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あっきぃに完全に嫌われちゃったな。 空回りしてるだけだと言えたら可愛い話だが、今回はそんなレベルじゃない。人の目を奪って自分と入れ替えたのだ。こんなの最低だ。 最低だと分かっていて俺はこの目玉を返したくない。愛おしくてずっと触れてしまう。鏡で見てしまう。
俺が今の今まで何をしているのかあっきぃからも第三者の目線からしても分からないだろう。 俺も本当に何してるんだろうな……。
早く家に帰ろう。考えるだけで辛いな。
めておらを結成する前からあっきぃとはころんくんづてで知り合っていた。
活動を開始し、「ビジネス不仲」と呼ばれるようになってから、前以上に師匠の取り合いをするようになった。そして、さらに険悪な仲になっていった。
会う度に喧嘩をしている。周りからはケンカップルだと笑われてしまっていた。
いつだって何も知らずに俺の事を煽るあっきぃが可愛くて仕方なかった。だからあえて彼の煽りに狼狽えて負けるフリをしていた。あっきぃの反応が面白かったからだ。
ある日、あっきぃが生放送中に酔っ払って電話を掛けてきたのだ。
あっきぃ
心音
あっきぃはあんだけ俺を雑魚雑魚と罵りながらも愛してくれていたんだ。それを知れて俺は馬鹿みたいに喜んでいた。
怖い目に遭わせてビビらせてみたい。そんな好奇心が疼いてあっきぃの目玉を奪い取った。 案の定、彼は死ぬほどビビってくれた。おもしれぇなぁと思って喜んでいた。
しかし、彼は恐ろしいほど距離を取るようになり、完全に嫌われてしまったのだ。 好きだから。あっきぃと同じ物が欲しかったから。あっきぃの体の一部を手に入れたかったから。少しビビらせたかったから。そんな浅はかで歪んだ考えで俺は過ちを犯してしまった。 どうやったらあっきぃと仲良くなれるんだろう?
あっきぃと永遠に生きていきたいほど好きなのになぁ。
今日は会議のためにSTPRに来ていた。
ぷりっつ
あっきぃ
ぷりっつ
あっきぃ
俺は無理矢理笑って見せた。 会議室に集まると、みんなに前髪のことを言われた。どうして左目を隠すようになったかと聞かれてしまったが、適当に誤魔化した。
ちぐさくん
あっきぃ
めておらコラボ!?このタイミングで!? 俺は一気に血の気が引いていく感覚がした。心音との接点は出来るだけ無くしたかったのに。
ちぐさくん
無意識にオーバーリアクションをしてしまったみたいだ。みんなの視線が俺に集まる。
あっきぃ
ちぐさくん
ぷりっつ
あっきぃ
まぜ太
あっきぃ
あっきぃ
不仲は貫く。だから軽くヤケを起こしてみた。
ちぐさくん
ちぐさくん
アイツが完璧にできるのは数千年も生きてきたからだ。そう言ってやりたい。
ぷりっつ
ぷりっつ
あっと
あっきぃ
あっきぃ
殴られたくらいで泣かないけど……目玉を入れ替えられたのはさすがに怖くて泣きたい。みんなに話したい。このどうしようもない苦しみを。
けちゃ
あっきぃ
あっと
あっきぃ
ぷりっつ
ぷりっつ
あっきぃ
俺は居心地が悪くなり、会議室から逃げ出した。エントランスまで走ると誰かにぶつかった。
心音
最悪だ。心音だ。
あっきぃ
あっきぃ
あっきぃ
心音
あっきぃ
心音
謝るくせに、目玉を返してくれない。 優しそうに振る舞うくせに、俺の事を好きだと言うくせに、俺をボロボロに傷付けてくる。怖がらせてくる。 俺は心音を押し倒し、首を絞めた。
あっきぃ
首を締めても、彼は狼狽えるどころか真顔で俺を見つめていた。そんな彼にまた恐怖を感じた。
心音
心音
あっきぃ
あっきぃ
心音
心音
心音
あっきぃ
心音
あっきぃ
心音
あっきぃ
心音
心音の顔に紋章が浮かび上がった。真っ黒で明らかに人ではない手が俺の左目と心音の左目に触れた。しばらくすると、彼は手を離した。
心音
あっきぃ
心音
心音
心音は俺にキスをして、エントランスの奥へ歩いて行った。 ふざけんなよお前。戻せないって何だよ。今のキスも何なんだよ。気持ち悪い。
あっきぃ
俺は泣きそうになりながら家に帰った。