名前 草摩 凪斗 年齢 透と同じ 好きな○○ 十二支・慊人 嫌いな○○ 本家・呪い
・十二支に出てくる神様 ・十二支を癒す力がある
凪斗様 急に居なくなるのは 辞めてください
慊人さんが 1番気に入って 居られるのですから
何故か その日だけ俺の中に 行動の制限を拒むものがあった
はぁ...
何て お可哀想な方...
哀れな 言い方をする使用人にも 腹が立った
凪斗(ナギト)
はい?
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
使用人は こちらを睨みつけると 顔を背け 前を向いた
コンコンッ
慊人
凪斗(ナギト)
慊人
慊人
凪斗(ナギト)
慊人
俺を包むかのように 抱きしめる細い腕
そんな中 邪魔が入った
慊人
慊人は眉を顰めると 不機嫌そうに こちらを見た
慊人
凪斗(ナギト)
日差しが...強いな....
気づいたら 森の方まで来ていて そのまま 視界が歪んだ
楽しそうな鼻歌が 遠くの方から 微かに聞こえる
透
透
透
家に 連れて行く....?
俺の顔が 真っ青になっていたから なのか とても焦っていた
由希
透
女の子は 言葉を選びながら 説明していた
由希
何処か 見覚えのある顔だった
透
由希
由希
冷静を取り戻すと 優しく微笑んだ
透
透
由希
透
紫呉
紫呉
由希
連れてきた
凪斗(ナギト)
直ぐに慊人の元へ 戻らないといけないと 思って 勢いよく起き上がった
紫呉
起き上がらないで
凪斗(ナギト)
由希
凪斗(ナギト)
見慣れた顔が揃い 驚きが隠せない
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
前に話していた女の子のことを 思い出して この子だと確信した
紫呉
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
溜まっていたのが 零れたのだろうか
凪斗(ナギト)
見えるらしい...
凪斗(ナギト)
辛さは 人それぞれだ
凪斗(ナギト)
優しく 抱きしめる温もりを感じた
由希
暮らそう...?
凪斗(ナギト)
そんな目で見つめられると 何も言えなくて 困り顔で答えた
紫呉
紫呉
くれるわけ 無いでしょ、
透
夾
また見慣れた顔が出てきて 反応に 困ってしまう
夾
何でここに...、
凪斗(ナギト)
夾
夾
聞きたい事が 沢山あるのか 一斉に喋られて 困っていると 夾は 勢いよく池に落ちた
由希
夾
2人の喧嘩は いつでも絶えない
紫呉
透
紫呉
ここに隔離する!
紫呉なら直ぐに 慊人に報告すると 思っていたから 驚いた
透
しょうか....、
由希
それで 良いなら...
夾
皆は納得しているようで 混乱した
夾
決めろ
数秒考えて 何とか出した答えを 力の無い声が 放った
凪斗(ナギト)
由希
紫呉
紫呉
寝てもらえる?
悩んでいると 2人は同時に 口を開いた
由希
夾
夾
由希
夾
由希
あげる....
やっぱり2人は いつも喧嘩をしてる
透
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉は そんな2人を ほっといて 勝手に決めていた
夾
透
ご飯作りますね!
胸のざわつきが 収まらない
紫呉
紫呉
大丈夫だよ!
凪斗(ナギト)
慊人
慊人
いつもは 笑顔で迎えてくれるはずの 凪斗の姿は そこにはなかった
慊人
落ち着いた空気を 漂わせている 部屋の中は 何時もより暗かった
今まで僕の許可なく 何処かへ 行くことは 無かったのに
透
凪斗(ナギト)
皆も手を合わせると 次々に食べていった
口の中に 幸せな味が広がる いつもは味のしない ご飯が美味しい
透
お口に 合いますか?
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
透
俺は少し 部屋を出た
由希
良かった、
透
好きなのですね!
由希
居てくれた人だから....
初めて会う時 どんな人なんだろうと思った
ネズミ憑きのお方が ご誕生なされた事は 草摩にとって 祝着至極に存じます
現当主の慊人さんや 凪斗様は元より 今は亡き前当主も さぞやお喜びの ことでしょう
由希母
病弱で心配だわ...
