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〜前回のあらすじ〜 「俺の玩具になるってことだよね?」

七瀬 あお

え……っと、その…

藤 あやめ

だって、そうやろ?

藤 あやめ

あの説明聞いといて入ったんなら、そゆことやんなぁ?

七瀬 あお

っそんなつもり、なくて……

藤 あやめ

んん?聞こえへーん

七瀬 あお

………

藤 あやめ

ジブンさぁ、俺らのこと舐めすぎやろ。

七瀬 あお

…え…?

藤 あやめ

俺らマフィアやで?数え切れんくらい人殺してんの。

藤 あやめ

分かっとる?

七瀬 あお

っ、え…………

藤 あやめ

刻も凛音も優しそ〜な顔してるかもしれへんけど、裏では……

藤 あやめ

…ね。

七瀬 あお

っ………。

七瀬 あお

(…そう、だった。凛音さん達だって、マフィアの幹部……。)

七瀬 あお

(……いつ、殺されたって…、おかしくない……?)

そう思うと、怖くて仕方なくなった。

七瀬 あお

(体、動かない。…あやめさん、笑顔なのに。怖い、…怖い…)

藤 あやめ

上司の命令には従っといた方が良いで。

藤 あやめ

出来ないなら……、

あやめが、震える七瀬の体に手を伸ばす。 七瀬のその細い腕に、指先を這わせた。

藤 あやめ

動けへんよーに手足折って…、いっぱい遊んだげるわ

藤 あやめ

この体…、針で穴だらけにしてやるのもええな。

七瀬 あお

っ、

七瀬の瞳が滲む。

藤 あやめ

はは。その可愛い目ん玉ほじくり出して、アクセサリーにしよかなぁ。

七瀬 あお

(や……、やだ……っ、逃げたい…)

七瀬 あお

(逃げたい、…のに………っ)

藤 あやめ

…それが嫌なら

藤 あやめ

……わかった?

七瀬 あお

…………わ、

七瀬 あお

…わかり…ました……

あやめが満足げに目を細める。

一色 律

…あやめ。

七瀬 あお

律が、あやめの腕を七瀬から引き離した。

七瀬 あお

(律さん……)

藤 あやめ

ん?…やべ。見つかった

一色 律

天にあんま怖がらせんなって言われてたろ

藤 あやめ

だってぇ。

藤 あやめ

あおが玩具になってくれるって言うたんやもん。

一色 律

“言わせた”じゃなくて?

藤 あやめ

んぇえ〜〜…

部下(あやめ㌠)

あ……、藤さん!お話中すみません。

部下(あやめ㌠)

今こっちでトラブル起きてて…。来てもらえますか…っ!?

一色 律

ほら、呼ばれてんぞ

藤 あやめ

あぁ〜?

藤 あやめ

仕方ねぇな。どっちぃ?

部下(あやめ㌠)

こっちっす!

あやめは、部下に連れられて行ってしまった。

一色 律

……。何された?

七瀬 あお

えっ、いや、何も…。

一色 律

そう。…じゃ

七瀬 あお

あ…、待って!

一色 律

七瀬 あお

その…、ありがとうございました。

一色 律

…別に。凛音が七瀬のこと気に入ってたから。

七瀬 あお

え…。それ、ほんとですか?

一色 律

うん。

一色 律

あと…、あやめのことも許してやって。

一色 律

あいつ、揶揄うの好きなだけだから。

七瀬 あお

あ…、よかったぁ……。

一色 律

……でも

一色 律

もし俺らを裏切った時には…、嘘じゃなくなるけどね

七瀬 あお

っひぇ………

一色 律

……俺、9階行くけど。ついてきたければ来て

七瀬 あお

…!

七瀬 あお

はいっ

一色 凛音

…あ、兄さん。と七瀬ちゃん。どこ行ってたの?

一色 律

散歩してたら七瀬が絡まれてた。紫頭に。

一色 凛音

あ〜ね……。

一色 凛音

大丈夫だった?

七瀬 あお

はい…っ。律さんが助けてくれたので…!

檜皮 璃寛

律、懐かれてんじゃん。いつの間に!

