪感？そんなん要らない。

赤

これまでやったことを思い出して生きろよ…ｯ、ﾎﾟﾛ

桃

…ｯ

赤

罪は、補えないけどな…っ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

ｯじゃあ、！

桃

お前の人生、俺が変えてやるよ、ｯ

赤

…はぁ、？

赤

お前今まで何してきたかわかってる？

桃

あぁ、もちろん、

赤

ｯ俺の事、嫌いなんでしょ…？

赤

あー、よかったじゃん、ｸﾞｽｯ

赤

嫌いな奴が死のうとしてるんだよ？

赤

最高な機会でしょ？ﾎﾟﾛ

桃

…嫌いなんかじゃ、ねぇし

赤

っじゃあ、ｸﾞｽｯなんで、

桃

…お前のこと、見てるとなんか…

桃

おかしく、なるんだよ…ｯ、

赤

へ、

桃

ちょっと話すだけでドキドキ、するしｯ、

桃

なんか、可愛い、し…ｯ///

赤

…ふぇ、

桃

だから…お前と、話したくて、

桃

でも、なんか変な気持ちになるから…

桃

虐め、てた…、

桃

ごめん、謝って済む話じゃないよな…、

桃

ほんとに、ごめ…ｯﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

…い、いいよ…っ、

桃

へ？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

俺の、事…幸せにしてくれるなら…

桃

！

桃

絶対してやるよ…ｯ、！

赤

あ、桃くんっ

桃

赤~！！

ｷﾞｭｯ

赤

も~、

桃

ん、疲れた、充電…

赤

んへ、すき…だよ

桃

俺も好き、あいしてる…っ、

赤

俺もだよ、桃くん、

2人の指には、

お揃いの指輪が、はめられていた。

えんど

ちょっと自信作だったりします