由希母
愛想 尽かされるんじゃ
ないかしら、
そのような事の心配は__。
神と十二支の間には 言葉で語られぬ 絆があると 言われております。
すぐにも 仏間軸なられ ましょう
昔の俺は病弱で 咳をよくしていた
由希母
前では 咳をしないで
母親に そう言われて 口元を押えた
慊人さん 凪斗様 お連れ致しました
会ってみると 何とも言えない気持ちが 襲ってきた
自然と 涙が溢れてくる
由希母
由希母
由希母
先に お生まれになられた 物の憑きの 方々も お泣きになられました
これを絆と言わず なんと 言うでしょうか
切れぬ縁とでも 言いましょう。
泣いてる俺を 慊人は優しく 抱きしめてくれた
慊人
慊人
慊人
1番偉くて 神に1番近い存在なんだ
凪斗は いつも慊人の話を 聞きながら 鼻歌を歌っていた
慊人
存在なのは君で 僕達と同じ
ように君も特別なんだ
慊人が 茶碗を投げた事も あった
凪斗(ナギト)
俺はずっと咳をしていた
慊人
慊人
慊人
止めようと思っても 咳が止まらない
凪斗(ナギト)
俺は軽く 首を横に振った
凪斗(ナギト)
用意させるね
優しい対応に 安心して咳は 少しずつ 落ち着いていた
慊人
構うんだ....
凪斗(ナギト)
言ったんでしょ?
凪斗は 茶碗を拾うと 零れた米も 丁寧に一つ一つ 全て拾った
慊人
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
持ってこさせるから
慊人
いつも慊人と 俺の間に入って 解決してくれる
泣いてる慊人を 凪斗が 慰めてる事もあった
たまに 思う事がある
俺と同い年とは 思えないほど 大人びていて 気品があると、
そんな時に 慊人が 可笑しくなり始めた 部屋の中を 真っ黒に墨で 覆い尽くした
慊人
真っ暗だ....
慊人
相応しい色に しなくちゃ...
ダメだよね
由希
どれだけ 俺が声をかけても 辞めない
慊人
慊人
なんだから!!
慊人
ダメだ!!
そんな慊人の様子を 凪斗は 黙ったまま 見つめていた
慊人
慊人
どれだけ 慊人が狂おうとも 凪斗は 見つめていた
慊人
慊人
何かじゃない.....
由希
慊人
必要と される存在で、
部屋の中に 墨が垂れる
慊人
ここに 居る....
慊人
怒鳴りながら 筆を叩きつけると その筆は 歪な音をたてながら 折れた
慊人
慊人
僕に くれたんだ!!
凪斗に助けを求める目を 向けた時の 凪斗の顔を 今でも忘れられない
慊人
同然なんだよw
慊人
慊人
そんな顔を 見つめていると 慊人に 突き飛ばされた
慊人
気にかけない!
慊人
やらなくちゃ お前が居る
価値なんて 無いんだよ!
凪斗(ナギト)
俺を叩こうとした 手を止めて 凪斗は 微笑んだ
慊人
凪斗(ナギト)
墨に 汚されてる
今 気づいたのか 着物を見て ハッとしていた
凪斗(ナギト)
大変でしょ?
凪斗(ナギト)
慊人
凪斗は凄い。 直ぐに 慊人を納得させてしまう
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
いけないから、
慊人
凪斗(ナギト)
慊人が居なくなると 凪斗は 俺を抱きしめた
凪斗(ナギト)
なんかじゃない
凪斗(ナギト)
聞かないで 見ないで
慊人が僕に対して 酷いことを言った時 初めて分かった
凪斗(ナギト)
凪斗は僕達 十二支を守る為に 慊人の傍に ずっと居たことが
凪斗(ナギト)
でなきゃ あんな傷ついた顔を していない
凪斗(ナギト)
紫呉
仲間に入りたくて ずっと見つめていた
そんな時に 他の人が気づいて 俺に目を 向けていた
凪斗(ナギト)
俺は嬉しかったけど 首を横に振った
慊人
凪斗(ナギト)
慊人に向かって 微笑むと 立ち上がり さっきまで話してた人に 目を向けた
凪斗(ナギト)
紫呉
綾女
遊んでいても 慊人が呼んだら すぐに 駆けつける
凪斗(ナギト)
慊人は何も言わずに 膝に寝っ転がった
凪斗(ナギト)
慊人
凪斗(ナギト)
全ての用件に従うのは 他の十二支に 八つ当たりを させない為だろう
そうなの。居るのよ ずっと猫憑きの子が
本当?外に?
