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宮坂 樹里
田中
田中
田中
宮坂 樹里
走りながら後ろを振り返ると
ナタを片手に迫り来る由佳里が見えた
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
廊下を曲がると、職員の更衣室の扉が開け放たれているのが目に入った
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
振り返ると、後ろを走る田中のすぐ後ろまで由佳里が走り迫ってきていた
田中
田中
更衣室の手前で、樹里はピタリと止まった
宮坂 樹里
田中
ドンッ!!
田中
樹里が突き飛ばした田中が激突し、由佳里の動きが止まった
田中
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
田中
樹里はすぐさま更衣室に駆け込むと、バタン!と扉を閉めて中から鍵を掛けた
宮坂 樹里
尻もちをついたまま扉を見つめると
扉の外から、すすり泣きが聞こえた
田中
田中
田中
そして、鋭利な刃物が、それを切り裂く音
ブシャアッ!!
田中
ザシュッ!
田中
ドシュッ!!ビシャッ!!
宮坂 樹里
田中の声は途絶え、恐ろしいほどの静寂が広がった
宮坂 樹里
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!
宮坂 樹里
外から激しくドアレバーが動かされるが、鍵が掛かっているために扉は開かない
ガン!
宮坂 樹里
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
何か硬いもので扉を叩いているようなその轟音に、樹里は恐れ慄いて耳を塞いだ
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
再び、静寂が訪れた
宮坂 樹里
意を決して、そーっと扉と床の隙間から外を覗き込む
宮坂 樹里
宮坂 樹里
少し心拍数が落ち着いてきた所で、樹里はスマホを取り出した
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
宮坂 樹里
希望の光に満ちた笑顔で、樹里は更衣室の扉を開けて外に出た
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
玄関から下足ホールを抜けて廊下に出た時、勇也は茂山の変わり果てた姿を発見した
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
由佳里の顔が、勇也の脳裏をよぎる
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
職員室の床に
全身を切り裂かれて無残な姿となった菱木が転がっている
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
由佳里を呼ぶ勇也の声は、闇と静寂にかき消された
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
美術室の扉から漏れる明かり目指して、勇也は走った
上原 勇也
呼びかけたが、返事はない
上原 勇也
不安を押し込めないまま、勇也は室内の奥に進んだ
上原 勇也
上原 勇也
マネキンかと思い、床に転がったそれに近付いてよく見るとそれは
見覚えのある顔だった
上原 勇也
上原 勇也
ふと、作業台の長机にシーツのような物が掛けられた、人間の大きさほどの膨らみが目に入る
上原 勇也
そっと、掛けられていたシーツに手をかけ、めくった
上原 勇也
まるで、眠っているかのような真世の姿だった
綺麗に両目が閉じられ
顔には飛び散ったであろう血を拭き取った跡があり
その両手は胸元で、祈るかのように組まれていた
上原 勇也
上原 勇也
お腹の上に、真世のスマホが置かれているのに気付く
上原 勇也
ホームボタンを押してみると、LIMEのテキスト編集中の画面が出た
『ごめんね、由佳里』
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也
上原 勇也