一色 律

まぁ、日頃の行いってやつかな。

檜皮 璃寛

誰が普段からクズだよ!!

一色 律

言ってねぇよ

七瀬 あお

(うん…。この3人は接しやすいな。)

あやめの言葉が脳裏に浮かんだ。 『刻も凛音も優しそ〜な顔してるかもしれへんけど、 裏では…ね。』

七瀬 あお

………。

七瀬 あお

(確かに、あやめさんの言う通りなんだよね。気を付けないと…、ほだされちゃう。)

梅重 天

ねぇ、寛由くんどこにおるか知っとる?

檜皮 璃寛

実験室だよ。

檜皮 璃寛

最近、裏切る奴減ってきたから、実験体足りないって嘆いてた。

梅重 天

そっか。ありがと〜

一色 凛音

良いことなんだけどなぁ。裏切りが無くなるの

梅重 天

処理無くなるだけで、結構仕事減るしね。

一色 凛音

うん。

一色 凛音

まぁ、暴力振るわないと生きていけない人しか居ないもんね、この界隈って。

一色 律

裏切り、定期的にしてくんないと困る。

檜皮 璃寛

その辺の人間殺す訳にもいかないもんね。

一色 凛音

通り魔になっちゃう。

梅重 天

この人達こわぁい。

梅重 天

七瀬ちゃん、優しいからって気を許さんようにね。

七瀬 あお

あやめさんにも言われました!

梅重 天

そかぁ。

檜皮 璃寛

んなこと言って、梅重だってそーじゃん。

梅重 天

えーっ、ボク分かんない。御空くんに頼まれたことしかしないもん。

檜皮 璃寛

それがそうなんだって!

七瀬 あお

…そういえば、寛由さん、“実験”してるって言ってましたよね?

七瀬 あお

何の実験なんですか?

梅重 天

あーー………。

梅重 天

…人について?

七瀬 あお

えっ…、すごい!人間について調べてる研究者ってことですか?

梅重 天

ゔ〜〜ん………

寛由が、眼鏡を拭きながら部屋に入ってきた。

檜皮 璃寛

噂をすれば。

檜皮 寛由

七瀬 あお

寛由さん、研究者なんですよねっ?かっこいい…!

檜皮 寛由

……あぁ…。貴方達、どんな説明したんですか

梅重 天

ボクらから詳細言える訳無いじゃろ。

七瀬 あお

え?

檜皮 寛由

七瀬さん。次の実験、見学しますか?

七瀬 あお

えっ!いいんですか?

檜皮 寛由

特別ですよ。次やるときに呼びますね

一色 凛音

……。

一色 凛音

嫌な予感しかしないんだけど。

梅重 天

大丈夫、ボクも。

一色 律

同じく。

檜皮 璃寛

多分みんな思ってる

檜皮 寛由

何ですか?

一色 凛音

いえ何も。仕事に戻ろうカナ。

七瀬 あお

(やった!私も研究者見習い!)

数日後…

実験室

部下だった人

っや……、やめてください…、!!

部下だった人

謝る…!謝るから!!

檜皮 寛由

少し黙っててもらえますか。

硬そうなベッドに横たわっているその人の舌を、 寛由がナイフで切った。

部下だった人

ッ………!!!涙

檜皮 寛由

えー…。次はこれかなぁ……

七瀬 あお

………。

七瀬 あお

(思ってたんと違う。)

おまけ

一色

藤 あやめの自己紹介です。

藤 あやめ

どーも、藤あやめです。

藤 あやめ

7月7日生まれ29歳、B型です。

藤 あやめ

ちな東京出身。

一色

え?東京出身?

藤 あやめ

え?うん。

一色

バリバリ関西弁でしたやん。

藤 あやめ

あー、あれエセ関西弁やもん。

一色

……。

藤 あやめ

一色

また次回でお会いしましょう。

一色

これ、なんでセンシティブ判定食らってるんですか?

一色

別にえっちじゃないのに。目ん玉ほじくり出すとか言ったからかな。

一色

まぁ見れるなら良いか。さようなら

一色

規制取れたぁ└⁠|⁠∵⁠|⁠┐⁠

マフィアグループ「檳榔子」に捕まりまして。

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