☁短編集☁

nmmnに理解ない人地雷ぐっばい

狂依存／青赤（桃赤）

異変に気づいたのは、ここら辺から。

赤くんの彼氏、

桃くんは

異常な程独占欲が強く、

赤くんが門限を破るとお仕置き、とのこと。

それだけなら、まだよかった。

君の綺麗な腕には、

リスカのような跡、

そして

殴られた跡があり、

とても痛々しかった。

そのあと彼はすんなり了承し、

今一緒に寝てる。

携帯を見ると、何件もの着信が。

それも全て桃から。

「ねぇ」

「なにしてんの？」

「人の彼女とるとか」

「どうなるか分かってるよな？」

横にいる彼女を見つめ、

頬を撫でる。

輪郭を這うと、

なんて可愛い声を漏らしたり。

それからというもの、

平和に暮らしていた。

君にはとことん優しくした。

行為だって、我慢してまだ2回程しかしていない。

それも、とびきり優しく。

確かに優しくし過ぎだなとは思うが、

君の笑顔を独り占めしている

そのことが嬉しかった。

そんなある日。

日常が

平和だと思っていたのは、

僕だけだった。

いきなり「家を出る」

そう言い出した彼に、

戸惑いが隠せなかった。

ﾄﾞﾝｯ

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ…

依存して、依存させて

僕しか見えないように。

鎖をつけて、窓を閉めて。

僕だけの君だから。

ほら、出来上がり。

えんど

_本当に狂っていたのは、一体誰だったのだろうか。