恨めしそうに 立っているわよ
いやぁ〜ね、
仲間に入れないのが 悔しいのよ
ガラガラッ
夾
綺麗な オレンジ色...
由希
勇気を振り絞って 声をかけてみた
夾
由希
夾
鋭い目付きが 俺を睨みつけていた
夾
許さないからな!!
夾
悪いんだ!!
慊人と 同じことを言う
夾
お前のせいで 全部!!
夾
居なくなれば いいんだ!!!
その言葉を聞いて とても傷ついた
由希
こちらを見たのが 分かった
由希
由希
抱きしめてくれることを 期待していた だけど頬に 鋭い痛みが走った
由希
由希母
歩いてたのよ!!
由希母
戻りなさい!!
由希母
怒鳴られて 俺は呆然とした
凪斗(ナギト)
由希
凪斗を見て 母親の顔色は 青ざめていた
由希母
どっか行__
凪斗(ナギト)
聞いてんじゃないよ
凪斗(ナギト)
本当に凪斗は 大人のような 威圧感を出す
由希母
離れるから..!
凪斗(ナギト)
手を あげないでくれる..?
不機嫌そうに 首を傾げると 母親は萎縮した
由希母
凪斗(ナギト)
暖かい手が 俺を引っ張ってくれる
凪斗(ナギト)
由希
そんな凪斗の後ろ姿が 何処か安心した
紫呉
多くの人を 待たせていたようだった
慊人
凪斗(ナギト)
慊人
ずっと傍に居ろ!
凪斗(ナギト)
慊人は凪斗に すがりついていて 俺は どうしたらいいか 分からず オドオドしていた
慊人
慊人
目障りなんだよ!!
手を挙げられそうになって 俺は 目をつぶる
でも 慊人の腕を掴んで 止めてくれた
凪斗(ナギト)
慊人
凪斗(ナギト)
凪斗は 恐ろしいくらいに 眉を顰める
凪斗(ナギト)
はとり お願いね
はとり
凪斗(ナギト)
慊人は凪斗に 引っ張られて 部屋に 行ってしまった
紫呉
犬みたいだね
潑春
ダメでしょ、
紅葉
何かが壊れる音や ぶつかった音などが 聞こえてくる
紫呉
綾女
だろう!!?
はとり
凪斗(ナギト)
凪斗は 巻き込まれていたのか 少し着物が 乱れていた
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
その言葉を聞くと 凪斗の顔は 恐ろしくなっていた
凪斗(ナギト)
任せるよ
紫呉
今思い出すと 冗談では済まない 問題だと思う
紅葉
潑春
その頃 まだ子供だったハル達は 不思議そうな顔をしていた
はとり
紫呉
それは忘れて!
紅葉
潑春
透
由希
由希は何度 呼びかけても返事を しなかったから 心配そうな顔をしていた
透
いらしたので....
由希
透
由希
由希の微笑み方は どことなく 俺に似てきた
透
良かったです!
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
リンを 助けたのって 本当?
凪斗(ナギト)
あの時を思い出すと 頭が痛くなる
夾
凪斗(ナギト)
許しを 得に来たんだ
凪斗(ナギト)
暴れた
夾
知らないのも 無理は無い 直ぐに 終わった話だから
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
手をあげようとしたんだよ
俺だって 小さい子にまで 手をあげるとは思っていなかった
凪斗(ナギト)
って 慊人に伝えた
凪斗(ナギト)
だろうね
凪斗(ナギト)
突き飛ばした
由希
流石に やり過ぎだと思ったのか 皆の顔色は 悪かった
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
頭を石にぶつけて 大怪我を
負っただろうね...
凪斗(ナギト)
自分のせいだと 自分を責め
精神的に 壊れてしまった....
凪斗(ナギト)
今は 幸せそうだけど...、
記憶を消せることに 感謝して良いのかは 分からない
凪斗(ナギト)
守る事に 必死だよ
紫呉
他人事のように 言う紫呉に 腹が立った
凪斗(ナギト)
慊人から 十二支を守る事はね
凪斗(ナギト)
何だから 呑気にしてん
じゃないよ
紫呉
紫呉は おふざけがすぎる
凪斗(ナギト)
紫呉
簡単な事では 怯まないし、
由希
2人は紫呉を 睨みつけていた
紫呉